工具屋が「マキタの型番」をわかりやすく解説してみた
- サルトくん
2021.12.15 2023.06.16
マキタのカタログや商品説明にある「TD001GRDX」や「TD171DRGX」などの型番の文字列。
アルファベットと数字で構成されており、一見ランダムに並んでいるかに見える型番ですが、実はひとつひとつに意味のある数字またはアルファベットの集合体となっています。
どの組み合わせがなにを意味しているかが分かれば、カタログなどで型番を見ただけでおおよその商品がわかってしまいます!
今回の記事は、そんな知っていたらちょっと嬉しい、そしてためになるマキタの型番についてです。
種類がとても多いので、よく見る型番を中心に紹介をしていきます。
型番がわかっていれば、工具を買う際に間違い防止にもつながりますよ!
目次
マキタの型番(40Vmax)
TD001【G】
「G」= 40Vmax充電工具のことをいいます。
マキタの従来の充電工具には、必ず共通型番である「D」がついていました。
40Vmaxシリーズに限っては、共通型番は「D」ではなく「G」となっています。
TD001G【RDX】
「RDX」= 2.5Ahバッテリー2個付きのことをいいます。
40Vmaxシリーズで、2.5Ahバッテリーが2つ付いている場合に、さらに充電器とケースも付属している場合に「RDX」が使用されます。
以下の商品を例に見ていきましょう。
40Vmax充電式インパクトレンチ 2.5Ah バッテリ2本・充電器・ケース付 TW004GRDX
こちらはマキタのインパクトレンチTW004GRDXです。
40Vmaxシリーズであり、商品名にもあるとおり2.5Ahのバッテリーが2本かつ充電器・ケース付となっています。
語尾の「RDX」の前についている「G」は、上記で説明した40Vmax充電工具の表記です。
HR005G【RMX】
「RMX」= 4.0Ahバッテリー2個付きのことをいいます。
40Vmaxシリーズで、4.0Ahバッテリーが2個付いている場合に、さらに充電器とケースも付属している場合に「RMX」が使用されます。
以下の商品を例に見ていきましょう。
100mmディスクグラインダ 40Vmax 4Ah バッテリ2本・充電器・ケース付 GA017GRMX
こちらはマキタのディスクグラインダーGA017GRMXです。
40Vmaxシリーズであり、4.0Ahのバッテリーが2本かつ充電器・ケース付となっています。
こちらも同様に、語尾の「RMX」の前についている「G」は、40Vmax充電工具の表記です。
TD【001】G
「001」= 40Vmax 固有型番のことをいいます。
マキタは40Vmaxシリーズから、今までの充電工具シリーズの型番表記ルールを変更しています。
製品群を表す頭の二文字(TWやTDなど)は今まで通りとなっていますが、そのあとの数字3文字は改めて001からスタートしています。
新製品が出るたびに001、002と増えていくような仕組みです。
※機種によっては、002→009→017など飛ばし飛ばしで名前がつく場合もあります。
マキタの型番(40Vmax以外)
TD173【D】
「D」= 充電工具のことをいいます。
前述のとおり、マキタの充電工具には共通型番の「D」が付きます。
この「D」の後の型番を見れば、バッテリーの付属有無や色などが判別ができます。
40Vmaxシリーズはこの「D」の代わりに「G」が使われているということですね。
TD173D【Z】
「Z」= 本体のみ(バッテリー・充電器別売)のことをいいます。
充電工具を表わす「D」のあとにすぐ「Z」が付いた場合は、この商品は本体のみの販売で、充電器やバッテリーなどは別売りということがわかります。
以下の商品を例に見ていきましょう。
こちらはマキタの充電式インパクトドライバーTD172DZBです。
こちらは本体のみの販売で、充電器やバッテリーは付属しておりません。
充電工具を表す「D」と本体のみを表す「Z」が型番に入っていますね!
