【徹底解説】リベッターの特徴と種類は?おすすめのリベッター5選!
- Yoshida.K
2022.08.22 2022.08.22
リベッターとは、金属や厚みのある部品を締結する工具です。
リベットという部品を使って締結することを「かしめる」と言い、使い方は簡単ですが締結の強度は高く、半永久的に金属を締結できることが特徴です。
リベッターは、作業量や作業スペース、締結する部品の素材や用途にあわせて、様々なタイプを使い分けることができます。
シャッターの組み立てや、雨どいの固定、棚や机をDIYするときなどに活躍する工具です。
また、リベットにも形や材質などの様々な種類があります。
しかし、工具に馴染みのない方には、「リベッターってどうやって使うの?」「そもそもリベッターって何?」と思う方もいるのではないのでしょうか?
この記事では、リベッターの特徴と種類を詳しく解説しています。
さらに、初心者や簡単なDIYを趣味にしている方、仕事でリベッターを使う上級者向けに、おすすめのリベッターを5つ紹介します!
この記事を参考にしていただくと、快適でスピーディーに作業ができます。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
目次
リベッターとは?
リベッターは、金属同士の締結を簡単にできる工具です。
金属以外にも、帆布やデニムなどの厚手の布の接合、バインダーなどの文房具などにも使われています。
リベッターは、コンセントからの電源を必要としない種類や、コンプレッサーを使うと作業効率が上がるエアーリベッターもあります。
作業量や使用する場面によって選ぶことができることがメリットがです。
リベットという工具を使って、金属や厚みのある部品を締結します。
熱が発生したり火花が散ったりすることもありませんので、初心者でも安全に扱うことができます。
リベッターの仕組み
リベッターを使った締結の仕組みはシンプルです。
締結したい部分に開けた穴にリベットを差し込みます。
穴からはみ出している部分(シャフト)をリベッターに差し込み、ハンドルを握ると簡単に締結ができます。
リベットは、締結すると不要になったシャフトを切断します。
締結の仕組みがシンプルでコンパクトな工具ですが、アルミやステンレスでできている部品を切断するので、意外とパワーのある工具なんです。
(引用:福井鋲螺)
この動画では、リベッターで2枚の板を締結しています。
リベッターが内部でシャフトをつかんで引っ張ると、リベット本体(リベットボディ)が膨らんで締結されます。
リベッターの使い方
リベッターの使い方は次の通りです。
- 締結したい部品に穴を開けます。
- 1の穴にリベットのリベットボディを通します。
- リベットのシャフトをリベッターに差し込みます。
- リベッターのハンドルを握ると、リベットボディが膨らみ、締結します。
- 締結されるとシャフトが切断されます。
覚えてしまえばとても簡単ですね!
リベットとは?
リベッターは、リベットという工具を使って締結します。
(引用:ビルディマガジン)
リベットは、片方の端が少し太くなっており、筒のような形をしています。
これをリベットボディといいます。
もう片方の細くて長いシャフトが、リベッター内部で引っ張られることによってかしめられます。
リベットボディとシャフトの境目についている、帽子のつばのような形をしている部品があることで、リベットを差し込んだ方の反対側に工具が入らなくても作業ができます。
リベットの材質
リベットは、太さや材質などに違いがあり、スチール、アルミ、ステンレスなどでできています。
締結する部品と同じ材質のリベットを選ぶようにしましょう。
異なる材質のリベットを使うと、雨や湿気などの影響を受けて化学反応が起きることがあり、部品を傷める原因になってしまいます。
リベッターの先端にある、リベットを差し込む穴をノーズピースと言います。
ノーズピースは、リベッターに付属しているレンチを使って、リベットの太さにあわせて付け替えます。
リベット径は、リベットボディの直径で表されます。
一般的に2.4ミリ、3.2ミリ、4.0ミリ、4.8ミリがあり、締結する部品に厚みがあるほど太いリベットを使います。
リベットの種類
ブラインドリベット
ブラインドリベットとは、一般的によく使われるリベットで、初心者でも簡単に使えます。
リベッターとセットで販売されているものもあるほど、リベットの種類の中で、もっともよく使われます。
中空リベット
中空リベットとは、バインダーやランドセルのベルトの付け根などに使われているリベットです。
アルミでできており、他のリベットに比べて軽いことが特徴です。
ブラインドリベットのように長いシャフトがなく、短くて先端がへこんで空洞になっています。
樹脂リベット
樹脂リベットは、その名の通り樹脂でできたリベットのことです。
プラダンボールの接合や、車の内装など、柔らかい製品を締結するのに向いています。
メリットは、金属製ではないので、廃棄するときに分別しなくても良い点です。
軽くて手軽に使えるので、初心者や軽い製品を作るときに向いているリベットです。
リベッターの種類と選び方は?
