電ドラボール(充電手回しドライバー)とは?おすすめ機種・選び方を解説!
- サルトくん
2022.05.29 2022.08.29
みなさんは、電ドラボールという商品をご存知でしょうか?
電ドラボールとは、ハンドツールやビット・ソケットでお馴染みのVESSEL(ベッセル)の商品です。
手動のドライバーよりもより便利に、ドリルドライバーよりもより手軽に使える人気のアイテムなんですよ!
普段よくドライバーを使用する方には特にオススメです。
今回の記事では、そんな電ドラボールの解説や正しい選び方、電ドラボールに類似した他の人気ブランドの商品もご紹介していきます。
- 「電ドラボールに興味がある!」
- 「手動のドライバーを普段からよく使う」
- 「ドリルドライバーが欲しいけど、大きいのでちょっと手を出しづらい・・・」
そんなみなさんは、通常のドライバーやドリルドライバーよりも電ドラボールのほうが合っているかもしれません。
ぜひ、今回の記事を参考にしてみてくださいね!
目次
電ドラボール(充電手回しドライバー)とは?
電ドラボールとは、ベッセルが販売しているハンディサイズの電動ドライバーです。
早締めは電動で楽々に、本締めは手動のドライバー感覚でしっかりと、電動×手動で使える便利な商品です。
市販の両頭・片頭ビットに対応していて、使用用途に合わせてサイズの変更しながらドライバーが使えます。
モーターが搭載されているので楽に使用できますし、トルクオーバーになった場合は安全装置で自動的に回転をストップしてくれます。
さらには、なんといってもUSBで充電ができるという手軽さが魅力です!
電池切れや交換の心配がなく、USBならスマホの充電器などでも使いまわせるので便利ですよね。
そんな便利な電ドラボールですが、トルクや大きさ・回転数の違い、またメーカーによっていくつかの種類があります。
以下の章では、電ドラボールの正しい選び方をご紹介します!
電ドラボール(充電手回しドライバー)の選び方は?
電ドラボールという名称はベッセルの商品名です。
他のメーカーも電ドラボールに類似した、いわゆる「充電手回しドライバー」を販売しています。
ここでは、他のメーカーの類似品も含めた、充電手回しドライバーの選び方のコツを以下のポイントにわけて解説していきます。
- トルク
- 回転数
- 充電時間
- 重量
- 大きさ
- スイッチ
- 付加機能
- メーカー
トルク
ドライバーといえば気になるのはトルクの差。
どれも小型でハンディサイズの充電手回しドライバーですが、トルクは商品によって大きく差があります。
例えば充電手回しドライバーで最大のトルク値を誇るのがボッシュのPushDrive、トルクは5.0N・mです。
一方、パナソニックのEZ7412は最大トルク値は1N・m(手動の場合は8.0N・m)となります。
トルク値が高ければいいかというと、一概にそうとは言い切れません。
パワーがあるぶん重量が重くなったり、大きさが大きくなったりといった違いがでてくるので、作業のしやすさや持ち運びやすさに影響がでてきます。
作業内容によって必要になるパワーは異なりますので、あらかじめ必要なトルク値を予測しておきましょう。
回転数
回転数も商品によって差があります。
回転数が最速のものは、先ほどもご紹介したトルク値の高いボッシュのPushDrive、無負荷回転数は360 min-1です。
ベッセルの電ドラボール220USB-1は、無負荷回転数が280 min-1。
パナソニックのEZ7412は、230 min-1となります。
こちらに関しても、単に回転が速いから良い、遅いから良いというわけではありません。
パナソニックのEZ7412は、とくに電設作業者向けに作られた商品です。
小ねじを締め付けすぎず、反力も少なく扱いやすいトルクとスピード設計になっています。
パワーが必要な場合はボッシュのPushDriveで間違いないですが、逆にパワーが強すぎないほうが良い場合は回転数の少ないモデルを選びましょう。
充電時間
充電時間も、購入前にきちんと確認しておきたい大事なポイントです。
基本的には、どの充電手回しドライバーもUSBで充電ができるようになっています。
専用の充電器はもちろん、スマホの充電などに使うモバイルバッテリーでも充電ができるので、とても手軽ですよね。
充電時間が一番速いモデルといえば、パナソニックのEZ7412、充電時間は約25~45分です。
