【要確認】バンドソー使用時の注意点まとめ!ケガしない使い方とは?
- サルトくん
2021.04.08 2021.06.07
バンドソーとは?
バンドソーとは、帯状(バンド)になったノコギリの刃(ソー)を高速で回転させて、パイプ・配管などの金属や木材などを切断する電動工具です。
近年ではDIYブームもあり、工事現場だけではなく一般家庭でも使えるような軽量のタイプやコードレスのタイプも普及してきています。
平らな刃を上下に動かしてものを切断する糸ノコと違って、バンドソーは帯状の刃を一定方向に回転させながら切断させるので、なめらか断面に仕上げることができます。
また、バンドソーの刃は低速で回転するので、金属を切断する場合は火花が出にくかったり、また切断する際の音があまりうるさくないという特徴があります。
バンドソーの使い方は?
バンドソーは大きくわけて一般的に金属や木材の切断に使える卓上タイプ(横型、縦型)と、充電式でコードレスで使えるポータブルタイプ、大型で主に工場用の据え置きタイプがあります。
卓上タイプ
ポータブルタイプ
据え置きタイプ
使用に応じて、自分にあったタイプのバンドソーを選んでみましょう。
この他にもハイブリッドタイプ、キャスタータイプなど、いろいろなタイプがありますが、配管などを切断する際の基本的な使い方は同じです。
1) まずは万力などを用いて材料をしっかりと固定します。
この際には電源プラグをコンセントから抜いて、くれぐれもトリガースイッチには触れないように作業をしましょう!
2) 固定が済んだら電源を入れましょう。
周囲が暗い場合は必要に応じてライトを点灯させるとより安全です。
3) 切断する材料の質に合わせて、スピード調整ダイヤルの目盛りを選びます。
材料によって適切なスピードが決まっているので、きちんと事前に確認をしましょう。
4) ノコ刃が材料に当たらない位置で、トリガースイッチを作動させます。
材料にノコ刃を当てながらスイッチを起動しないように、と覚えておいてください。
5) ノコ刃の回転が安定してきたのを確認したら、ゆっくりと刃を材料に当て、材料の切断をスタートします。
この時のポイントは、バンドソーの自重のみで切断をすることです。
無理に力を加えると、刃を痛めてしまったり、故障の原因になります。
回転速度を変えたいときは、一度刃の回転をストップさせてから変えるようにしましょう。
6) 切断し終えるときも、ゆっくりと本体を持ち上げて切り終えるようにしましょう。
最後に電源をオフにして作業の終了です!
基本的な使い方は以上となります。
思わぬケガを防ぐためにも、安全にはくれぐれも気を付けて作業するようにしましょうね!
バンドソーの使用時の注意点!
バンドソーの扱いは基本的には難しくはありませんが、いくつか注意すべきことがあります。
そこで今回はバンドソーの使用時の注意点をシーン別にまとめてみました。
誤ってケガをしないように、また使い方の間違いから起こるバンドソーの故障を防ぐために、以下の注意点をぜひ参考にしてください。
正しく安全に使用すれば、刃の持ちも圧倒的によくなりますよ!
まず大前提として
- 切断作業時以外は電源をいれないようにしましょう。
バンドソーの点検や整備をしているとき、または材料を固定しているときに、間違ってトリガースイッチを触ってしまうとノコ刃が作動してしまい、大きなケガの原因になります。
それを防ぐためにも、作業時以外は本体の電源を抜いてしまいましょう。
そうすれば安全に作業が行えますよ。
- 切断する材料に合わせて、適切な刃を選びましょう。
みなさんは今どんなものを切断するためにバンドソーを使おうと思っていますか?
「材料がステンレスが非金属の場合はどの刃を使えばいいの?」
「L字型の配管の場合は?」
「大きさは小型、中型、大型どうやって使い分ければ?」
様々な疑問点があると思います。
切断する材料や形によって、バンドソーの刃は細かくわかれており、それに適した刃の回転速度も決まっています。
材料に適していない刃や回転速度を選んで作業をしてしまうと、切断の精度が落ちてしまうだけでなく、ノコ刃の破損にもつながってしまいます。
ノコ刃の中には高価なものもありますし、無駄に傷めてしまってはもったいないですよね。
そのため、取扱説明書を見て正しい使い方をするようにしましょう。
取扱説明書が無い場合でも、インターネットで製品番号を調べれば今は簡単に見つかることが多いですよ!
作業前
- 材料はしっかりと平行に固定し、まっすぐ切れるようにしましょう。
固定の際にしっかりとまっすぐに固定できているかを確認しましょう。
材料の固定が甘いと、刃の振動により切断時にずれて曲がってしまったり、斜めに切断してしまったりすることがあります。
せっかくの限られた材料を曲がって切断してしまっては残念ですよね。
材料は万力等を用いてしっかりと固定するようにしましょう。
- 熱軟化性のプラスチックやゴムの切断はやめましょう。
バンドソーで切断できるプラスチックもありますが、熱で溶ける性質のものには使用できません。
切断時の熱で材料が融けてしまい、刃に材料が食い込んでそのまま固まってしまう場合があります。
プラスチックやゴムに限らず、その材料がバンドソーで切断していいものなのか、事前にきちんと確認しましょう。
作業時
- 切断時は無理に力をいれず、材料に適切な回転速度で切断するようにしましょう。
作業時は、バンドソーの自重のみで切断するようにしましょう。
早く作業をしたくても、必要以上に力をいれてはいけません。
バンドソーが故障してしまったり、ノコ刃を痛めてしまう原因になり、結局作業効率が悪くなってしまいます。
また、切断前にはスピード調節ダイヤルで材料に適した回転速度を選び、慎重に作業するようにしましょう。
清掃時
- 清掃時はケガを防ぐために革手袋などをして行いましょう。
まず、電源はオフにしましたか?
たとえ電源が入っていなくてもノコ刃はとても鋭いので、清掃中に誤ってケガをしてしまうということが多いです。
バンドソーの清掃の際はきちんと革手袋をした上で、(必要があればセーフティグラスも使用しましょう)本体や刃についたホコリ、切粉などを取り除いて、乾いた柔らかい布で本体の汚れを拭きとるようにしましょう。
変質や変色の原因になるので、ベンゼンや溶剤などは使用しないようにしてください。
以上のことに気を付けていただければ、基本的には正しく安全にバンドソーを扱うことが出来るはずです。
作業を始める前に材料のこと、刃のこと、回転のスピードのこと、事前に確認が必要な項目がいくつかあるので、それを忘れずに確認してくださいね。
バンドソーの注意点まとめ
バンドソーの基本の使い方と注意点が理解できましたか?
正しく理解ができていればバンドソーの使用は怖くはありません。
ここで今一度重要な点を確認しましょう。
ココだけは押さえて!
- 作業時以外は電源をいれない!
- 切断する前には、材料をしっかりと固定する!
- 材料に合わせて適切な刃と回転速度を選ぶ!
こちらの点を忘れないようにして作業をすれば、優れた切断能力のあるバンドソーはあなたの作業場で大活躍すること間違いなしです!
まとめ
いかがでしたか?
配管の切断など、工事現場では材料の加工に欠かせない バンドソー。
工事現場で使用されるのが当たり前のバンドソーでしたが、近年のDIYブームも手伝い、ポータブルタイプのバンドソーに特に人気が集まり、家庭での使用も徐々に増えてきています。
正しい使い方さえわかっていれば、バンドソーは扱いの難しい工具ではありません。
ですが、注意をしないと大きな事故の元になってしまいます。
みなさんも正しい使い方を学んで、ケガのないように作業をしてくださいね!