

大工道具でよく聞く「墨壺」とは?
:2019年12月25日
:2022年08月01日

建設現場で働いていないと聞き馴染みがない墨壺。
今は墨壺に代わるものとして「レーザー墨出し機」などがあります。
とはいっても墨壺はかなり昔からあるもので、現代版の墨壺を利用している方も多いです。
今回は豆知識として、墨壺が生まれた経緯などを見ていきましょう。
記事後半からは、DIYユーザーにオススメの墨壺をご紹介します。
それでは始めましょう(^^)
墨壺とは?
建設現場で真っ直ぐな水平ラインの目印をつける道具ですが、以前は本当に「墨」と「壺」でした。
現在も水平ラインを引く工具としては、「レーザー墨出し機」「チョークライン」などがあります。
しかし昔は当然、レーザー墨出し機のような便利な工具はありません。
そのため墨壺を利用して水平ラインを引いていました。
逆に考えれば、墨壺がなければレーザー墨出し機などは発明されていなかったかもしれません。
関連記事:レーザー墨出し器のおすすめ買取店まとめ!査定ポイントご紹介!
墨壺の歴史とは?
起源はかなり古く、古代エジプトだと言われています。
大きなピラミッドが有名ですが、いまだに残っている建物の一つ。
ここまで長く残っているのですから、設計も完璧に近い状態で建設したはずです。
その中で、エジプト人は「墨壺」と同じ役割をする道具を発明。
それが「墨と糸を使用し、木材を切断するときの切断面に沿って線を描く道具」です。
これが墨壺発明の第一歩でしたが、そのときは現在とは異なり「壺・糸・糸車」は一体化していませんでした。
古代中国の時代で今の仕組みと同じに!?
「壺・糸・糸車」一体化したのは、古代中国からだと言われています。
具体的には春秋戦国時代あたりだと言われますが、
この話をもっと具体的に書いてしまうと、4,000年の歴史を書くことになるのでやめておきましょう。
この当時、すべてが一体化した墨壺が作られたと言われます。
日本で最も古い墨壺とは?
実は「法隆寺」で使われた木材に、墨壺を使って引いたと思われる痕跡が残っていたと言われます。
そのため日本にある最も古い墨壺は、正倉院に保管されていたということです。
法隆寺は607年に建設されていますから、その前から墨壺はあったのかと思われます。
昔の墨壺はデザイン性もあり、鶴や亀などが掘られています。
現代の墨壺は?
古いタイプの墨壺は、ほとんど使用している方はいないでしょう。
建設現場でも見たことがありませんでした…。
今は「シンワ測定」や「タジマ」が販売している、プラスチック製の墨壺が利用されています。
シンワ測定(Shinwa Sokutei) ハンディ墨つぼ Jr.Plus 自動巻 ブラック 73282
タジマ(Tajima) パーフェクト墨つぼ 極細糸 糸長さ20m PS-SUMHI
DIYユーザーにオススメの墨壺とは?
DIYユーザーにオススメの墨壺は「チョークライン」タイプです。
通常墨汁だと、一度線を引くと消すことができません。
しかしチョークラインは文字どおり「チョーク」で線を引くので、すぐ消すことが可能。
もちろん墨汁タイプは線がはっきりするので、その点はメリットでしょう。
チョークラインの墨壺としてオススメしたいのが「タジマ(Tajima) ピーライン チョーク・ミニ巻 糸長さ15m PL-CLMT」です。
粉の付き具合がよく、DIYで使用している方も多いですよ(^^)
まとめ
墨壺は歴史ある工具ですが、いまだに残っていることもあり便利です。
建設現場だけではなく、「カレンダーを真っ直ぐ貼りたい!」ときにも役立ちますよ。
ちなみにアクトツールでは、水平ラインを出す工具として「レーザー墨出し器」を販売しています!
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