インパクトレンチの使用方法紹介 正しい使い方とは?
- サルトくん
2021.04.23 2023.12.22
インパクトレンチは、建築現場の施工の際や車のタイヤ交換の際などにおいて使われている工具です。
主にボルトやナットを締め付ける際に、トルクが必要になる作業で使われています。
というのは、インパクトレンチは最大締付トルクの数値が大きいからです。
今回の記事では、インパクトレンチの主な用途や具体的な使用方法や使用の際の注意点を紹介していきます!
これからインパクトレンチを使おうとしている方の参考になれば幸いです。
目次
インパクトレンチの主な用途は?
インパクトレンチとインパクトドライバーの呼び名は似ていますが用途が全く違うため、くれぐれも間違えないように注意しましょう!
インパクトレンチは、インパクトドライバーと違ってボルトやナットを締め付ける作業に特化した工具です。
これからインパクトレンチの主な用途の「家具を組み立てる際」や「建築現場の施工の際」や「車のタイヤ交換の際」などを紹介していきます。
家具を組み立てる際
家具を組み立てる際に使われることがあります。
組み立てる家具によっては、ボルトやナットを強く締め付ける必要があります。
というのは、ボルトやナットを強く締め付けておかないと後から緩む原因になるからです。
家具を組み立てる際に、インパクトレンチを使うと、容易にボルトやナットを強く締め付けられて、疲れることなく大型家具を組み立てられます。
また、手動工具を使うと、強く締め付けることはできますが締めつける際に力が必要になるため、途中で疲れ果ててしまうかもしれません。
家具を容易に組み立てたい方は、インパクトレンチを使うことをオススメします。
建築現場の施工の際
建築現場の施工の際に使うことがあります。
建築現場で鉄骨継手や足場を組み立てる際や配管を固定する際は、ボルトとナットを使って強い力で締め付ける必要があります。
ボルトとナットを締め付ける際は、インパクトドライバーなどの電動工具を使って、締め付けることが可能です。
しかし、締め付ける際のトルク数値が、決められた数値に達しない場合があります。
ボルトとナットを強い力で締め付ける際は、インパクトレンチを使うと強い力で締め付けることが可能です。
また、短時間で締め付けられるため、時間の短縮を図ることができます。
そのため、インパクトレンチは建築現場の施工の際に使われることが多いです。
機械のメンテナンスの際
機械のメンテナンスの際に使われることがあります。
機械のユンボや農機具の部品は、ボルトで固定している部品が多いです。
またボルトを外す際に、錆が発生していると締め付けたとき以上のトルクが必要になり、ソケットレンチで外せない場合があります。
しかし、インパクトレンチを使うと高トルクを掛けられるため、錆が発生したボルトでも外せる可能性があります。
そのため、インパクトレンチは機械のメンテナンスの際に使われることが多いです。
錆が発生したボルトを外すことに時間が掛かっている方は、インパクトレンチを使うことをオススメします。
タイヤ交換の際
タイヤ交換の際に使われることがあります。
車によって違ってきますが、車は1本のタイヤにつき3本以上のナットで締め付けられていることが多いです。
たとえば、1本のタイヤにつき5本のナットで締め付けられている車は、合計20本のナットを取り外し、締め付ける必要があります。
軽自動車の場合は、90N・mくらいのトルクが必要です。
続いて普通自動車の場合は、110N・mくらいのトルクが必要です。
また、タイヤのナットは決められたトルク数値で締められているため、取り外す際に強い力が必要です。
インパクトレンチを使うと高トルクを掛けてナットを取り外すことができて、時間を短縮できます。
インパクトレンチを使うとタイヤ交換が容易にできるため、使われることが多いです。
タイヤ交換を手軽にしたい方は、インパクトレンチを使うことをオススメします。
インパクトレンチの具体的な使用方法は?
インパクトレンチは、ソケットレンチと違って電動工具になるため、最初は難しいかもしれませんが、慣れると容易に使えるようになります。
これからインパクトレンチの具体的な使用方法を紹介していきます!
1 使う前に不具合が生じていないか確認します。
2 コードレスタイプの場合は、本体にバッテリーを取り付けます。
(AC電源式の場合はコンセントにつなぎ、エア式であればコンプレッサーにつないで動力源を確保します)
3 本体の先に専用ソケットを取り付けて、落下を防ぐためにソケットの穴にピンを通して、Oリングで固定します。
4 本体のレバーを引いて正しく回るかしっかりと確認して使います。
インパクトレンチの使用の際の注意点!
インパクトレンチは、さまざまな用途に使えますが、使用する際に気をつけることがあります。
これからインパクトレンチの使用の際の注意点を紹介していきます。
注意点をしっかりと押さえたうえで使用しましょう。
強く締め付けない
インパクトレンチを使ってボルトやナットを締め付ける際に、強く締めすぎてしまうとボルトやナットに強いトルクが掛かるため、破損してしまう場合があります。
強く締めすぎないようにするためには、数回に分けて締め付けることです。
数回に分けて締め付けると、トルクを抑えて締め付けつけられます。
使う際は、強く締め付けないように気を付けましょう。
トルク調整はトルクレンチを使用する
タイヤ交換をした際は、決められたトルク数値で締め付ける必要があります。
インパクトレンチを使って締め付けると、締め付けたトルクの数値までは分かりません。
締め付けたトルクの数値が分からなければ、トルクレンチと呼ばれる工具を使って、決められたトルク数値で締め付けなおします。
タイヤ交換の際はインパクトレンチで緩めに締め付けて、トルクレンチで締め付けなおすことを忘れないようにしましょう。
ナットを取り外せないことも
インパクトレンチで、ナットを取り外す際に締め付けたときのトルクより、高いトルクを掛けても取り外せないことがあります。
ナットに錆が発生していることや汚れが付着していることが原因で、取り外せない場合があります。
ナットを取り外すことができない場合は、ソケットレンチを使い、力を掛けてナットを取り外します。
インパクトレンチを使って、ナットを取り外せなかった場合はソケットレンチを使って取り外すようにしましょう。
専用ソケットを使用する
インパクトレンチにソケットレンチ用のソケットを使うと、衝撃に耐えることができずにソケットが破損する場合があります。
使うソケットは、必ず専用のソケットを使うようにしましょう。
ソケットにOリングを付ける
インパクトレンチに取り付けるソケットにOリングを付いていないと、ソケットが外れて落下する場合があります。
高い場所で作業している際に、ソケットが落下すると非常に危険です。
そのため、取り付けるソケットにOリングを付けて落下を防ぎましょう。
騒音問題
エアーコンプレッサーを使うエアー式の場合は、使用している最中にエアーをためる音が出ます。
エアーをためる音が騒音になり、近隣の迷惑になる場合があります。
また、エアーコンプレッサー以外に、インパクトレンチから出る音が騒音になる場合があります。
騒音問題にならないように、明るい時間に使うことや使う前に近隣から許可を取ってから使うようにしましょう。
まとめ
今回はインパクトレンチの主な用途や具体的な使用方法や使用の際の注意点を紹介しました。
インパクトレンチは最大締付トルクの数値が大きく、ボルトやナットにトルクを掛けて締め付けることができるため、大変便利な工具です。
持っていると役立ちます!
さまざまな用途で使えますが、使う際に注意点があるため注意して使うようにしましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。