刈払い機(草刈機)アタッチメントまとめ【プロ厳選】
- サルトくん
2021.07.21 2021.07.21
暑くなってくると除草作業をする機会が増えます。
仕事や園芸などで、刈払い機を使用されている方も多いのではないでしょうか。
刈払い機にはさまざまなカッターを装着でき、用途に応じて使い分けられるようになっています。
そこで今回は、刈払い機に取り付けられるアタッチメントを一緒に見ていきましょう。
チップソーやナイロンカッターといった刃の種類はもちろん、ハンドル・プロテクターなどの装備品も詳しく解説しています。
などお考えの方は、ぜひ本記事をお読みください。
目次
刈払い機の先端アタッチメント
引用元:マキタ|総合カタログ
まずはカッターなど、先端に取り付ける部品を見ていきましょう。
各種アタッチメントは、用途ごとに以下の分類ができます。
注意点として、製品によっては取り付けられないアタッチメントもあります。カタログや説明書の記載を読むか、メーカーに問い合わせた上で購入してください。
続いて、それぞれのアタッチメントを詳しく解説します。
草刈り用
最初に紹介するのは、一般的な草刈り用のアタッチメントです。
チップソー
刃の先端に超硬チップが埋め込まれたタイプです。刈芝機の本体を購入すると、ほとんどの場合このチップソーが付属してきます。
チップソーは汎用性が高く、柔らかい草はもちろん、ススキや笹などの硬い草木や雑木も刈り取れます。
ひとつ揃えておけば、たいていのシチュエーションに対応できるでしょう。
チップソーには刃の直径が9インチ(約230mm)と10インチ(約255mm)のものがあり、基本的に大きい方が作業効率が高いとされます。
ただし、10インチは刈払い機に対する負荷も大きく、本体の排気量(あるいはモーター出力)が不足していると上手く刈り取れません。
その他、チップの刃数や材質、形状などによって特性が変わるので、使っていく中で自分に適したものを見つけてください。
金属刃(4枚刃など)
チップソーとは異なり、先端にチップを埋め込まないシンプルな形状の刃です。
刃渡りを長くとれるため、広範囲の草木を刈るときに重宝します。また、刃を研ぐことで長く使い続けられる点も特徴です。
金属刃は2・4・8枚のものが一般的で、刃数が少ないほど作業効率がアップします。
ただし、キックバック(障害物に当たったときに刃が大きく跳ね返る現象)の危険が大きくなることから、2枚刃は使用が禁止されている地域もあります。
いずれにしても金属刃は扱いが難しいため、ある程度の経験を積んだ上で使用してください。
安全刃(スーパーカルマ―)
正・逆回転する2枚の刃が組み合わさったタイプです。チップソーや金属刃と異なり、上下の刃でハサミのように草木を切断します。
一番の売りは高い安全性で、その構造上、飛び石やキックバックの心配がほとんど要りません。
農作業をしている方にとっては、除草シートを傷つけず雑草を刈り取れるといった利点もあります。
少し値は張りますが、基本的にあらゆる刈払い機に対応している点も便利です。
芝刈り用
続いて紹介するのは、芝生など柔らかい草を刈るためのカッターです。
ナイロンカッター
ナイロンカッターは、主に柔らかい雑草を刈るときに使用されます。
樹脂製のコードを用いているため、草木を切断するというより引きちぎるイメージに近いです。
硬い草木や雑木には不向きですが、その代わり壁やコンクリートに当たっても刃が欠けません。
また、ナイロンカッターはチップソーや金属刃と違って「キックバック」を起こす心配がなく、万が一身体に触れても大けがにつながりにくいとされます。
ただし、小石などは飛散しやすいため、作業中はつねに周囲に気を配るようにしてください。
ヘッジトリマー
芝刈りに便利なバリカンタイプです。2枚重ねの刃が上下に往復することで草木を切断します。
地面すれすれまで近づけてもキックバックの危険がなく、芝を短く揃えることが可能です。