TD149D【RF】
「RF」= 充電器・バッテリー付のことをいいます。
この場合は、バッテリーが1個付いていることを表しています。
ケースが付属している場合も多いです。
TD149D【RFX】
「RFX」= 充電器・バッテリ2個付のことをいいます。
「RF」にさらに「X」がつくことで、バッテリー2個付きとなります。
インパクトドライバーやハンマードリルなど、電力を多く使う工具に関しては、基本バッテリーは2個付属仕様になっています。
以下の商品を例に見てみましょう。
インパクトドライバTD155 3Ahバッテリ2本・充電器付 TD155DRFX
こちらはマキタのインパクトドライバーTD155DRFXです。
充電器と、さらにバッテリー2個付きなので、語尾に「RFX」が入っていますね!
TD173DR【T】
「T」= 5.0Ahバッテリ付のことをいいます。
バッテリー1個付きを表す「RF」のF部分が「T」の場合は、バッテリーが5.0Ahであることを表します。
さらに「T」のあとに「X」がつくと、5.0Ahバッテリーが2個付いているということになります。
マキタのカタログでは、バッテリは2個セットで販売しているため、なかなか見ない型番かもしれません!
TD173DR【G】
「G」= 6.0Ahバッテリ付のことをいいます。
バッテリー1個付きを表す「RF」のF部分が「G」の場合は、バッテリーが6.0Ahであることを表します。
40Vmaxシリーズの「G」と混同しがちになるかもしれませんが、その場合の「G」は「R」よりも先に付きます。
TD173DR【M】
「M」= 4.0Ahバッテリ付のことをいいます。
バッテリー1個付きを表す「RF」のF部分が「M」の場合は、バッテリーが4.0Ahであることを表します。
HR140DZ【K】
「K」= ケース付(バッテリ無し)のことをいいます。
こちらは小型ハンマドリルなどの「DZ」仕様(本体のみ・バッテリ充電器別売)の一部の規格となっています。
HR001GRDX【V】
「V」= 集じんシステム付きのことをいいます。
こちらはハンマドリルなどについており、「V」は「集じんシステム付き」ということを表しています。
以下の2つのハンマドリルを例に見ていきましょう。
充電式ハンマドリル36V 26㎜ SDS+ バッテリ・充電器付 HR262DRDX
こちらのハンマドリルはマキタのHR262DRDXです。
集じんシステムがついていないので、型番に「V」が入っておりません。
充電式ハンマドリル 集じんシステム・バッテリ充電器付 HR001GRDXV
一方こちらはマキタのハンマドリルHR001GRDXVです。
集じんシステム付のモデルなので、型番に「V」が入っていますね!
TD012D【SH】X
「SH」= 軽量型バッテリ仕様のことをいいます。
軽容量タイプである1.5Ahバッテリーが付属しているモデルを表しています。
マキタではバッテリ2個付きで販売しているので、1個の場合は中古店などで独自に販売していることが多いです。
マキタのカラー型番
さらには、マキタの型番にはカラーコードも存在します。
型番を見ただけで、本体の色がわかる仕組みになっているんですよ!
- B:ブラック
- W:ホワイト
- L:ライム
- P:ピンク
- AP:オーセンティックパープル
- AG:オーセンティックグリーン
- AB:オーセンティックブラウン
- FY:フレッシュイエロー
では例としてこちらの商品を見ていきましょう。
こちらはマキタのインパクトドライバーTD172DZBです。
語尾についている「B」=ブラックという意味になります。
こちらは同じインパクトドライバーの色違いになります。
鮮やかな黄色が特徴的なこちらの型番はTD172DZFY。
語尾についている「FY」=フレッシュイエローということになります。
それでは最後にこちらを見ていきましょう。
この製品も同じインパクトドライバーの色違いで、型番はTD172DZとなります。
上記の同じ製品の型番と比べてみても、ブルーはカラーコードが入っていないことがわかります。
- ブラック・・・・・・・・TD172DZB
- フレッシュイエロー・・・TD172DZFY
- ブルー・・・・・・・・・TD172DZ
このブルーはマキタの定番のカラーともいえる代表的な色なので、ブルーの場合はカラーコードはついておりません。
カラーコードが入っていなければ、カラーは定番のマキタブルーということになります!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、知っていたらためになるマキタの型番についての解説をしました。
型番を知っていれば、見ただけで付属品やバッテリーの数・容量などがわかるようになるので、商品を選定する際などにも便利になりますよ!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!