【マキタ】電動工具のバッテリーマスターガイド!
- Yoshida.K
2021.05.14 2022.10.03
今回は「マキタ製リチウムイオンバッテリー」の種類・互換性について解説します。
リチウムイオンバッテリーとは、受電・放電ができる電池です。
カンタンに言ってしまえば、何度も使用できる電池を指します(^^)
逆に一度しか使用できない電池は「一次電池」と呼ばれ、繰り返し使用できるリチウムイオンバッテリーは「二次電池」と呼ばれます。
リチウムイオンバッテリーは通常の電池よりコストは高めですが、その分「事故放電」が少なく安全面で優れています。
しかしマキタのバッテリーは種類も多く「どれがいいんだろう…」と悩んでしまうかもしれません。
そこでまずは、マキタが販売しているバッテリーの種類と特徴を紹介します!
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
リチウムイオン電池とニカド電池の違い
先述のとおり、リチウムイオン電池は繰り返し使用できる電池です。
電動工具をはじめ、ノートパソコンやデジカメなどにも使用されています。
軽量・高電圧・大容量とメリットも多く、自己放電が少ないため一度の充電で長く使用することができます。
一方ニカド電池は昔から使われている電池です。
下記のような形状の電池で、一度は見たことがあるかと思います。
大量の電気を供給することが可能な一方、自己放電が多く使用前に充電が必要になるデメリットがあります。
また以前よく言われていたことですが、電気が残った状態で「継ぎ足し充電」をすると充電容量が減ることも。
以前はニカド電池が電動工具に使われていましたが、現在はリチウムイオンバッテリーが主流な印象です。
マキタの電動工具用バッテリーの種類は?
マキタ製の「リチウムイオンバッテリー」一つあるだけで、さまざまな工具に使用ができます。
たとえばインパクトドライバー・ディスクグラインダー・ネイラーなどです。
種類もたくさんあり、稼働時間やパワーを細かく選べるのも魅力。
容量(Ah)が大きければ、その分長く使用できます。また電圧(V)が高ければ、その分大きい力を出すことが可能です。
マキタからは電圧(V)の異なるリチウムイオンバッテリーを多数販売しています。
次章からそれぞれ紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね(^^)
7.2V
BL0715 7.2V 1.5Ah | A-61254
容量 | 1.5Ah |
電圧 | 7.2V |
重量 | 140g |
マキタ製バッテリーでは最小クラスの、7.2V。差し込み式になっており、非常にスリムです。
対応工具は少ないですが、ペン型インパクトドライバーなど軽作業に向いた工具に使用できます。
主流バッテリーではないので7.2Vは1機種だけですが、DIY作業ならばこちらを検討しても良いでしょう。
10.8V
BL1040B 10.8V 4.0Ah | A-59863
容量 | 4.0Ah |
電圧 | 10.8V |
重量 | 376g |
10.8Vシリーズでもっとも容量の多いBL1040B。コストパフォーマンスも良いのですが、重量は376gとやや重さを感じるかもしれません。
ただ、作業時間が長い方にはオススメです。
ちなみに10.8Vシリーズからは他にも「BL1020B」「BL1015」が販売されています。
BL1020B 10.8V 2.0Ah | A-73075
容量 | 2.0Ah |
電圧 | 10.8V |
重量 | 215g |
BL1015 10.8V 1.5Ah | A-59841
容量 | 1.5Ah |
電圧 | 10.8V |
重量 | 210g |
14.4V
BL1460B 14.4V 6.0Ah | A-60660
容量 | 6.0Ah |
電圧 | 14.4V |
重量 | 578g |
マキタ製14.4Vのバッテリーでもっとも人気な一台です。
ほとんどの14.4V工具にセットで付属しているバッテリーとなります。
プロが長時間使用する作業にも使えますが、14.4Vの中でもっとも重いので持ち運びがやや面倒な一面も。
他にも「BL1415N・BL1430B・BL1450」の3機種が販売されています。
BL1415N 14.4V 1.5Ah | A-58235
容量 | 1.5Ah |
