電線・ケーブルの種類一覧!用途別の選び方・見分け方まとめ

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ケーブル電線
工具のプロ  サルトくん
サルトくん
 

ケーブルにはさまざまな種類があり、固定して使うもの・移動させて使うもの・通信や防災に特化したものなど、用途によって使い分けが必要です。

一見どれも似ているため違いが分かりにくいですが、適切でないものを使用すると、発熱や断線、最悪の場合は事故につながる恐れもあります!

そのため、ケーブルは「用途に応じて正しく選ぶこと」が重要です。

本記事では、混同しやすいケーブルの特徴や種類に加え、「電線」「コード」「ケーブル」の違いについても分かりやすく解説します。

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そもそもケーブルとは?電線・コードとの違い

ケーブルとは電気絶縁物で覆われた電線のことを指します。

1本の線のように見えますが、内部では複数の電線が組み合わさって構成されています。

さらに外側は外皮(シース)で保護されており、耐久性や安全性が高く、壁内や天井内などの建物内部にも使用されることが多いのが特徴です。

ここで混同しやすいのが、「電線」「コード」「ケーブル」の違いです。

電線は電気を通す導体そのもの、またはそれに簡単な被覆を施したものを指します。

コードは導体に絶縁被覆を施した比較的シンプルな構造で、柔軟性が高く、家電製品などの可動部分で使われることが一般的です!

一方、ケーブルは電線を複数まとめ、さらに外装で保護した構造になっており、強度や耐久性に優れています。

このように、ケーブルはコードに比べて外部からの圧力や衝撃に強く、より高い電圧や電流にも対応できる設計になっています!

その分、用途を誤ると火災などのリスクにつながる可能性もあるため、使用環境に適した選定が欠かせません。

また、ケーブルは性能が高いほどコストも上がる傾向があります。

消耗品である以上、長期間使用すれば劣化や交換も必要になります。

用途に応じて適切に使い分けることで、安全性の確保だけでなく、無駄なコストを抑えることにもつながります。

【用途別一覧】ケーブルの主な種類と選び方

ここからは、ケーブルの種類を紹介します。

ケーブルは用途によって求められる性能が大きく異なるため、まずは「どの場面で使うか」を基準に分類して理解することが重要です。

本記事では、ケーブルを以下の4つに分けて紹介します。

  • 電力ケーブル
  • コード
  • 各種電線
  • 通信・制御・防災ケーブル

それぞれ用途が異なるため、「固定配線なのか」「動かして使うのか」「電力か信号か」といった視点で選ぶと判断しやすくなります。

また、代表的な種類と特徴を一覧でまとめているので、全体像を把握する際の参考として活用してください。

電力ケーブル

CVDケーブル CVケーブル2本をよりあわせたケーブル
CVTケーブル CVケーブルを3本よりあわせたケーブル
CVQケーブル CVケーブルを4本よりあわせたケーブル
VCTケーブル 交流600V以下、直流750V以下の電圧で使用されるケーブル
VVFケーブル 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形の外側をビニルシースで覆った単純な構造のケーブル
VVRケーブル VVFケーブルと同様のケーブルで、形状が丸形
EM-EEFケーブル VVFケーブルをエコケーブルとして改良したケーブル

コード

VCTFケーブル 導体をビニル絶縁体で覆い、外側をビニルシースで覆ったケーブル

電線

IV電線 600V以下の屋内配線や配電盤の配線に広く利用されている電線
KIP電線 高圧電線路に用いられる電線のひとつで、キュービクル式受変電設備の配電盤内配線として利用される

通信・制御・防災ケーブル

CVVケーブル 導体がビニルなどの絶縁体で巻かれ、さらにビニルシースなどで覆われた制御用ケーブル
CPEVケーブル 市内電話回線や通信制御線として使用されるケーブル
FPケーブル 耐火性能をもった電力用のケーブル
FPCケーブル FPケーブルと同様耐火性能をもったケーブルで、電線管に入れて使用する
光ファイバーケーブル 非常に細く繊維状に作られた、大容量の光(情報)を通す伝送ケーブル
ロボットケーブル 産業用ロボットのアーム配線や、ケーブルベア配線などに使用するために作られた可動用のケーブル
UTPケーブル シールド処理=ノイズ遮断の処理がされていないケーブル
STPケーブル シールド処理のされているケーブル
同軸ケーブル 電気通信に使われる被覆電線
HPケーブル 耐熱性のある消防用のケーブル
CCPケーブル 電話用の配線として使用されるケーブル
AEケーブル 警報用の信号供給ケーブル