(この差は、市販のUSB「5V 2.0Ah」を使用すれば約25分、パナソニックの充電器「EZ37C4・EZ37C5」を使用すれば約45分と、充電器の差によって変わるものです。)
充電時間の遅いものであれば、ボッシュのPushDriveは約90分、SK11はSDV-DUOだと約100分かかります。
ここまで比べてみると、充電時間の差はパワーの差にも影響がありそうです。
事前にきちんと確認をしておきましょう。
重量
重量の差は、数百グラムとはいえ、荷物の多い作業者の方はとくに気にしたいポイントです。
軽いものであれば、ベッセルの電ドラボール220USB-1とSK11のSDV-DUOはともに160g(ビットなし)なので、最軽量クラスといえます。
形もスリムな形状なので、道具箱にもしまいやすく、持ち運びも楽々です。
重いものでいえば、ボッシュのPushDriveは280gあります。
たまに使うくらいであれば重さは気にならないと思いますが、連続して作業が続く場合は軽いほうが断然使っていて楽です。
連続して続く作業をするのか、持ち運ぶ際に荷物を少しでも軽くしたいのかを事前に考えてみましょう。
大きさ
大きさは、作業のしさすさや取り回し性に影響してきます。
とくに電設作業など、狭い場所でも作業をする場合には、ドライバーの大きさは小さめのほうが良いでしょう。
パナソニックのEZ7412は全長が128mmで、最小クラスといえます。
ベッセルの電ドラボール220USB-1で140mm、SK11のSDV-DUOで154mm、大きめのモデルといえばボッシュのPushDriveで182mmです。
道具箱にしまう際に小さめのものが作業しやすいか、大きめでも問題ないか、などを事前に考えて選ぶようにしましょう。
スイッチ
スイッチの入れ方は、商品によって異なります。
前後にスライドしてスイッチを入れるスライドタイプ、ボタンを押して操作するプッシュタイプ、ビットをネジに押し当てると自動的にスイッチが入るプッシュ&ゴータイプなどがあります。
これらの使い勝手の良し悪しもそれぞれです。
スライドタイプは押し間違いなどの誤動作が起こりづらく、使いやすいといえるでしょう。
プッシュタイプは道具箱のなかで誤作動してしまう可能性も考えられますが、きちんと押し間違いに気を付ければとくに問題なく使えます。
プッシュ&ゴータイプはスピーディに作業を行うには適しています。
ただ、手動で使う際にはスイッチの切り替えが必要です。
付加機能
メーカーによって、暗がりで作業する際に便利なLEDライトの有無、オーバートルクを防ぐための過負荷保護機能の有無など、付加機能が違います。
とくにご自宅用でたまに使う程度であれば、そこまで重要視しなくてもよい点もあるかもしれません。
ただ、あると便利な機能もあるので、事前にチェックしておくと良さそうです。
メーカー
最後はメーカーによる違いです。
上記で何度も登場した、ボッシュ・パナソニック・ベッセルなどの有名メーカーの商品を選べば、保証がついていたり、カスタマーサービスが充実していたりなど、なにかと安心できます。
Amazonなどでは、無名ブランドの充電手回しドライバーも売られており、レビューが良いものも多いです。
無名メーカーのものでも十分に使えるかと思いますが、安価な価格の代わりに使ってもすぐに壊れてしまうなど当たり外れがあることは念頭に置いておきましょう。
おすすめの電ドラボールをご紹介!
ここからは、工具のプロであるアクトツールがオススメする電ドラボール・充電手回しドライバーのご紹介です。
一番無難なモデルはこれ!
ベッセル(VESSEL)電動 ボールグリップ ドライバー 電ドラボール 220USB-1
一番標準的でオススメなのが、ベッセルの大人気電ドラボール220USB-1です。
市販の両頭・片頭ビットが使えるスリーブチャックで、どんなサイズのネジ頭にも対応できます。
操作はスライドスイッチで簡単に、スピーディな作業を実現。
暗いところでは自動的にLEDライトが点灯してくれるので、暗がりでの作業、電設作業にも向いています。
電動時にトルクオーバーになった場合には、安全装置が働いて、自動的に回転をストップしてくれます。
大きさ・トルク・重さ・充電時間ともにバランスのとれた商品です。
電動トルク | 2N・m |
手動トルク | 10N・m |
無負荷回転数 | 280 min-1 |
バッテリー | 3.6V 800mAh |
充電時間 | 40~60分 |
重量 | 160g |
寸法 | 140 x 45 x 45 mm |
アクトツールでも220USB-1は人気!
