電工ドラムの失敗しない選び方・おすすめ商品10選を徹底解説!

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電工ドラム
工具のプロ  サルトくん
サルトくん
 

屋外や電源の遠い場所でも電源を供給することができる「電工ドラム」

ライブ会場や屋外でのイベントなど、電源を必要とするさまざまな場所で活躍しています

建設現場では「ドラム」や「コードリール」と言われることが多い印象です。

見たことはあっても、名前や特徴については知らないという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回の記事では、そんな電工ドラムについて、またその特徴や選び方についてを詳しく解説をしていきます。

さらに記事の後半では、アクトツールが選んだオススメの電工ドラム10選をご紹介します

実際に今電工ドラムを探している方も、「電工ドラムってなに?」という方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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電工ドラムとは?

(引用:モノタロウ

電工ドラムは、電源コードを延長して、電源を供給するドラム(リール)です。

コンセントから離れた場所でも電源を確保できる範囲を拡大してくれるので、電化製品や電動工具を使用する場合に便利です。

ケーブルの長さはさまざまで、短いもので10m、長いものだと50m。
屋外で使用されることも多いので、防水性や防じん性を備えた電工ドラムなど、商品によってさまざまなスペックを備えています。

電工ドラムの売れ筋は、主に2大国内メーカー日動工業ハタヤのものです。

日動工業は「電工ドラム」という名前で、
ハタヤは「コードリール」という名前で販売しています。

2通りの呼び方がされますが、どちらも同じ道具を指しています。

延長コードとの違いは?

(引用:モノタロウ

よく似た道具の1つに延長コードがあります。

電源を確保する範囲を延長できるという主な機能は、電工ドラムと同じです。

大きな違いとしては以下の2点があげられます。

巻き取りのリール

まず、延長コードには巻き取りリールがありません。

リールがないので重さは軽くなり、持ち運びには適しています
また、ドラムを設置できないような場所でも使用できます。

ただ、長いコードになると、ドラムがないぶん巻き取りが不便になることも。

電工ドラムのように巻き取りのリールがあれば、片付けの作業性がアップします。

コンセントの位置

延長コードはコンセントの位置が床に接していますが、電工ドラムの場合は床に接しません。

そのため、接続部にホコリや水などが入って壊れたり、漏電などの危険性は高くなります。

逆に、狭い場所やコンセントを目立たせたくない場所で使用する場合には、延長コードが適しています。

電工ドラムの正しい選び方

(引用:モノタロウ

それでは、ここからは電工ドラムの選ぶ際の主なポイントをご紹介します。
主なポイントとしてあげられるのは4つです。

  • 屋内用・屋外用
  • ケーブルの長さ
  • 100V用・200V用
  • プロ向け・DIY向け

屋内用・屋外用

電工ドラムは大きくわけて屋内用・屋外用の2種類があります。

まず、使用場所が屋内なのか屋外なのかは明確にわけて考えましょう。

屋内用を雨の中や湿度の高い場所で使用すると、漏電の可能性や、本体に触れただけでも感電の危険性が非常に高くなります。

防水機能が備わっていないので、屋内でも湿度の高い場所での使用は注意が必要です。

一方、屋外用は防水機能が備わっているので雨の日の使用でも安心して使用できます。
砂ぼこりなど起こりうることも想定されて作られているので、防じん性のあるモデルも多いです。

