電源の「50Hz」と「60Hz」の違いってなに?引っ越しするときは注意!
- サルトくん 鴻巣店
2019.11.30 2023.10.26
日本では周波数の異なる電気が流れています。
地域によって周波数は異なりますが、実は同じ国で周波数が2つあること自体かなり珍しいことです。
今回は、そもそも「周波数ってなに?」という疑問に回答し、周波数の種類を解説。
記事後半からは、周波数によって使用できる電化製品などもあわせて紹介します(^^)
ぜひ、引越しをする方は参考にしてくださいね。
目次
そもそも周波数ってなに?
周波数とは、「1秒間に流れる電気が変化する回数」を指します。
たとえばドライヤーをコンセントに刺すと、流れてくる電気は大きくなったり小さくなったりを繰り返すのです。
電気の強さをグラフにすると、上記画像のようにうねっている形になります。
理由はカンタンで、電気には「プラス」と「マイナス」が何度も入れ替わっており、電流の向きが交互になるためです。
つまり周波数とは、1秒間に何回電気が大きくなったり変化するかの回数となります。
日本の周波数は「50Hz」「60Hz」と二つありますが、
–1秒間に電気の波が50回ある:50Hz
–1秒間に電気の波が60回ある:60Hz
ということになります。
周波数自体は異なりますが、流れている電気は同じです。
電化製品によって「50Hz」「60Hz」など、周波数を基準に作られているものもあります。
地域によって周波数は異なるので、たとえば「50Hzの周波数」の地域で「60Hz」の電化製品を使うと壊れて使えなくなるケースも。
地域によって異なる周波数とは?
結論から言うと、
東日本=50Hz
西日本=60Hz
となります。
ちょうど境目が「富士川(静岡県)」と「糸魚川(新潟県)」で、使用している周波数が「50Hz(東)」と「60Hz(西)」に分かれます。
また、一部地域では50Hzと60Hzの周波数が混在している地域もあるようです。
つまり大阪で「50Hz」の電化製品を使うと、使えなくなる可能性があると言うことです。
周波数によって使えない電化製品について
ここからは、
-50Hzと60Hzどちらも使える
-どちらも使えるが性能変化する可能性がある
-周波数が異なると使えない
電化製品の一部を紹介します。
50Hzと60Hzどちらでも使用できる電化製品
・電気こたつ
・ポット
・電気毛布
・電気ストーブ
・トースター
・テレビ
・パソコン
50Hzと60Hzどちらも使用できるが性能が変わる可能性がある電化製品
・扇風機
・ヘアドライヤー
・掃除機
・ミキサー
周波数が異なると使えない電化製品
・洗濯機
・タイマー
・電気時計
・電子レンジ
・衣類乾燥機
他にも例を挙げればきりがありませんが、関東から関西など引越しをするときは注意が必要です。
なぜ日本では周波数が異なるのか?
記事冒頭でもお伝えしたとおり、周波数が2つある国はかなり珍しいです。
通常「50Hz」「60Hz」どちらかの周波数で決まっています。
その方が製品を作るときも楽ですし、カンタンです。
では、日本ではどうして異なる周波数があるのでしょうか?
日本が統一をしなかったから
理由はカンタンで、日本が周波数を統一しなかったためです。
時代は日本でも電気を使うことが一般的となった明治時代までさかのぼります。
当時、東京には50Hzの発電機が輸入され、大阪には60Hzの発電機が輸入されました。
その後、東京では50Hz、大阪では60hzの周波数を元にして家電製品を作り続けた結果、現在に至るまで統一されていないのです。
今まで何度も、
「え、統一した方が良くない?」
「なんで統一しないの?」
という疑問のもと周波数の統一を試みているものの、
議論が前に進まずこのような状況となっています。
まとめ
日本は周波数が地域によって異なるため、電化製品を買うときは注意が必要です。
関東から関西、関西から関東へ引っ越しをするときは、「これは使えるのかな」と周波数を確認することが大切です!
異なる周波数を使うと壊れる可能性があるので、無理に使わず新しく購入するなどしましょう。
それでは最後までご覧いただきありがとうございます!