【プロ解説】鉄筋カッターの種類・選び方・オススメ
- Yoshida.K
2021.03.30 2021.12.21
目次
鉄筋カッターとは?
鉄筋カッタとは鉄筋の切断に特化した切断工具です。
鉄筋は長い棒の状態で製造・販売されているので、切断したり曲げたりの作業が必要になる建築材料です。
現代の鉄筋を使用する鉄筋コンクリート建築では、大量の鉄筋を使用するため素早く効率的な鉄筋の切断のために鉄筋カッターを使用します。
鉄筋カッターの種類や選び方をご紹介!
鉄筋カッターの種類は?
鉄筋カッターの種類には主に下記の4種類が存在します。
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- 手動式
- 手動油圧式
- 電動油圧式
- 電動チップソー式
ひとつずつ見ていきましょう!
手動式
手動式の鉄筋カッターは、テコの原理を利用して鉄筋を切断します。
ハンドルを押し込んで、力を加えて切断する構造になっているので工具としてのサイズ感がかなりあります。
鉄筋カッターの中では比較的安価に購入できるモデルなので、DIY用などにおすすめです!
手動式の鉄筋カッターは鉄筋を切断する機能がメインですが、曲げる機能もサブとして持ち併せる製品も多いです。
手動油圧式
手動油圧式の鉄筋カッターは、手動のエネルギーを油圧ポンプで力を増幅しています。
その力をブロック状の刃物に伝えて鉄筋を切断する工具です。
サイズは手動式鉄筋カッターよりはちいさく、ハンディタイプの製品が多いです。
それゆえに軽量で小型なので作業場所を選ぶことがなく、持ち運びにも便利で重宝されています。
油圧の力で切断しますので、ポンピングに時間がかかりますが、手動式に比べると強い力を要しません。
電動油圧式
電動油圧式の鉄筋カッターは、電気エネルギーを利用して油圧ポンプを作動させてブロック状の刃物で鉄筋を切断する製品です。
電源の種類は、コードで電気を供給するAC電源式と携帯型のバッテリー式の2種類が存在します。
AC電源式は電源の確保というネックがありますが、大量の鉄筋を切断したいときにバッテリー残量を気にしなくていいのでおすすめです。
一方充電式は電源コードの取り回しが不要で、電源が取れない場所でも作業ができることがメリットです。
建築の現場での基礎工事において鉄筋を利用しますが、そのタイミングでは電源の供給源の確保ができないこともが多いため、建設・建築現場ではバッテリー式が好まれます。
また、途中でトラブルがあった際に圧が解放できる、リターンバルブが付いている製品もおすすめです。
電動チップソー式
電動チップソー式の鉄筋カッターは、高速回転する刃物(チップソー)で鉄筋を切断します。
こちらの製品もAC電源式と携帯型のバッテリー式の2種類が存在します。
ほかの3種類とは違い、刃物で鉄筋を押しきるワケではないので切断面がきれいです。
切断後に圧接をしたいときでも、ディスクグラインダーなどで断面を削研磨・研削する必要はありません。
コンクリート面に沿っての「ツライチ」で切断ができるため、差し筋やアンカーボルトの切断に向いています。
鉄筋ベンダー
また、切断(カット)はできませんが、同じ現場でよく利用される「鉄筋ベンダー」というものも存在します!
こちらは鉄筋を角度に応じて曲げることのできる機械となっております。
以下のYoutubeの動画にて、使い分けを詳しく解説しているのでぜひご覧ください!
鉄筋カッターの選び方は?
鉄筋カッターは主に、
- 鉄筋の径(D)/硬さ(SD)から判断
- 手動・電動
- 用途
上記の3つの観点から選ぶことができます。
それぞれ、軽く見ていきましょう!