220USB-1は一時期かなり人気で、アクトツールでも入荷されたらすぐ売れてしまう状態でした。
今は少し落ち着いたものの、まだまだ注文は多いようです。
トルクは「2N・m」とかわいい性能ですが、充電方法がUSBなのがいいですよね。
PC作業中に充電もできますし、電動工具の修理でも重宝します。
また、「インパクトドライバーでネジを緩める」→「220USB-1でビスを抜く」と言う作業もでき、効率も良いです。
とにかくパワーがほしいなら
ボッシュ(BOSCH)コンパクトコードレスドライバー PushDrive
パワフルに作業をしたい場合は、ボッシュのPushDriveがオススメです。
最大トルクは5.0N・m!
充電手回しドライバーのなかでは最高クラスのパワーを誇ります。
スイッチはプッシュ&ゴータイプとなっており、スピーディに作業ができます。
トルクは調整ができるので、使用中に思わずオーバートルクになる心配がありません。
重さは多少他のモデルより重くなりますが、連続使用よりも単発使用でパワーがいる場合に適しています。
最大トルク | 5.0N・m |
無負荷回転数 | 360 min-1 |
バッテリー | 3.6V 1.5Ah |
充電時間 | 90分 |
重量 | 280g |
寸法 | 182 x 40 x 40 mm |
コンパクトなドリルドライバーを探しているならコレ
SK11 充電式デュアルドライバー SDV-DUO-GR/BK
SK11のSDV-DUOは、小さくてスリムな流線形ボディが特徴です。
持ちやすく滑りにくいラバーグリップが採用されています。
重量も160gほどと軽量なので、手持ちの荷物をできるだけ増やしたくない方、重さを減らしたい方にオススメです。
LED作業灯がついているので、手元を照らして快適に作業ができます。
落下を防ぐための通し穴もついているので、高所での作業も安心です。
充電に100分かかるので高速充電はできませんが、コンパクトかつスペックも良いドライバーです。
電動トルク | 2.5N・m |
手動トルク | 7.0N・m |
無負荷回転数 | 280 min-1 |
バッテリー | 3.7V 850mAh |
充電時間 | 100分 |
重量 | 160g |
寸法 | 154 x 40 x 40 mm |
電設業者さんならコレ
パナソニック ミニドライバー EZ7412 ミニック(miniQu)EZ7412S-R
電設業者さんにオススメなのが、パナソニックのEZ7412です。
業界最小クラスの全長128mmのボディで、狭い場所での作業にも使えます。
電動トルクの最大値は1N・m、無負荷回転数は230 min-1。
あえてパワフルすぎない設計にすることで、電設作業のやりやすさが追及されたモデルとなっています。
暗いところで作業がしやすいよう、LEDライトはもちろん搭載されています。
過充電保護・過放電保護・過電流保護の3つの保護機能で、モーターと電池をしっかり保護してくれるので、連続する作業でも安心です。
電動トルク | 1N・m |
手動トルク | 8.0N・m |
無負荷回転数 | 230 min-1 |
バッテリー | 3.7V 850mAh |
充電時間 | 25~45分 |
重量 | 165g |
寸法 | 128 x 45 x 42 mm |
まとめ
いかがでしたか?
今回は、電動でも手動でも使える便利な充電手回しドライバー「電ドラボール」について詳しく解説させていただきました。
今回ご紹介したように、ベッセルの電ドラボール以外にも、パナソニックやボッシュなどから類似した便利な商品も販売されています。
スペックの違いや重さ・大きさの違いなどを考慮しながら、ご自身の状況にあったモデルを選んでみましょう。
- 手動でドライバーを使用するが大変なとき
- ドリルドライバーほど大がかりな電動工具が必要ないとき
- 電動でも手動でも両方使いたいとき
などの場合は、充電手回しドライバーの利用がオススメです!
1つあるととても便利なので、みなさんもぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!