ケーブルの長さ

ケーブルの長さは主に10m・20m・30mの三種類があります。

電工ドラムのケーブルは長ければ長いほど遠い範囲まで電源が使えるので便利にはなりますが、ケーブルが長くなると電圧降下が大きくなってしまいます。

電圧降下とは、電気回路に電流を流した時に、ケーブルが持つ電気抵抗によって末端に行くにつれ電圧が下がってしまう現象です。

電圧降下が起きると電動工具の本来の性能を発揮できなかったり、電動工具がうまく作動しなかったり、最悪の場合には故障に繋がってしまうこともありえます。

電圧降下はケーブルが長く、そして細くなるほど大きくなるので、必要最低限の長さのケーブルを選ぶのが良さそうです。

屋外で使用することの多い電工ドラムの売れ筋は20m・30mです。
ここまでの長さであれば、あまり電圧降下の影響は考えなくていいでしょう。

30mを超えてくる長さになると、とくに電圧降下が現れやすくなります

100V用・200V用

電工ドラムには、100V用と200V用があります。
使用する電動工具に合わせて、電圧を選びましょう。

また、200V用には単相200V用と三相200V用があります。

コンセントの形が異なるので、単相用では三相用の工具が使えず互換性がありません。

事前にきちんと確認しましょう。

プロ向け・DIY向け

最後は、プロ向けとDIY向けの電工ドラムにわけて選ぶことができます。

プロ向けのものといえば、漏電遮断器、またはアース付きのものです。
安全衛生規則の法令によって、

  • 水気のある場所
  • 導電性が高い場所
  • 人が触れられるような場所

上記のような場所で200Vの電工ドラムを使用する場合は、漏電遮断器、またはアース付きのものを使用することが義務化されています。

アースとは、電工ドラムのコンセント部分についている小さい管で、漏電した際に電気を流してくれる役目を果たします。

接地2Pの電源に接続して使います。

アースの例▼

アースをしておけば電気はアース線を通って元の電源に帰るので、人が電工ドラムに触っても感電しないような仕組みになっています。

たとえ電工ドラムの絶縁が悪くなり漏電した場合でも、アース付きであれば安心というわけです。
野外会場などでも、漏電遮断機やアース付きの電工ドラムを使っているから厳しくチェックされますので注意しましょう。

また、プロ向けはケーブル自体にも上部な素材が使用されています。

一方、DIY向けであれば、そういった厳しい条件などはありません。

本体も重さも軽く、扱いやすく作られています。
とはいえ、プロ向けじゃなくても漏電・感電の恐れはありえるので注意しなければなりません。

DIY向けであっても、漏電遮断機/アース付きのものを選んだり、熱の上昇を感知して自動で停止してくれるものなどを選びましょう。

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工具屋さん厳選のおすすめ電工ドラム10選!

電工ドラムの特徴や、正しい選び方の確認ができましたか?
ここからは、工具のプロであるアクトツールが選んだ、オススメの電工ドラム10選をご紹介します。

日動 電工ドラム コードリール 15m巻 DY-15


まずは、日動工業のDY-15です。こちらは屋内用の電工ドラムになります。

ケーブルは長すぎず短すぎない15mで、ご家庭用としても手軽に使えます。
安価で重量も軽く、電動ドラム初心者にはぴったりの商品です。

電線 VCT1.25mm2×2芯
電線許容電流 16A
コンセント数 4
ケーブル長 15m
サイズ 25 × 18 × 31 cm
重量 3.5kg
特徴 屋内用

日動 電工ドラム 30m DY-30


続いては、日動工業のDY-30です。

こちらはケーブルが30mなので、ご家庭用としても仕事用としても、十分な長さが必要な場合に重宝します。
標準型の屋内使用モデルで、30mケーブルにしては安価なのが魅力です。

電線 VCT1.25×2芯
電線許容電流 16A
コンセント数 4
ケーブル長 30m
サイズ(梱包) 33.2 × 26.4 × 19.8 cm
重量 5.2kg
特徴 屋内用

日動 コードリール 22A-30M NP-EB34


続いては、日動工業の22A-30M NP-EB34です。
こちらは屋内型のプロ仕様の電工ドラムで、漏電保護専用のアース付きです。
さらにはアースピンが自然に倒れ、2Pコンセントも簡単に使えるポッキンプラグ付きで使用しやすいモデルになっています。

電線 VCT2.0×3芯
電線許容電流 15A
コンセント数 4
ケーブル長 30m
サイズ 34.1 × 26 × 22 cm
重量 7.3kg
特徴 屋内用/アース付

日動 電工ドラムNP-E34


続いては、日動ドラムのNP-E34です。

屋内用100Vの一般形ドラムで、アース付きです。
2Pコンセントでも使えるようになっているので便利につかえます。

電線 VCT2.0×3芯
電線許容電流 15A
コンセント数 4
ケーブル長 30m
サイズ 34.1 × 26 × 22 cm
重量 7.2kg
特徴 屋内用/アース付

日動 電工ドラム ブレーカー付 NF-EK34


こちらは、日動工業のNF-EK34です。
漏電過負荷短絡保護兼用の漏電遮断器(ブレーカー)を装備した電工ドラムです。
プロ仕様モデルで、建築現場や工事現場など電動工具を多く使用するでも活躍してくれます。

電線 VCT2.0×3芯
電線許容電流 15A
コンセント数 4
ケーブル長 30m
サイズ 29 × 36.3 × 21 cm
重量 7.5kg
特徴 屋内用/アース付

ハタヤ コードリール 防雨サンデーレインボーリール SS-30


続いては、ハタヤのコードリールのご紹介です。
まずは、ハタヤのSS-30

雨やホコリもシャットアウトしてくれる防雨型・防じん型の屋外用モデルなので、いつでも安心して屋外で使えます。
30mケーブルでも割と軽量なので、持ち運びにも楽です。
ケーブルは20mと30mから選べます。

電線 VCT1.25平方mm×2芯
電線許容電流 15A
コンセント数 4
ケーブル長 20-30m
サイズ 32.4 × 23 × 18.1 cm
重量 6.5kg(30m)
特徴 屋外用/防雨型/防じん型