それでは、それぞれのケーブルについて詳しく見ていきましょう。

電力ケーブル

CVケーブル(CVDケーブル・CVTケーブル・CVQケーブル)

(引用:矢崎エナジーシステム株式会社

CVケーブルとは、導体のまわりに絶縁体である架橋ポリエチレンが施され、銅テープやビニルシースなどで覆われた構造のケーブルです。
電力用のケーブルとして広く普及しており、住宅や商業施設、工場や病院などのさまざまな規模の施設で使用されています!
最高許容温度が90度と耐久性も高く、長期の使用にも向いています。

CVケーブルをより合わせたものが、CVDケーブル・CVTケーブル・CVQケーブルです。
CVケーブルを2本より合わせたのがCVDケーブル、3本より合わせたのがCVTケーブル、4本より合わせたのがCVQケーブルとなります。

より合わせた本数が多いほど、施工性が向上したり、許容電流値が高くなりますが、放熱性能は低くなります。

VCTケーブル

(引用:ONAMBA

 

VCTケーブルは、交流600V以下・直流750V以下で使用されるキャブタイヤケーブルです。
柔軟性・耐水性・耐衝撃性に優れており、固定配線ではなく「動かして使う電源ケーブル」として活用されます!

代表的な用途は、エレベーターやクレーンなどの可動機器、小型発電機や溶接機の電源供給です。
頻繁な曲げや移動に耐えられる設計になっているため、現場用途では非常に使用頻度の高いケーブルです。

VVFケーブル

(引用:矢崎エナジーシステム株式会社

 

VVFケーブルは、ビニル絶縁の導体をビニルシースで覆った平形のケーブルで、低圧屋内配線の標準的な仕様です。
住宅・店舗・公共施設などの電気配線で広く使われており、特に照明やコンセント回路(15A程度)の電源供給に適しています!

平形構造のため壁内配線に適しており、施工性が高いのが特徴です。
2心・3心・4心といった種類があり、回路や用途に応じて使い分けます。

VVRケーブル

(引用:矢崎エナジーシステム株式会社

 

VVRケーブルは、VVFと同じビニル絶縁・ビニルシース構造ですが、丸形で柔軟性が高い点が特徴です。
曲げやすく取り回しがしやすいため、配線経路が複雑な現場や露出配線などに適しています。

低圧屋内配線で使用される点はVVFと同様ですが、太径タイプ(例:150sq)などもあり、比較的大きな電流を扱う用途にも対応できます!

 

EM-EEFケーブル

(引用:協和電線工業株式会社

 

EM-EEFケーブルは、VVFケーブルを環境配慮型に改良したエコケーブルです。
ハロゲンを含まない素材を使用しており、燃焼時の有害ガスや煙の発生を抑えられるのが特徴です!

商業施設や公共施設など、防災性や環境性能が求められる現場で採用されるケースが増えています。
一方で、硬くて曲げにくく施工性がやや劣ること、価格が高いことがデメリットです。

移動用ケーブル(キャブタイヤケーブル)

VCTFケーブル

 

(引用:ONAMBA

 

VCTFケーブルは、導体をビニル絶縁体で覆い、さらに外側をビニルシースで保護した構造のケーブルです。
柔軟性が高く取り回しやすいため、溶接機や工具類の電源ケーブル、FA機器の配線など、動きのある環境で多く使用されます!

耐水性・耐油性にも優れており、屋内外の現場で扱いやすいのが特徴です。
なお、VCTケーブルとの違いは使用可能な電圧で、VCTが交流600V以下に対応するのに対し、VCTFは交流300V以下の用途に適しています。

電線

IV電線

 

(引用:太陽通信工業株式会社

 

IV電線は、導体にビニル絶縁を施したシンプルな構造の電線で、600V以下の屋内配線や配電盤内の配線に広く使用されています!
照明やコンセントへの渡り配線など、住宅や施設で日常的に使われる基本的な電線です。

外装シースがないため軽量で扱いやすい一方、衝撃や摩耗に弱く、露出した状態での使用には向きません。
そのため、電線管に収めるか、外皮付きのVVFケーブルで代替するなど、設置環境に応じた使い分けが必要です。