工具を安全に正しく使うためには、その工具を使うスペースの周りに障害物がないことや、動力を正確に伝えるためにふさわしい角度で使えるかどうかが重要です。
狭い場所でも対応できる大きさかどうか、使う頻度などに応じた使い勝手の良さはどの程度なのかは、工具を選ぶときの重要なポイントです。
正しく選ぶことで、ストレスなく、安全で効率的に使うことができます。
リベッターの種類にはどのようなものがあるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう!
ハンドリベッター
片手式横型
リベットの作業量が少ないときは、ハンドリベッターを選ぶのがおすすめです。
リベッターの中でも、比較的安く手に入れることができ、初心者や製品の組み立てで少しだけリベット作業をする場合はハンドリベッターがおすすめです。
ハンドリベッターは、コンパクトなものが多く、小回りがききます。
作業量が多いときにハンドリベッターを使うと、ハンドルを引く腕が疲れてしまうので、作業回数が少ない時や、ちょっとしたDIYに向いているリベッターです。
片手式縦型
こちらのハンドリベッターは、片手式縦型です。
片手式横型との違いは、リベットを差し込み内部でシャフトを引っ張るヘッド部分が、ハンドルと同じ方向を向いていることです。
締結したい箇所が奥まったところにある場合や、作業スペースが狭い時に活躍します。
このハンドリベッターは、ヘッド部分が回転します。
リベッターは、作業スペースが狭く、作業範囲が限られてしまうと作業ができません。
大型の製品ほど、締結する箇所に手が届きにくかったり、無理な体勢で作業をしなければいけなかったりすることが多いです。
ヘッドが回転することは、効率的に作業を行う上でとても重要です。
両手式縦型
両手式のリベッターは、両手で持ち手を握り、より強い力を加えることができます。
シャフトが太いほど切断するために強い力が必要になるので、締結する部品に厚みがあるときに活躍します。
電動リベッター
電動リベッターは、バッテリーを充電して使用するリベッターです。
動力を送るホースがついていないので、作業量が多い時や、ホースの扱いに慣れていない方におすすめです。
バッテリー切れになると作業が止まってしまいます。
フル充電で使用し、予備のバッテリーも準備しておきましょう。
コンセントから直接電源をとるも電動リベッターもあります。
作業をする場所のコンセントの位置を確認し、コードがついている電動リベッターでも問題なく使えるようにしましょう。
エアリベッター
エアーコンプレッサーをすでに持っていれば、電動リベッターよりも安く手に入れることもできます。
効率的でスピーディーに作業できるので、作業量が多い時に特におすすめです。
エアホースの取り回しが必要なので、慣れていない方にはエアホースの扱いがストレスになるかもしれません。
エアーコンプレッサーとエアリベッターをつなぐエアホースにつまづくなど、怪我につながることもあるので、十分に注意しましょう。
おすすめのリベッター5選!
リベッターは、工具が入るスペースのない箇所でも簡単に部品を締結できます。
作業スペースや作業量、リベットの太さによってさまざまな種類があり、適切に選ぶことで作業の効率がグンとあがります!