電圧 | 14.4V |
重量 | 300g |
BL1430B 14.4V 3.0Ah | A-60698
容量 | 3.0Ah |
電圧 | 14.4V |
重量 | 544g |
BL1450 14.4V 5.0Ah | A-59259
容量 | 5.0Ah |
電圧 | 14.4V |
重量 | 485g |
18V
BL1830B 18V 3.0Ah | A-60442
容量 | 3.0Ah |
電圧 | 18V |
重量 | 688 g |
こちらは「3.0Ah 18V」のリチウムイオンバッテリーです。
14.4Vのモデルと同じく残容量・故障をランプでお知らせ。
また安全性にも優れており、高温・過放電・過負荷状態になると自動で電気を遮断します。
18Vのモデルには「BL1830B」の他に、「1.5Ah(BL1815N)・2.0Ah(BL1820B)・5.0Ah(BL1850B)」があるので下記から紹介します。
BL1815N 18V 1.5Ah | A-60311
容量 | 1.5Ah |
電圧 | 18V |
重量 | 172g |
BL1820B 18V 2.0Ah | A-61715
容量 | 2.0Ah |
電圧 | 18V |
重量 | 380g |
BL1850B 18V 5.0Ah | A-59900
容量 | 5.0Ah |
電圧 | 18V |
重量 | 650g |
40V max
BL4040 MAX 40V 4.0Ah | A-69939
容量 | 4.0Ah |
電圧 | 36V(40Vmax) |
重量 | 1kg |
こちらは「4.0Ah 通常は36V(MAX:40V)まで使えるバッテリーです。
マキタ独自の技術「スマートシステム」で、バッテリー負荷を減らし、最適な給電・充電が可能。
40Vのモデルには「2.5Ah(BL4025)・5.0Ah(BL4050F)」の2種類があります。
BL4025 MAX 40V 2.5Ah | A-69923
容量 | 2.5Ah |
電圧 | 36V(40Vmax) |
重量 | 715g |
BL4050F MAX 40V 5.0Ah | A-72372
容量 | 5.0Ah |
電圧 | 36V(40Vmax) |
重量 | 1.3kg |
全機種スペック表
下記からは電圧ごとに容量・重量のスペックを表にしたので、参考にしてください(^^)
7.2V
容量 | 電圧 | 重量 | |
BL0715 | 1.5Ah | 7.2V | 140g |
10.8V
容量 | 電圧 | 重量 | |
BL1040B | 4.0Ah | 10.8V | 376g |
BL1020B | 2.0Ah | 10.8V | 215g |
BL1015 | 1.5Ah | 10.8V | 210g |
14.4V
容量 | 電圧 | 重量 | |
BL1415N | 1.5Ah | 14.4V | 300g |
BL1430B | 3.0Ah | 14.4V | 544g |
BL1450 | 5.0Ah | 14.4V | 485g |
BL1460B | 6.0Ah | 14.4V | 578g |
18V
容量 | 電圧 | 重量 | |
BL1815N | 1.5Ah | 18V | 172g |
BL1820B | 2.0Ah | 18V | 380g |
BL1830B | 3.0Ah | 18V | 688g |
BL1850B | 5.0Ah | 18V | 650g |
40V max
容量 | 電圧 | 重量 | |
BL4025 | 2.5Ah | 36V(40V max) | 715g |
BL4040 | 4.0Ah | 36V(40V max) | 1kg |
BL4050F | 5.0Ah | 36V(40V max) | 1.3kg |
マキタの電動工具用バッテリーの互換性は?
マキタのリチウムイオンバッテリーは使い勝手が良いのですが、一部工具では使用できません。
互換性の有無をチェックするには、
・本体にLXT表記がある機種
・バッテリー接続部分に★マークがある機種
・バッテリー接続部分が黄色の機種
を確認しましょう。
上記ならば「互換バッテリー」の取り付けが可能です。
互換性がない機種を無理に使うと、故障の原因にもなります。
使用前に互換性があるかどうかきちんと確認しましょう!
互換バッテリーの安全性は?