 

KIP電線

(引用:泉州電業株式会社

 

KIP電線は、高圧回路で使用される絶縁電線で、主にキュービクル内や配電盤の内部配線に用いられます。
耐熱性が高く、高温環境でも安定して使用できる点が特徴です。

外装シースを持たないため、単体での露出使用には適さず、ケーブルとは用途が異なります!
また、油や薬品に弱いため、設置環境には注意が必要です。

通信・制御・防災ケーブル

CVVケーブル・CPEVケーブル

(引用:矢崎エナジーシステム株式会社

 

CVVケーブルは、導体をビニル絶縁し、さらにビニルシースで保護した制御用ケーブルです。
工場設備や発変電所の制御回路で使われるほか、エアコンの信号線や自動制御配線、計測機器の配線など、信号伝送用途で幅広く使用されます。

多心構造のため、2心から30心近くまでラインナップがあり、複数の信号を1本でまとめて配線できるのが特徴です。
ただし紫外線に弱く、基本は屋内使用が前提となります。屋外で使う場合は、電線管に収めるなどの保護が必要です!

CPEVケーブルは、電話回線や通信制御用に使用されるケーブルで、1対から200対まで対応可能です。
配線規模や通信量に応じて選べるため、通信インフラや設備配線で広く使われています。

FPケーブル・FPCケーブル

(引用:矢崎エナジーシステム株式会社

 

FPケーブルは、火災時でも一定時間電力供給を維持できる耐火ケーブルです。
消防設備や非常電源回路など、非常時でも機能を停止できない設備に使用されます。

電線管に入れずに使用する前提で設計されている点が特徴です。
一方、FPCケーブルは同様の耐火性能を持ちながら、電線管内での施工に対応したタイプです!

どちらも燃焼時の有害ガス発生を抑えた素材が使われることが多く、安全性を重視した設備には欠かせないケーブルです。

光ファイバケーブル

 

(引用:サンワサプライ株式会社

 

光ファイバーケーブルは、光信号を使ってデータを伝送する通信ケーブルです。
ガラスや樹脂でできた細い繊維を通して情報を送るため、従来の電気信号よりも高速かつ大容量の通信が可能です。

インターネット回線として一般家庭にも普及しており、動画や音楽などの大容量データも安定して送受信できます!
また、ノイズの影響を受けにくく、長距離でも通信品質が落ちにくい点も特徴です。

ロボットケーブル

(引用:沖電線株式会社

 

ロボットケーブルは、産業用ロボットやケーブルベアなど、繰り返し動く設備に対応するために設計された可動用ケーブルです。
曲げやねじれに強い構造で、断線しにくいのが特徴です。

さらに、耐油性・耐薬品性・難燃性などを備えた製品も多く、工場の過酷な環境でも安定して使用できます。
高性能な分、一般的なケーブルに比べて価格は高めです。

UTPケーブル・STPケーブル

(引用:日本製線株式会社

 

UTPケーブルは、シールド(ノイズ対策)が施されていない一般的なLANケーブルです。
家庭やオフィスで使われるインターネット配線の多くがこのUTPで、コストが安く扱いやすいのが特徴です。

通常の環境であればUTPで十分対応できるため、特別な対策が不要な現場では標準的に採用されています。

一方、STPケーブルは内部にシールド構造を持ち、外部からの電磁ノイズの影響を抑えられるケーブルです!
機器が密集している場所や、電源ケーブルと近接する配線環境など、ノイズの影響を受けやすい現場で使用されます。

通信の安定性を重視するならSTP、コストと扱いやすさを優先するならUTPと使い分けるのが基本です。

同軸ケーブル

(引用:サンワサプライ株式会社

 

同軸ケーブルは、中心導体・絶縁体・外部導体・外被の4層構造で構成された通信ケーブルです。
テレビアンテナや防犯カメラ、無線通信機器などで広く使用されています。

構造上、外部への電磁波漏れが少なく、安定した信号伝送ができるのが特徴です!
高周波信号にも対応できるため、映像や通信の品質を維持しやすいケーブルです。

HPケーブル

HPケーブルは、耐熱性能を備えた消防用ケーブルです。
火災報知設備や非常放送設備など、非常時でも信号を確実に伝える必要がある配線に使用されます!

