コンプレッサーの水抜き方法は?やり方・頻度をプロが解説!

工具に関する豆知識
コンプレッサー方法水抜き頻度
 

コンプレッサーを使用していると、タンクの中に水が溜まります。

これは故障や不具合ではなく、空気を圧縮する以上、必ず起こる自然な現象です。

しかし、この水分を放置してしまうと、本体の寿命を縮めるだけでなく、エアツールの不調や作業トラブルにつながる可能性があります!

とくに現場では、「水抜きが必要なのは分かっているが、つい後回しにしてしまう」「どのタイミングで、どの程度行えばいいのか曖昧」といった声も少なくありません。

本記事では、コンプレッサー内部に水が溜まる仕組みから、水抜きを怠った場合に起こりやすいトラブル、プロの現場で実践されている正しい水抜き方法、水抜きの負担を減らすための対策まで、実務目線でわかりやすく解説します。

コンプレッサーを少しでも長く使いたい方や、現場トラブルを未然に防ぎたい方は、ぜひ最後までチェックしてください。

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なぜ?コンプレッサー内部に水が溜まる仕組み

コンプレッサー内部に水が溜まるのは、空気中にもともと含まれている水蒸気が、圧縮と冷却によって液体化するためです。

空気には、目に見えなくても必ず水分(=水蒸気)が含まれています!

コンプレッサーはその空気を取り込み、高圧に圧縮しますが、このとき空気の体積が小さくなる一方で、水蒸気の量は変わりません。

結果として、空気中に含めることができる水蒸気の限界(露点)を超え、水蒸気が水として分離し始めます。

さらに、圧縮された空気はタンク内や配管を通る過程で徐々に冷やされます。

温度が下がるほど空気が保持できる水蒸気量は減るため、余分な水蒸気が凝縮し、液体の水(ドレン)となってタンクの底に溜まっていきます。

コンプレッサーの水抜きをしないとどうなる?生じる3つのリスク

コンプレッサーは使うたびに、内部に少しずつ水(ドレン)が溜まっていきます。

この水抜きを怠ると、「そのうち問題が出る」では済まず、本体の寿命短縮・工具トラブル・作業停止といった現場に直結するリスクにつながります!

ここでは、水抜きをしないことで実際に起こりやすい代表的な3つのリスクを解説します。

1. タンクの錆び・穴あき

タンク内に水が溜まり続けると、金属の内壁が常に湿った状態になり、錆びや腐食が急速に進行します。
とくにスチール製タンクでは影響が大きく、長期間放置するとタンクの肉厚が薄くなり、エア漏れや最悪の場合は穴あき・破損に至ることもあります!

タンク内部の腐食は外から見えにくいため、「気づいたときには使用不能」というケースも少なくありません。定期的な水抜きを行うかどうかで、タンクの寿命には大きな差が出ます。

2. エアツールの性能低下・故障

タンク内に溜まった水は、圧縮空気と一緒に配管を通り、エアツール側へ流れ込む可能性があります。
圧縮空気に水分が混入すると、以下のような問題が発生します。

  • 塗装作業で水が塗料に混ざり、ムラ・はじき・品質不良が起こる
  • エア工具内部に水が溜まり、動作不良や錆びの原因になる
  • 配管やタンク内部でも錆び・腐食が進行する

エアータンクや配管も多くが金属製のため、微量の水分でも放置すれば確実にダメージが蓄積します。日々の水抜きの有無が、工具や設備全体の寿命に直結するといっても過言ではありません。

3. 冬場の凍結・作業遅延

冬場に特に注意したいのが、タンク内や配管内に残った水の凍結です。
気温が下がると、水は凍って膨張し、

  • ドレンバルブや配管が詰まる
  • バルブ・配管が破損する
  • エアが出ず、コンプレッサーが使えない

といったトラブルを引き起こします。

寒冷地では、夜間に凍結し、翌朝にコンプレッサーが使えず作業が完全に止まるケースも珍しくありません!

修理費用だけでなく、作業遅延による損失につながる点も大きなリスクです。

【手順解説】プロが教える、コンプレッサーの水抜き方法

コンプレッサーの水抜きは、慣れてしまえば数分で終わる基本メンテナンスです。
しかし、やり方を間違えると「水がうまく抜けない」「安全面が不安」といったトラブルにもつながります!

ここでは工具を日常的に扱うプロの視点から、現場で実践されている正しい水抜き手順を、順を追って解説します。

Step1. 装置の運転を停止する

まずは、必ずコンプレッサーの運転を停止してください。
スイッチを切り、電源をオフにした状態で作業を行うのが大前提です。

そのうえで確認したいのが、タンク内の圧力です。
水抜きは「完全に圧力ゼロ」ではなく、ある程度圧が残っている状態で行うほうが効率的です!