あらゆる刈払い機に対応しており、取り付けも簡単に行えます。
枝打ち用
数は少ないですが、枝打ちに適したアタッチメントもあります。
庭木の剪定から下刈りまで、幅広い用途に活用してください。
丸のこ刃
細かい鋸刃が付いたタイプです。歯数が多いため、小枝や灌木などの切断に適しています。
キックバックの危険があるため、山斜面のように不安定な場所で使用するときは十分に気をつけてください。
ポールソー
一部のメーカーから、刈払い機用のポールソーが販売されています。街路樹の剪定などに便利です。
枝打ちは腰より高い位置で作業するため、刈払い機やアタッチメントはできるだけ軽量のものを選びましょう。
後述するハーネスと併用すると、身体への負担を抑えられます。
耕うん用
畑の耕うんに適したアタッチメントもあります。
雑草刈りと整地をまとめて行えるもので、農作業で大いに活用できる製品です。
カルチベーター
一部のメーカーから、畝間などの草抜きに特化したカッターが販売されています。
耕うん機のような構造をしており、除草と整地をまとめて行える製品です。
他のカッターと違い草木を根元から削り取るため、新たな草の発生を抑えることができます。
こちらも全メーカーの刈払い機に対応しているため、便利に使い回すことが可能です。
清掃用
最後に番外編として、清掃用途のアタッチメントを紹介します。
ブロワ
マキタなど一部の刈払い機は、先端にブロワを装着することもできます。
一般的なブロワと比べると弱いものの、落ち葉やゴミを吹き飛ばすには十分な風量です。
ブラシ
鋼線を束ねたブラシが付いているタイプです。
隅や目地に生えた細かい雑草を刈り取れるほか、コケや路面の清掃にも適しています。
ただし、砂や小石が飛散しやすい点には注意が必要です。
刈払い機の便利アタッチメント
最後に紹介するのは、カッター以外の各種アタッチメントです。
主なアタッチメントは以下の通り。
どれもお手持ちの刈払い機に装着することで、安全性や使い勝手の向上が期待できます。
ハンドル
通常、ハンドルの形状は製品ごとに決まっていますが、サードパーティ製のアタッチメントを取り付ければ変更も可能です。
刈払い機のハンドルは、大きく分けて以下の3タイプがあります。
- 両手ハンドル……U字型のハンドル。最もオーソドックスなタイプで安定性が高い。
- ループハンドル……ハンドルが輪になっているタイプ。片手で持つことができ上下動が容易。
- ツーグリップハンドル……シャフトに直接グリップが付いたタイプ。繊細な動きに適している。
どのタイプも一長一短あるので、用途に合わせて選ぶようにしてください。
ハーネス
純正のバンド(片肩掛け)だと、使っているうちに肩が痛くなってきます。
長時間使用される方は、ハーネス(両肩掛け)を使ってみましょう。身体への負担が軽減され、安定した作業が期待できます。
腰当てのクッションが付いており、ハーネスの着脱を容易に行える製品がおすすめです。
プロテクター
刈払い機の使用には危険が伴うため、刃を覆うためのプロテクターを装着してください。
特にナイロンカッターなどを用いる場合は、小石などを飛散させることが多く、プロテクターの活用が期待できます。
この他アタッチメントではありませんが、フェイスシールドも揃えておくとより安全です。
まとめ
今回は刈払い機のアタッチメントを一挙に紹介しました。
刈払い機の刃を選ぶときは、
POINT!
- 汎用性が高いチップソー
- 柔らかい草にはナイロンカッター
- 広範囲の草刈りには金属刃
と使い分けるようにしてください。
また、後付けのハンドルやハーネスを装着することで、安全性と作業効率の向上につながります。
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また、刈払い機(草刈り機)のメンテナンスに関しては以下の記事をご覧ください!