高温環境でも断線しにくく、火災発生時でも一定時間電気供給を維持できる構造になっています。
防災設備では必須となる重要なケーブルのひとつです。

CCPケーブル

CCPケーブルは、電話回線用の配線として使用されるケーブルです。
芯線ごとに色分けされているため識別しやすく、接続作業を効率よく進められます。

主に電話局と加入先の建物をつなぐ幹線部分に使われ、多回線の通信にも対応しやすい構造です。

AEケーブル

(引用:矢崎エナジーシステム株式会社

AEケーブルは、警報設備の信号伝送に使用されるケーブルです。
自動火災報知設備の感知器や館内放送など、防災関連の配線で多く使われます。

ただし耐熱性はないため、非常放送設備などの重要回路には使用できません。
その場合は、耐熱性能を備えたHPケーブルを使用する必要があります。

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ケーブルの見分け方は?印字されている記号の意味

ケーブルを見分ける際は、表面に印字されているアルファベットの記号を確認するのが基本です。

これらの記号は、材質や構造、性能を示す“名札”のような役割を持っており、意味を理解しておくことで用途に合ったケーブルを選びやすくなります。

代表的な記号の意味は以下のとおりです。

  • V:ビニル(ポリ塩化ビニル)
  • C:架橋ポリエチレン
  • E:ポリエチレン
  • F:平形(フラット形状)
  • R:丸形
  • T:3本撚り(3芯構造)

たとえば「CVケーブル」は、内側の絶縁体に耐熱性の高い架橋ポリエチレン(C)、外側のシースにビニル(V)を使用していることを示しています。

このように記号を読み解くことで、「耐熱性がどの程度か」「屋外で使えるか」「どのような形状か」といったことがわかります!

ケーブルに関するよくある質問

現場でよく使われるケーブルは種類が多く、見た目も似ているため違いが分かりにくいポイントです。

ここでは、特に質問の多い「VVFケーブル」「CVケーブル」「VVRケーブル」の違いと使い分けについて回答します。

VVFケーブルとCVケーブルの違いは?

主な違いは「耐熱性・許容電流・価格」です。

VVFケーブルは、絶縁体・シースともにビニル素材で構成されており、一般住宅の屋内配線で広く使われる標準的なケーブルです!

コストが比較的安く、取り回しもしやすいのが特徴です。

一方、CVケーブルは絶縁体に架橋ポリエチレンを使用しており、VVFよりも耐熱性が高く、許容電流も大きくなります。

そのため、負荷の大きい設備や屋外・高温環境での使用に適していますが、その分コストは高くなります!

使い分けとしては、一般的な屋内配線ならVVF、より高い耐熱性や電流容量が必要な場合はCVと考えると分かりやすいです。

VVFとVVRの使い分けは?

VVFとVVRは、基本的な構造や用途に大きな違いはありません。

どちらもビニル絶縁・ビニルシースのケーブルです!

違いとしては、VVFが平形(フラット)なのに対し、VVRは丸形で柔軟性があり、取り回ししやすい点が挙げられます。

そのため、壁内などに固定して使う場合はVVF、曲げやすさや取り回しを重視する場合はVVRといった使い分けが一般的です。

まとめ:ケーブルの種類を正しく理解して、現場に最適な1本を

ケーブルは見た目が似ていても、構造や性能、用途が大きく異なります。

電線・コード・ケーブルの違いを押さえ、印字記号から材質や特性を読み取れるようになることで、現場に適した選定ができるようになります。

特に、耐熱性・許容電流・形状・使用環境といったポイントを意識して選ぶことが、安全性の確保と作業効率の向上につながります。用途に合わないケーブルを使うと、事故や手戻りの原因にもなるため注意が必要です。

また、ケーブルは消耗品であり、使用環境によっては劣化も早く進みます。

定期的な見直しや交換を行い、常に適切な状態を保つことが重要です。

必要なケーブルや電設工具を揃える際は、現場向けの品揃えが充実した専門店を活用すると効率的です。

アクトツールでは、電動工具やエア工具をはじめとした現場向けの機材を幅広く取り扱っており、販売だけでなく買取にも対応しています!

店舗とオンラインショップの両方で利用できるため、必要な道具を素早く揃えたい場合にも便利です。

ぜひ一度チェックしてみてください!

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