【工具屋解説】ヒートガンの便利な使い道&プロ向けおすすめ製品
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- サルトくん
2026.01.29 2026.01.29
ヒートガンは熱風で素材の加工ができる電動工具です。
建設現場でもよく見かける工具の一つで、塗装屋さんが屋根の塗装を乾燥させる際に使用しているケースもありますよね。
作業効率を上げることができ、意外にも多用途なので一台買っておいても損はありません。
また、大きさはドライヤー程度でコンパクトなので、持ち運びもカンタンです。
しかしいざ選ぶとなると、
「そもそも選び方がよくわからない」
「どの機種がおすすめなんだろう」
と悩むことも多いはず。
そこでこの記事では、ヒートガンの概要からおすすめの機種までを徹底解説します。
本記事を読むことであなたにピッタリの一台が見つかるので、ぜひ参考にしてください!
目次
そもそもヒートガンとは?ドライヤー・エンボスヒーターとの違い
ヒートガンとは、高い温度の熱風を発生させる電動工具です。
熱収縮チューブの加工や塗装の乾燥、ネジの固着の解消など熱によって素材を「溶かす」「曲げる」「縮める」「剥がす」といった作業に幅広く使われます。
ドライヤーとは「排出温度」が異なる
ヒートガンの見た目はヘアドライヤーに似ていますが、その違いは吹き出す熱風の温度すなわち排出温度です。
一般的なヘアドライヤーの熱風が100〜140℃程度なのに対し、ヒートガンは300〜650℃(機種によってはそれ以上)という非常に高温の熱風を出すことができます。
| 排出温度 | |
| ヒートガン | 300℃〜650℃ |
| ドライヤー | 120℃ |
500℃以上の高温を生かして塗装の乾燥や素材の加工ができるため、ヒートガンは現場のプロにとって必須の工具と言えるでしょう。
エンボスヒーターとは「適した作業」が異なる
エンボスヒーターは、主にレジン液・キャンドルの気泡抜きをするのに適している、ハンディタイプのヒーターです。
先端が細い構造になっており、ピンポイントで熱風を当てられるのが特徴で、広範囲の熱処理に適しているヒートガンとは適した作業が異なります。
また、熱風を出す点では同じですが、エンボスヒーターは最大でも250℃程度です。
そのため500℃以上の高温が出るヒートガンとは排出温度も異なります。
熱収縮チューブだけじゃない!ヒートガンの意外で便利な使い道
ヒートガンが活用できる代表的な作業として熱収縮チューブの加工が挙げられます。
温度設定を細かくできる機種も多く、チューブを均一に加熱できるため、電気配線・電子機器の分野でよく使われますよね。
しかし実は他にもさまざまな使い道があることをご存知でしょうか?
次からはヒートガンの以外で便利な使い道を紹介します。
塩ビ管の曲げ加工・溶接
「塩ビ管を通したいけど、梁があるから曲げたい」そんな時に役立つのがヒートガンです。
塩ビ管に150〜200℃程度の熱風を当てて軟らかくして、自在に曲げることができます。
また、細い塩ビ管をヒートガンで溶かし、溶接加工も可能です。
竹の曲げ加工・油抜き
耐久性や害虫の発生を抑えるため、竹は油抜きするのが一般的。
そんな時もヒートガンの出番です。
竹材表面を加熱させることで内部の油分を浮き出させることができ、それを応用した曲げ加工ができます。
塗装やパテの乾燥
「塗装が終わったけど寒すぎて全然乾かない」という時も、高温の熱風が出るヒートガンの出番。
塗装面から20〜30cm離し、低温(100〜150℃)の熱風をまんべんなく吹き付けることによって、ムラなく短時間で乾燥させることが可能です。
ネジや瓶のフタの固着解消
錆びてしまったり、なめてしまったネジ。
近くにネジザウルスもなくて困った時にもヒートガンでネジの金属部分を加熱すれば、熱膨張の差を利用して固着を解消することができます。
また、開かない瓶のフタを開ける際にも便利です。
樹脂の白濁除去
ヒートガンは、バンパーなどの黒い樹脂パーツの白い汚れを消すのにも役立ちます。
あの「なんとなく気になるけど、消えなくてもどかしい」白い汚れ。
ヒートガンで表面に熱風を当てると、表面の細かいキズを消して白濁を除去することも可能です。
塗料・塗膜の除去
金属・木材についた塗料や塗膜にヒートガンで400〜500℃程度の熱風を吹くことで、汚れを浮き上がらせ、スクレーパーで除去することもできます。
シール剥がし、ラベル・テープの剥離
粘着剤は温めると柔らかくなるため、ヒートガンで熱風を当てることにより剥離が可能です。
なぜかずっと貼ってある謎のシールや、商品に付いているラベル・テープを剥がすのにも役立ちます。
ただしプラスチック素材の場合熱風を当てると溶ける場合もあるので、注意しながら作業しましょう。
シュリンク包装
商品にフィルムがピッタリ貼ってある状態をシュリンク包装といい、本来は機械で行われる梱包方法です。
しかし実は、ヒートガンでも同じ包装が可能。
包装したいモノをフィルムで覆い、外側から熱風を当てることでシュリンク包装ができます。
失敗しないヒートガンの選び方は?チェックしたい4つのポイント
ヒートガン購入時の失敗を防ぐため、プロとして特に重視すべき選定基準は次のとおりです。
1.出力できる温度と温度調節機能の有無
出力できる温度は500℃以上の機種がおすすめで、あわせて温度調節機能の有無もポイントです。
ヒートガンは機種によって出力できる温度は「100〜500℃以上」までと幅広く、作業によって適した温度は異なります。
たとえば塩ビ管の溶接作業なら250℃程度は必要になり、熱収縮チューブの収縮であれば120℃程度で十分でしょう。
温度調節機能が付いていると10〜50℃刻みで温度を変更でき、幅広い作業に対応できます。
ヒートガンをより多くのシーンで活用するためには、500℃以上かつ温度調節機能可能な機種が特におすすめです。
2.作業に合ったノズルの有無
多くのヒートガンは作業に合わせてノズルの付け替えが可能で、代表的な種類は下記のとおりです。
| 種類 | 適した作業 |
| フラットノズル | 広範囲に加熱 |
| 曲面ノズル | 塩ビ管の加工 |
| スポットノズル | ピンポイントで加熱 |
作業に適したノズルに付け替え可能かを確認するのも、ヒートガンを選ぶ際にポイントとなります。
3.冷却機能の有無
冷却機能の有無もポイントです。
ヒートガンは使用後に低温でクールダウンさせることで、ヒーター・モーターの寿命を伸ばすことができます。
また、冷却機能がついているとノズルを冷やしたり、熱した素材を冷やすことも可能です。
ヒートガンで熱風を当てた素材はびっくりするほど熱く、うっかり触ると火傷の危険性もあります。
現場の作業効率を上げ、事故を防止するためにも、冷却機能の有無はぜひチェックしたいポイントです!