ここからは、初心者向けのリベッターから、工具の扱いに慣れている方向けのリベッターまで、おすすめのリベッターを5つ紹介していきます!
シンプルで、手軽に使える、片手式横型のオーソドックスなリベッターです。
全長26㎝とコンパクトで、ノーズピース用のレンチが1本付属しています。
手頃な値段で購入できるので、リベッター初心者や、ちょっとしたDIYで使いたい方におすすめです!
ブランド | Koshihara |
全長 | 26㎝ |
ノーズピース | 2.4ミリ 3.2ミリ 4.0ミリ 4.8ミリ |
適用リベット | アルミニウム 鋼 |
ロブスター コードレスリベッター R1B1
コードレスでバッテリー充電式のリベッターです。
しっかりとした作りでありながら、コンパクトで重量のバランスに優れています。
動力の伝達が早いので、作業量が多くてもスピーディに締結できます。
カウンタ―がついているので、作業回数の管理も簡単にできます。
ハンドルの近くについているLEDライトが、締結部分をピンポイントで照らしてくれるので、暗い場所でも作業しやすいです。
1回の充電で約800回の作業が可能です。
仕事で工具の扱いに慣れている方や、大型の製品をDIYで作る人に向いているリベッターです!
ブランド | ロブスター |
全長 | 26㎝ |
重量 | 1.9㎏ |
ノーズピース | 2.4ミリ 3.2ミリ 4.0ミリ 4.8ミリ |
電池 | リチウムイオン電池 |
フル充電の所要時間 | 60分 |
片手式縦型のハンドリベッターです。
リベットが縦や斜めに向いているときや、作業スペースが限られていて横型のリベッターが入りづらい場所で活躍します。
大型の製品ほど、リベットの向きや締結する位置も複雑になりますので、狭いスペースでも対応できるリベッターは重宝されますね!
ブランド | ピーカス |
全長 | 27㎝ |
重量 | 720g |
ノーズピース |
2.4ミリ 3.2ミリ 4.0ミリ 4.8ミリ
|
作業時にエアーコンプレッサーが必要なので、作業量が多く、エアーホースの扱いに慣れた人におすすめです。
エアーの力で締結するので、一定の強さで安定した作業が可能です。
重さは約1キロと、手首への負担が少ないです。
エアーコンプレッサーをすでに持っている人に特におすすめのリベッターで、効率的な作業には欠かせません。
ブランド | ロブテックス |
全長 | 26.5㎝ |
重量 | 1.1㎏ |
ノーズピース |
2.4ミリ 3.2ミリ 4.0ミリ 4.8ミリ 6.4ミリ
|
必要空気圧 | 0.49~0.59MPa |
両手式縦型のハンドリベッターです。
切断されたシャフトがボトルに排出されるので、取り出すときに散らばることがありません。
ノーズピースはリベットの太さで色分けされていて、レンチを使わずに付け替えができます。
力を入れやすく、握りやすいハンドルになっているので、快適に作業ができます。
ブランド | ストレート |
全長 | 33㎝ |
重量 | 940 g |
ノーズピース |
2.4ミリ 3.2ミリ 4.0ミリ 4.8ミリ 6.4ミリ
|
適用リベット |
アルミニウム、スチール、ステンレス
|
まとめ
今回は、リベッターの使い方や特徴と、おすすめのリベッターを5つ紹介しました。
リベッターは、さまざまな目的にあわせて選ぶことができるハンドツールです。
しかし、工具が入るスペースないなど、作業範囲が制限されることも少なくありません。
リベッターをどのような製品の組み立てで使うのか、使用する頻度や状況から、自分にとって使い勝手がよく便利なリベッターを選んでみてくださいね!
-
システム開発課 Yoshida.K プロフィールはこちら
新卒で入社し、店舗での買取・販売スタッフ経験を経て現在は、アクトツールのマーケティング責任者として活躍中。多くのお客様との接客経験から得た工具に関する知識を活かして、ホームページの監修をメインに行っています。