タンク内に適度な圧力が残っていると、水が勢いよく押し出され、底に溜まった水分や不純物をまとめて排出できます。
逆に、完全に圧を抜いてからだと、水がちょろちょろとしか出ず、時間がかかることがあります。

Step2. ドレンコックを開放する

次に、タンク内に溜まった水を排出するため、ドレンコック(ドレンバルブ)を開けます。
ドレンコックは、多くのコンプレッサーでタンクの最下部付近に取り付けられており、手でひねって開閉できるバルブです。

バルブをゆっくり開けると、タンク内に残っている圧力によって、水(ドレン)と一緒に空気が勢いよく排出されます!

最初は水分が多く出てきますが、使用環境によってはサビ色の水や不純物が混じることもあります。

排出が進むにつれて水の量は減り、やがて「シューッ」という空気の音だけに変わります。

この状態になれば、タンク内の水分はほぼ抜け切ったと判断して問題ありません。

そのタイミングでドレンコックを確実に閉めてください!

コンプレッサーは空気を圧縮する過程で、外気中に含まれる水分も同時に取り込みます。

その結果、水分は液体となってタンクの底に溜まっていきます。

水を抜かずに放置すると、タンク内で空気が溜まるスペースが減り、十分なエア量を確保できなくなるだけでなく、内部の錆びや腐食を招く原因にもなります。

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時期によっても異なる!コンプレッサーの水抜き頻度の目安

コンプレッサーの水抜きは、基本は「毎日、使用後ごと」が目安です。
空気を圧縮する以上、水(ドレン)は必ず発生するため、放置せずこまめに抜くことが重要になります。

特に夏場や梅雨など湿度が高い時期は、水分が多く発生しやすくなります!

この場合は、1日1回では足りないことも多く、作業の区切りごとに1日2〜3回水抜きを行うと安心です。

また、長時間連続運転した直後は、タンク内に水が溜まりやすいため、使用後すぐの水抜きが効果的です。

冬場は、タンク内の水が凍結するリスクがあります!

水が少なく見えても油断せず、使用後は必ず水抜きを行うことで、凍結や部品破損を防げます。

合わせて実施したい、コンプレッサーのおすすめ水分対策

日常的な水抜きは基本ですが、あわせて設備面の対策を行うことで、水分トラブルを大幅に減らすことができます。

とくにエア品質が求められる現場では、以下のような補助対策が効果的です。

1. エアドライヤーの設置

エアドライヤーは、圧縮空気を強制的に冷却することで水分を分離・除去し、圧縮空気への水分混入を根本から抑える装置です。
コンプレッサー内部で発生するドレンを下流で確実に除去できるため、タンクや配管に水が溜まりにくくなります。

とくに塗装作業や精密機械、品質が求められるエアツールを使用する現場では、エア品質を安定させるために効果的な対策です!

2. 自動ドレンバルブの導入

自動ドレンバルブ(オートドレン)を取り付けることで、タンク内に溜まった水を自動的に排出できます。
手動での水抜き作業が不要になるため、水抜き忘れを防げる点が大きなメリットです。

日常的なメンテナンスの手間を減らしつつ、安定したエア供給を維持できます!

寒冷地では、ヒーター付きタイプを選ぶことで凍結トラブルの防止にもつながります。

3. エアフィルターの設置

エアフィルター(水分分離器)は、圧縮空気中の水滴や油分、ゴミなどを分離・除去する役割を持ちます。
エアツールの直前に設置することで、ツール内部への水分侵入や製品汚損を防ぐことができます。

さらにミストセパレーターと併用すれば、より高品質な圧縮空気を供給でき、トラブル防止に効果的です!

4. 配管の断熱

エア配管は、外気温との差によって内部で結露が発生しやすいポイントです。
配管に断熱材を巻くことで温度差を抑え、結露による水分発生を軽減できます。

とくに屋外配管や寒暖差の大きい環境では、ドレン対策として有効な補助策となります。

5. 設置環境の見直し

コンプレッサーの設置場所を見直すことも、水分対策の基本です。
直射日光が当たる場所や高温多湿、雨風にさらされる環境では、空気中の水分量とともにドレン発生量も増加します。

換気の良い、比較的涼しく乾燥した場所に設置することで、吸入空気に含まれる水分自体を抑えることができます!

まとめ:水抜きを習慣化して、工具と現場の作業品質を守ろう

コンプレッサーに溜まる水は、使えば必ず発生するものであり、完全に避けることはできません。

だからこそ重要なのは、水抜きを特別な作業として考えるのではなく、使用後の当たり前の習慣として定着させることです。

水抜き自体は使用後に数分あれば行える、もっとも基本的で効果の高いメンテナンスです!

日々の水抜きを習慣化することは、コンプレッサーを長寿命化させるだけでなく、現場の作業品質と安全性を守ることにも直結します。

結果として、高額な修理費や買い替えコスト、作業停止による損失を回避する最良の手段といえるでしょう。

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