4.取り回しのよさ(軽量・コードレスなど)
ヒートガンは取り回しの良さもポイントです。
具体的には「コードレス」「重量」「作業可能時間」の3つ。
まず、電源が取れない現場で使用するならコードレスのバッテリー式がおすすめです。
作業中にコードが引っかかることもないため、作業がしやすいメリットがあります。
次に重量ですが、ヒートガンは作業中レバーをずっと引いておくので、割と手が疲れます。
そのため軽量な機種を選ぶのがおすすめです。
最後に作業時間ですが、ヒートガンは機種によって作業時間がピンキリです。
数十分程度から1時間使用できるものまであるため、用途に合った作業時間の機種を購入することも大切です。
【工具屋が厳選】人気メーカーのプロ向けおすすめヒートガン4選!
ここからはマキタ・ハイコーキ・リョービ(京セラ)などプロに人気の信頼できる製品の内、とくにおすすめのヒートガンを工具屋目線で4つピックアップしま�した。
マキタ:充電式ヒートガンHG181D
HG181Dは最高温度が550℃と高く、温度調整も可能です。
カッティングシートの貼り付け・伸ばし作業はもちろん、シーリング材や防水シートの剥離にもおすすめ。
風量を切り替えて素材の冷却もできるため、作業効率アップにもつながります。
| 最高温度 | 550℃ |
| 温度調整 | 有 |
| ノズル付替 | 可能 |
| 冷却機能 | 有 |
| 電源 | 18V |
| 重量 | 1.3Kg |
ハイコーキ:コードレスヒートガンRH18DA
RH18DAは10℃ごとに温度設定ができ、作業にあわせてカンタンに適正温度の設定が可能です。
液晶画面で温度と電池残量も確認できるので、初心者の方でも安心。
また、縦置きも可能で両手での作業にも対応しています。
| 最高温度 | 550℃ |
| 温度調整 | 有 |
| ノズル付替 | 可能 |
| 冷却機能 | 有 |
| 電源 | 18V |
| 重量 | 1.3Kg |
リョービ(京セラ):充電式ホットエアガンDHAG180
(引用:京セラインダストリアルツールズ)
DHAG180は安全性の高い一台。
ノズルを替える時はフロントカバーを回すだけなので、ノズルに触れる必要がなく交換もカンタンです。
さらにセーフティロックレバーを採用しているため、不用意に電源が入らず、事故を防げます。
| 最高温度 | 500℃ |
| 温度調整 | 無 |
| ノズル付替 | 可能 |
| 冷却機能 | 無 |
| 電源 | 18V |
| 重量 | 1.2Kg |
白光:工業用ドライヤーFV-310
(引用:白光)
FV-310は無段階コントロール機能を搭載しており、作業にあわせて細かい設定が可能な一台。
温度調節に加えて風量調節もできるため、パテ材乾燥からアクリル樹脂加工まであらゆる作業に対応しています。
ヒーターは蓄熱性に優れており、効率よく加熱できるセラミックガラスを採用しており、高性能・長寿命を実現しています。
| 最高温度 | 530℃ |
| 温度調整 | 有 |
| ノズル付替 | 可能 |
| 冷却機能 | 有 |
| 電源 | AC |
| 重量 | 0.6Kg |
まとめ:ヒートガンの導入で、現場の生産性を高めよう
ヒートガンは高温の熱風を発生させ、さまざまな用途に活用できる電動工具です。
最後にヒートガンを選ぶときのポイントをまとめておきます。
| 出力できる温度と温度調節機能の有無 | 500℃以上の機種がおすすめです。また、温度調節機能が付いていると作業にあわせることができ、作業効率UPにつながります。 |
| 作業に合ったノズルの有無 | ヘラ型・フック型・熱風集中ノズルなど作業に適したノズルに付け替え可能かどうかを確認しましょう。 |
| 冷却機能の有無 | 冷却機能がついていると、ノズル部分や素材を冷ますことが可能です。事故防止はもちろん、作業効率UPにつながります。 |
| 取り回しの良さ | 取り回しの良さを求めるならバッテリー式がおすすめです。また、軽量な機種を選ぶことで、作業中の疲労軽減にもなります。 |
ぜひ本記事を参考に、あなたにピッタリの一台を見つけてくださいね!
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