ハタヤ コードリール 15A–10M JS-101


つづいては、ハタヤのコードリール15A–10M JS-101です。
ケーブルは10m、重さは2kgでとても軽量なので、DIY用・ご家庭用にぴったりのモデルです。
電動工具らしからぬやさしいブラウンのカラーも魅力的ですよね。
プラグを指すと開閉する防塵シャッターで、コンセント内部へのゴミやホコリの侵入を防いでくれます。

電線 VCTF2.0mm2×2芯
電線許容電流 15A
コンセント数 4
ケーブル長 10m
サイズ 22.8 × 27.4 × 13.4 cm
重量 2.0kg
特徴 屋内用/防じん型

ハタヤ サンデーレインボーリール SG-30K


つづいては、ハタヤのSG-30Kです。
防雨型なので、屋外・屋内を問わず悪条件にも安心して使えます。
一体形成型フレーム&オール鉄製、さらにアース付きなので安全性も抜群です。

電線 VCT2.0mm2×3C
電線許容電流 15A
コンセント数 4
ケーブル長 30m
サイズ(梱包) 33 × 29 × 19 cm
重量 7.2kg
特徴 屋外用/防雨型/アース付

ハタヤ 屋外用防雨型レインボーリール 50m GX-501K


つづいては、ハタヤのGX-501Kです。
3個口コンセントでケーブルは50mあるので、とくに遠い場所まで電源を確保するのに重宝します。
防水構造の温度センサー付きで、巻いたままの使用や過電流による発熱を感知し、電線の溶解を防ぎます。

電線 VCTソフトムケーブル2.0平方mm×3心
電線許容電流 15A
コンセント数 3
ケーブル長 50m
サイズ ‎24.6 × 30.7 × 36.7 cm
重量 11.3kg
特徴 屋外用/防雨型/電線溶解防止機能

ハタヤ 10mコードリール(漏電遮断器付)接地付 BJ3-101K


最後は、ハタヤのBJ3-101Kです。
ケーブルは10m、2.44kgの軽量モデルで、軽作業や手狭な現場用では重宝します。
小型ながら、漏電遮断器付きだったりと安全性・機能性はハイクラスです。

電線 VCT2.0平方mm×3芯
電線許容電流 15A
コンセント数 2
ケーブル長 10m
サイズ 14.5 × 22.4 × 36.7 cm
重量 2.44kg
特徴 屋内用/漏電遮断器付

電工ドラムを使うときの注意点

電工ドラムは正しい使い方をしないと、壊れてしまいます

ここからは、電工ドラムを使うときの注意点を解説します

電工ドラムを巻いたまま使用しない

ドラムは電線が巻かれて収納されています。

作業をするときに、必要な長さだけを引き出す方も多いと思います。

しかし、このようなときは全て電線を引き出すようにしましょう

電工ドラムには許容電流がある

電線を全て引き出す理由として、許容電流が関係しています。

むずかしそうなワードですが、電工ドラムごとに供給できる電流のことです。つまり「これ以上電流を流すことはできないよ」という基準があります。

許容電量は電線の太さ(1.25sq、2.0sq、3.5sq)で決まりますが、たとえば「1.25sq」の許容電流は「15A」です。

そのため「1,500W(100V×15A)」までなら供給可能ですが…。

あくまで「ドラムの電線をすべて引き出して使用すること」が前提条件となります。

1メートルだけ引き出して使用した場合…

たとえば1メートルだけ電線を引き出して使用するとします。

この場合許容電流が「4A」に低下するため、400W以下の電力しか供給できません

わかりやすい例で言うと、水道のホースです。
ホースを巻いた状態で水を出しても、水はなかなか出なくなります。
理由はカンタンで、水の通り道を塞いでるからです。

電工ドラムも同じで、電流を流す道が狭くなると電圧が下がってしまいます

最悪の場合、電工のドラムが高熱で焼損する可能性も。

温度センサーがついている機種もあるが…

上記の事故を防ぐために、電工ドラムには「温度センサー」がついていることもあります。

電線が80度以上になると自動的にストップする機能で、2.0sq以上の電工ドラムには標準装備されています。

ただ、安価な機種になるとついてないこともあり、注意が必要です

屋内型と屋外型に注意

もう一つの注意点が「屋内型」と「屋外型」です。

電工ドラムは電気を使うので、雨に弱い機種もあります。

もし屋内型の電工ドラムを雨の中で使うと、漏電・感電のリスクも。

屋外ドラムの方がコストはかかりますが、壊れて買い換えるよりも安く済みます。

そのため外で使う予定がある方は、屋外型の電工ドラムを使用するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、屋外などの電源のない場所でも電源を供給するのに役立つ、電工ドラムについて詳しく解説をさせていただきました。

電工ドラムには屋内用・屋外用、ケーブルの長さや大きさの違いによって、さまざまな種類があります。

ライブ会場や屋外イベントなどで使うのはもちろん、ケーブルの短いものであればご家庭でも便利に利用できますよ。

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それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

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