COLUMN
墨壺ってな~に?
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- 広瀬 義博川口店
2019.12.25
墨つぼ って ・・なに?
大工道具でかかせない道具の一つ真っすぐな水平ラインの目印をつける道具
「墨つぼ」 現在では チョークラインなど様々な種類がある。
現在の建設現場ではレーザーなどで直線を引くことが多いので、墨つぼはあまり使われなくなったのじゃが・・・・
レーザー器具が無い、昔しの大工やその他、建築職人の必需品として、
墨つぼがあったからこそ、建設技術が現在の高水準まで発展してきたのじゃぞ~
最近では、DIYなどでは墨つぼを趣味で使用する、一般の人が今でもけっこう増えているな。
それでは
「この墨つぼの歴史ひも解いてみるとしよう~」
◆ 起源は古代エジプト
古代エジプトでは人力で大型重機も無い中、大きなピラミッドを建設していたのじゃ・・・・
マユツバ話では
「異星人の力を借りて 製作したとか・・・」
「超能力~で石を・・・・」
「巨人族の力で・・・・」
などなど も 語られているが・・・あながちなくはないとも思うが ここでは人力話で進むぞ~
当時のエジプト人の知恵と工夫に満ちた道具が多用されていることが分かってきている~
その1つとして、現在の墨つぼ と同じ役割をする道具があるのじゃ~
「墨と糸を使用して、木材を切断する時の切断面に沿って線を描ける道具じゃ!」
しかし、現在の墨つぼと違い、壺と糸と糸車は一体化していなかったんじゃ~
それにしても
紀元前には このような道具を使い曲面に直線を引いて
巨大建造物を作り上げていたとは驚きじゃな!!!
◆【中国4千年?の歴史】
現在の 墨つぼの形状仕組みと同様になったのは
「古代中国での話じゃ~」
古代エジプトよりも後になる時代じゃが、
まだ春秋戦国時代あたりのことじゃな~
この時代の墨つぼは、すでに・・・つぼに糸と糸車が一体化した作りになっておったんじゃ!
現在の墨つぼと ホボホボ同じ形だったといわれておる。
【日本で一番古いのは?】
日本では、法隆寺に使われている最も古い木材に、
墨壺を使って引いたと思われる線の跡があることから
日本に現存する最も古い墨壺は、正倉院に保管されているものと言う事になるのじゃな~
法隆寺が建設されたのは607年である。
少なくとも、それよりも前の時代~日本には墨つぼがあったということとなるのじゃ!
古い木製の墨壺には 縁起を担いで~
・鶴
・亀
・龍
・琴
などのデザインで「彫刻が施されておる」
その中では芸術品として高く評価されているものもあるのじゃよ~
美術品としての 目線でも見てみると 新たな発見があるかもしれんぞ~
さ~て!
◆【現在の墨壺は??】
古いタイプの 「ザ!墨壺」 は現在の職人さんはほとんど使ってはいないのじゃ~
現在のメインの道具は
タジマ などが販売しておるプラスチック製の墨つぼで
◆従来通りの~ 「墨汁 仕様」タイプ
◆チョークの粉を使用する 「チョークライン 」タイプ
【一般のDIYの方におすすめは~】
チョークライン・タイプじゃ!
チョークの粉を使用しているので、 線を間違えて引いたとしても・・・・・
直ぐ消せる 手軽に使えるものじゃ~
安心して 木工作業が楽しめるぞ!!!!!
一方~墨汁タイプは
しっかり 木材に直線を引くことが出来るので
はっきりした線が引けるぞ!
ノコギリや 丸ノコで、材料をカットするときに最適となるじゃろ~
ただし、1度引いた線を消すことはできないので注意が必要じゃ!
苦い思いをする事になるぞ・・・!
ということで
今年最後の なぜなにシリーズ は 見納め!
また来年!
よいお年をお迎えください。
ではでは~
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川口店店長 広瀬 義博 プロフィールはこちら
アクト歴10数年、バイトからの叩き上げ。造形職人として鳴らした腕は伊達じゃない!
妖怪・UMA~巨大ゴジラまで、リアルな造形物は見たものを本気で震え上がらせますよ!
ぶっ飛んだ、クレイジーな発想と、センスに満ち溢れた小話には定評のある胡散臭く器量の良い男でございます。
※草加店も兼任しています。草加店でも宜しくお願いします。