フレコンとは?用途・種類を解説!

工具のプロ  サルトくん
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ほとんどの土木現場に置いてあるフレコン。

「鉄・銅」を始め、改良材などコナ状の材料を運ぶときに使ったり、土のう袋として利用することもあります。簡単な言い方をすれば、めちゃくちゃ丈夫で大きい土のう袋です(^^)

「フレコン」という名前がよく使われますが、企業や現場によって呼び名は変わります。ガラ袋よりも大きいので、材料を大量に運搬したいときも非常に便利。ほとんどの建設現場に置いてあるイメージです。

そんなフレコンですが、じつは種類がたくさんありバラエティ豊かです。フレコンへ入れる材料や用途によって、選ぶべきフレコンは変わります。

そこでこの記事ではフレコンについて簡単に触れたあと、どのような種類のフレコンがあるかを紹介します。

それでは始めましょう!

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フレコンバックとは?

正式名称は「フレキシブルコンテナバック」で、略してフレコンです(^ ^)

素材はポリプロピレン(PP)で、ひっぱり強度・衝撃強度に優れています。くりかえしになりますが、土のう袋や材料を運搬する際に使用します。フレコンは別名「トンパック」と呼ばれるように、1t(トン)耐荷重が基本でひじょうに丈夫。他にも「コンテナバック」「PPバッグ」「トンバック」とも呼ばれ、使用用途や人によってよび方はさまざまです。

未使用時は折りたたみもでき、場所を取りません。また、鉄製コンテナよりコスパも良いので、建設現場では必ずと言っていいほど置いてあります。

とくに土木現場では必需品ですが、建築現場でも「改良材」を使用する際にフレコンが登場します。そんなフレコンですが、実は形状もさまざま。次章から、フレコンの基本的な形状から、どのようなフレコンがあるかを見ていきましょう。

フレコンの形状

フレコンの形状は基本的に丸型です。全体の形は「投入口+本体+排出口+吊りベルト」で、特徴的なのが吊りベルト・排出口の二つ。

たとえば改良材をいっぱいに含んだフレコンは非常に重く、人の手で動かすことはほぼムリです。そのためクレーンやフォークリフトの手を借りますが、その際に使用するのが吊りベルト。ベルト幅は70mmや100mmが一般的です。また、クレーンで吊り上げた改良材などを投下するために、排出口が下に付いているフレコンもあります

ほかにも種類があり、大きく分けて合計6種類のフレコンがあります。それぞれ用途があるので、次章から見ていきましょう。

フレコンバックの種類は?

フレコンの種類は大きく分けて6つ。先に表でまとめておきます。

形状 特徴
丸型 ・最も一般的なタイプ
・価格が安い
角型 ・形が四角
・トラック輸送、パレットで無駄なくスペースを利用可能
内袋型 ・粒子が細かい材料を運搬可能
・アスベスト廃棄に役立ち、水分を逃しづらい
排出口型 ・材料を排出する際に便利
耐候性型 ・紫外線への耐久性が高い
・外へ放置しても数年利用可能
水切り型 ・通常より生地の隙間が多い
・水が染み出しやすく、乾燥が早い

丸型


最もよく見る「丸型」です。よく現場で使用されている形状で、コスパも良いのが特徴。とくに材料を排出しない場合や、水気の多いもの、一度使ったら捨てる場合なは丸型がおすすめです。

角型


次に紹介するのが、底部分が四角いフレコンです。コンテナへ無駄なく積み込みたい方へおすすめ。丸型フレコンの場合、コンテナへ入れた際じゃっかんですが無駄なスペースが生まれます。しかしもともと底が四角いフレコンであれば、コンテナへ納入するときムダなスペースを省きやすいです。価格は丸型より高めなので、積み込み量を重視する方は四角型も考えてみましょう。

内袋型


内側に袋がついたフレコンで、コナ状の材料や水気を含むものを運搬する時に最適。アスベスト廃棄にも使用できます。内袋がついており外気に触れにくいため、外からの湿気を軽減できます。ただ、完全防水ではないので注意しましょう

