電動工具によく書いてある「定格時間」とは一体何?

工具に関する豆知識
定格時間電動工具
工具のプロ  サルトくん
サルトくん 所沢店
 

ほとんどの電動工具には「定格時間」が定められています。

シュレッダーを使ったことがある方なら分かると思いますが、使い続けると突然止まった経験はありませんか?
それはシュレッダーの「定格時間」を超えてしまったために起こります

そこで今回は「定格時間」にスポットを当て、カンタンに仕組みを紹介していきます!

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電動工具の「定格時間」って?

定格時間とは、「連続で電動工具を使用できる時間」です。

たとえば「定格時間:30分」と書いてあれば、連続で30分動かしても壊れないという目安。

さらに定格時間が「30分」なら、使用した後は30分機械を休ませる必要があります

具体的には「10分使って30分休ませたり」「30分使って30分休ませる」などはOK。
ただ、30分使用して10分だけ休ませるのはNGです
この辺りは工具の取扱説明書もあわせてご確認ください。

つまり「定格時間」=「電動工具を使用できる時間」=「機械を休ませる時間」ということです。

とはいっても、どのような条件でも定格時間が同じとは限りません。
仮にずっとハイパワーで作業をしたら、その分消耗も早くなります
言い換えれば、電動工具にかける「負荷」が大きくなれば、その分定格時間も減るということです。

むずかしい言葉を使うと「力率」

電動工具は、電源を「OFF」にしておけば負荷はかかっていませんよね

その状態はどこからも負荷がかかっていないので、電動工具は元気100%。
ちなみにこの状態を「無負荷状態」と言います。

しかし材料を切断したりすると、電動工具のモーターに負荷がかかります

この負荷のことを「力率」と言い、パーセンテージで表示されます。
多くの電動工具は「力率」が設定されており、85%の工具が多い印象です。

たとえば

定格時間:30分
回転数:10,000回転
力率:85%

という電動工具があったとします。
この電動工具は一定の負荷がかかると、8,500回転まで落ちるということです。

もし「ハイパワーで材料を切断していくぞ!」と工具に強い負荷をかけ続けてしまうと、負荷も大きくなります。
言い換えれば定格時間が減り、作業できる時間も減ります。

プロ用機械は力率「75%」の場合も

あくまで参考ですが、「マキタ」「ハイコーキ」のプロ用工具は力率を75%に設定していることも多い印象があります。

定格時間を超えて作業はNG

定格時間を超えて作業するのは絶対にNGです
もう少しで作業終わるから…」と、無理に使わないようにしましょう。

理由はカンタンで、モーターの破損が起きる可能性があるためです
よく「焼き付け」と言われますが、電動工具の故障の原因につながり煙などが出るときもあります。

さらに定格時間以下でも、モーターへ強い負荷がかかれば故障する可能性もあります。

夏場は定格時間以下でも注意!

とくに気温が高い夏場は排熱がうまくいかず、モーターの内部温度が高まりやすいです

たまに「定格時間以下で使ってもコワれてしまった…」という方もいるので、夏場は特に注意してください!

さらに夏場はモーターではなく「スイッチ」「電子回路」がショートする可能性もあります。
そのため定格時間だけではなく、異変を感じたらクールダウンすることが大切です

連続運転時間と定格時間は異なる

間違えやすい表記として「連続運転時間」という表記があります。

コードレスの電動工具によく書かれており、たまに「連続運転時間1時間」と書いてあることも。

そんなに使えるなら良いね」と思うかもですが、それは間違いです!

連続運転時間はあくまでバッテリーの持ちを表現した数値です。
そのため、実際に使用できる時間ではありません

異変を感じたら作業を中止しましょう

ここまでのとおり、定格時間とは原則「電動工具で作業できる時間」です。

…しかし、夏場やモーターに強い負荷をかけると、定格時間以下で使用しても壊れる可能性があります。
そのため異変を感じたら作業を中止することが大切です

現場の方なら「さっさと仕事を終わらせたい…」と思うかもしれませんが、
電動工具が壊れたら、現場終わりに工具屋さんまで買いに行く手間が増えてしまいます。

異変を感じたらクールダウンを行い機械を休ませてあげましょう!

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リチウムイオン電池も高温に弱いが…!

ちなみにリチウムイオン電池も熱には弱いです

今やほとんどの電動工具にリチウムイオン電池が使われており、スマートフォンでも活用されています。

不思議な特性があるリチウムイオン電池

前述のとおり、リチウムイオン電池は熱に弱いです。

しかし高温化では電池容量などの性能が、一時的に上がるという特性があります。

電気抵抗が関係している!?

この性能は電気抵抗が関係しています。

難しいことを省いて説明をすると、低温化では電気抵抗が大きくなります。
逆に高温化では小さくなる特徴があります。

なぜかというと、電解液の粘度が高温になるほど下がるためです
リチウムイオン電池は、リチウムイオンを電解液が伝えることで電気を生み出します。

そのため「高温になる」→「粘度が下がる」→「抵抗が小さくなり反応速度が速くなる」→「容量が増える」ということです。

…とはいってもここにはいろいろな条件が加わり、
外部温度が高くても容量が増えないこともあります。

まとめ

電動工具を使用するときは、定格時間を超えて作業しないことは原則

ただ、夏場などキビしい条件下だと定格時間以下でも壊れる可能性もあります。
なので、定格時間だけにとらわれず「ちょっと様子おかしくない?」と思ったら電動工具を休ませてあげましょう。

一方、

焼き付け起こしてついに壊れてしまった….
耐用年数を超えたので、そろそろ買い替えようかな

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