鉄筋の径(D)/硬さ(SD)から判断
鉄筋はいろいろな種類があり、
- 硬さ(SD)
- 径の太さ(D)
という指標で計られます。
鉄筋カッターによって切断できるサイズがちがうのでカタログなどで切断能力を確認してください。
特に注目すべきは硬さ(SD)で、数値が大きくなるほど硬さが増加します。
それゆえ、鉄筋カッターの適用外になるとカッティングができない可能性もあります。
手動・電動
値段の感覚でいうと、
電動チップソー > 電動油圧式 > 手動油圧式 > 手動式
といった感じです。
値段で選ぶというのも大事な指標ではありますが、切断する頻度からラクさをかんがえるといいかもしれません!
用途
電動チップソー式であると、断面が綺麗に保てるのでその後の圧接をしたい場合でも手軽にできます。
また、騒音を抑えたい現場となると必然的に手動の二択になるかと思います。
実際、用途で選ぶという視点を一番重要視すべきではないでしょうか?
「何をどう切りたいのか」
というのをしっかり確認しましょう!
鉄筋カッターの有名メーカー別おすすめ型番!
マキタ
電動工具シェア国内No.1のマキタ。
バッテリー式の工具を得意としており、コード式の鉄筋カッターも積極的に販売している。
鉄筋カッター(13mm)SC131
値段 | ¥124,806(税込) |
切断能力 | 3~13mm |
切断速度 | 1.2秒 |
油圧式鉄筋カッター SC163DRG
値段 | ¥162,800(税込) |
切断能力 | 3~16mm |
切断速度 | 2.8秒 |
HIKOKI
日立工機ブランドから「ハイコーキ」へと転換したブランドです。
他社追随の印象が強く、国内・海外限らず新しい技術を取り入れていくメーカーです。
鉄筋カッター(13mm) CF13
値段 | ¥134,354(税込) |
切断能力 | 4~13mm |
切断速度 | 1.5秒 |
鉄筋カットベンダー (13mm) VB13Y
値段 | ¥113,894(税込) |
切断能力 | D9~D13 |
曲げ速度 | 3.6秒 |
IKK
値段 | ¥25,916(税込) |
切断能力 | SD345 D6~D13以下 |
手動式鉄筋カッター DPC-16R
値段 | ¥77,000(税込) |
切断能力 | SD345 D16以下(4~16mm) |
オグラ
オグラ製の電動油圧式鉄筋カッター・ツライチカッターはマキタ製のバッテリーが利用できることも特徴です!
オグラ製のバッテリーというものはなく、マキタにバッテリー製造は依頼しているようです!
18V コードレスチップソーカッター HSC-38BL
値段 | ¥207,900(税込) |
切断能力 | SD490 D38 |
コードレス鉄筋カッター HCC-13DF
値段 | ¥152,460(税込) |
切断能力 | SD345 D13 |
切断速度 | 2.5秒 |
鉄筋カッターを修理・メンテナンスするときは?
よくある不調として、オイル切れなどがあります。
定期的に、鉄筋カッターにはオイル挿しなどのメンテナンスが必要です。
オイル交換をしないと油圧がうまく作動せず、鉄筋が切れにくくなってしまいます。
以下に参考となるオイル交換動画を引用させていただきます。
ぜひご覧ください!
また、鉄筋カッターが切れなくなってしまった場合にもYoutubeなどを参考にして治せるかもしれませんので、ぜひ試してみてください!
「個人で治せるレベルじゃないぞ…」という方向けに
壊れた鉄筋カッターを修理してくれる工具修理店をご紹介させていただきますので、是非ご覧ください!
http://marushinkenki.com/
鉄筋カッターまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!
「 【プロ解説】鉄筋カッターの種類・選び方・オススメ」いかがでしたでしょうか?
皆様の鉄筋カッター選びの参考となれば幸いです!
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システム開発課 Yoshida.K プロフィールはこちら
新卒で入社し、店舗での買取・販売スタッフ経験を経て現在は、アクトツールのマーケティング責任者として活躍中。多くのお客様との接客経験から得た工具に関する知識を活かして、ホームページの監修をメインに行っています。