排出口型


フレコン内の材料を排出するときにおすすめなのが「排出口型」。
フレコンを反転させる必要がないので、効率的です。

排出口は2種類あって、簡単に言えば「大きい」か「小さい」かのどちらかとなります。

排出口が「大きい」と、一気に材料を排出することができ時短になります。ただ、改良材などコナ状のものは一気に搬出するとコナが飛び散るので要注意です。一方排出口が「小さい」と、入っている材料を少しずつ排出可能。そのため、排出する場所をコントロールしやすいのが特徴です

排出口を破ることも…

中には、排出口がついていないフレコンもあります。その場合、底部部分をカッターなどで引きちぎって投下することもあります。ただ、内容物が飛散する可能性もあるので、注意が必要です。

耐候性型


基本的にフレコンは素材がポリプロピレン(PP)で、紫外線に弱いです。しかし、外へ土のう袋として放置することもあるでしょう。
そこでおすすめなのが「耐候性型」のフレコン。

紫外線対策を強化しており、生地へのダメージがとても少ないです。
崖崩れ防止・河川工事など外へ放置する工事で活躍。

メーカーにもよりますが想定耐久年数は3年ほどなので、長期にわたって使用できます。

水切り型


通常より生地のスキマが多い「水切りフレコン」です。

フレコンを洗った後の水切りが早く、廃液の処理や凝しゅう剤を使ったフロックの分離にも使用可能。

生地のスキマが多く、乾燥も早いです。

注意:比重を必ず確認!

フレコンに材料を入れる際は「材料の比重」を確認することが大切!

一般的に、フレコンの容量は1m3(立米)。耐荷重は1トンですこれらの容量・耐荷重を超えてしまうと、フレコンが破れたりする可能性があります。そうならないために、フレコンへ入れる材料の「比重」を確認しましょう。

比重とはカンタンに言えば、水より重いか軽いかをあらわした数値です。

具体例を挙げると、例えば大きくて軽い「綿」を1トン分フレコンへ入れるとします。
しかし綿はフワッとして体積が大きくなり、がんばって積み込んだとしても1袋に1トン分はおそらく入りません。

一方体積自体は小さい鉄や銅ですが、重量は重いですよね。
そのため、フレコンへ目一杯たくさん入れてしまうと耐荷重がオーバーし、重さに耐えきれずフレコンが破れる可能性もあります。

そうならないために、比重を使った計算が必要です。

計算といっても簡単で「入れる材料の総重量」÷「材料の比重」をすることで「必要な容量」が出ます。
こちらもせっかくですから、具体例を出してみましょう。

比重が2.3のコンクリートを1t(1,000kg)分フレコンへ入れるとします。
つまり「1,000(kg)÷2,3(比重)」で、計算すると約434(L)です。
つまり、約434L分のフレコンが必要です。

フレコンの容量は基本1m(1,000L)なので、1袋あれば十分です。
ただ、中には比重によって数袋のフレコンが必要になるケースがあるので、注意しましょう

材料の比重を調べるさいは、検索エンジンで「材料名+比重」で基本ヒットします。

下記はあくまで参考ですが、内容物の比重と耐比重に加えてバックのサイズを表でまとめます。

内容物 比重 1t入れるのに必要な袋数
1 1袋
1.3〜1.6 0.6〜0.8袋
コンクリート 2.3 0.4袋
砂利 1.7 0.6袋
石膏 2.3 0.4袋
7.9 0.1袋
9 0.1袋
アルミニウム 2.7 0.4袋
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フレコンの使い方

記事冒頭でもお伝えしたとおり、フレコンは丈夫な土のう袋です。
生地がしっかりしているため、粉末状の改良剤や粒状の材料を運搬・保管する時に使用されます

他にも、

土砂
穀物

金属
廃棄物
飼料

などに使われることも多いイメージです。

フレコンはカッターで破ることができるため、工事現場でクレーンを使って吊り上げて、目標地点で破って内容物を落下させることにも使われます。杭打ち作業などで使われることも多いイメージです。

作り自体はカンタンですが非常に有用なので、多くの建設現場で使われています。

まとめ

いかがでしょうか?

今回はフレコンの基礎知識に加えて、具体的にどのようなフレコンの種類があるかを解説しました。

また、比重と容量の注意点についても解説したので、この記事が参考になれば嬉しい限りです。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!

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