マキタ製のリチウムイオンバッテリーは、コストも高めです。
そのため「互換バッテリー」も発売されていますが、当たり外れがあるので注意しましょう。
互換バッテリーの例
たとえばパワーが必要なインパクトドライバーの場合、互換バッテリーだとパワー不足になりがちです。
また、互換バッテリーを使用して「電動工具」が壊れた場合、つうじょう保証されません。
そのため基本的には「純正」のバッテリーがオススメです。
ちなみに互換バッテリーを使用し、中身が膨張・爆発したケースもあるようです。
バッテリーアダプタコンバーターの例
ちなみにバッテリーの「変換ケーブル」や「バッテリーアダプタコンバーター」などの商品も販売されています。
ただ配線がムズかしいため、プロ向けです。
互換バッテリーは当たり外れが存在しますが、問題なく使用しているユーザーもいます。
コストを抑えたい方には役立ちますが、安全面・補償面などを考慮した上で検討しましょう。
【18V vs 40Vmax】マキタの電動工具バッテリー対決!
マキタでよく利用される「18V」とマキタ最強の「40V」ですが、一体どちらの方がいいのでしょうか?
もちろんパワーだけを考えれば40Vの圧勝ですが、18Vを購入するメリットも多いです。
ここからは、18V・40Vのメリット・デメリットをそれぞれ見比べていきましょう。
18Vのリチウムイオンバッテリー
✔メリット
- バッテリー本体が比較的小さくて軽い
- 40Vmaxと比べて価格が安い
- 18Vの工具のラインナップが多い
- DIYや日曜大工向けには十分の容量
✔デメリット
- 40Vと比べるとパワーが小さい
- 稼働時間が比較的短い
- 18Vの電動工具と同じモーター出力の場合、発熱が大きくなる
18Vは「コスパ」「軽量」の2つが魅力です。
18Vバッテリーとは言ってもDIY・日曜大工なら問題なく使用でき、ラインナップも多くあります。
一方パワーは40Vと比べると弱いです。
また同じ出力のモーターの工具を使用する場合、電圧を下げると発熱が大きくなります。
そのため過負荷時に注意が必要です。
40Vmaxのリチウムイオンバッテリー
✔メリット
- パワーが圧倒的に強い
- 稼働時間が長い
- 高負荷時に発熱が低く、モーターの保護停止が起こりにくい
✔デメリット
- バッテリー本体が大きく、重い
- 価格が高い
40Vのバッテリーは、圧倒的なパワーが魅力です。
稼働時間も長く、高負荷をかけても発熱しづらいので、モーターの保護停止が起こりにくいです。
18Vのバッテリーと比べると価格は高く、重いのがデメリットになります。
職人さんが使用しているイメージが強く、プロにオススメしたいバッテリーです。
マキタバッテリーの寿命は?
マキタのバッテリーは「最長500回程度の充電」が一つの寿命の目安と言われます。
もちろん500回充電したからといって必ず寿命をむかえるわけではありません。
大事に使用していれば500回以上の使用も可能でしょう。
そのため1日使用する方でも、1年以上は寿命がもつ計算になります。
寿命を長くする方法
寿命を長くするには、充電しすぎないことです。
スマホの充電を100%の状態でさらに充電すると、逆にバッテリー寿命を縮めると言われます。
マキタのバッテリーも同じで、充電が満タンになったら取り外すことが大事です。
充電をしすぎないことが、逆に寿命を長くすることにつながります。
買い替え目安
まず、充電しても充電されないバッテリーは買い替えが必須です。
また充電してすぐに電池がなくなる場合も、買い替えの検討をオススメします。
まとめ
マキタのバッテリーは繰り返し使うことができ、一部マキタ製工具と使い回し可能なので利便性も良いです。
長い目で見ればお財布にも優しいバッテリーですが、なかなかバッテリー単体で購入する機会も多くないと思います。
また、バッテリーは意外に高い買い物です。たとえば「BL1830」を新品で買うと、Amazonでは15,200円(2022年10月3日)です。
バッテリー一台で1万円以上かかるので、
「この値段でバッテリーを買うのはちょっと予算がキビしい…」
「もう少し安ければ買うのにな…」
と悩む方もいると思います。
そんなときはぜひ、アクトツールのオンラインショップをのぞいてみませんか?
中古工具販売店専門店であるアクトツールでは、多くの中古品を販売しています。
未使用品のバッテリーも販売しているので、掘り出し物が見つかることも。
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システム開発課 Yoshida.K プロフィールはこちら
新卒で入社し、店舗での買取・販売スタッフ経験を経て現在は、アクトツールのマーケティング責任者として活躍中。多くのお客様との接客経験から得た工具に関する知識を活かして、ホームページの監修をメインに行っています。