【2022年最新機種】マキタ製「TD002」40V充電式インパクトドライバー発売
- Yoshida.K
2022.02.10 2022.04.20
建設・建築系の職人さんから超人気の電動工具メーカーの「マキタ」から、最新型の40Vインパクトドライバー「TD002G」が2022年1月に発売しました。
前行機の「TD001G」の発売(2019年10月)から2年半程度の期間を経ての新機種となります。
今回のこの記事では、「TD002G」の特徴や新しい機能の紹介だけでなく、前行機との比較もしていきます。
詳しい部分までわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください(^^)
目次
「TD002」マキタ最新インパクト製品仕様
変更点としては、以下の項目が挙げられます!
- DST(デュアルスプリングテクノロジー)搭載
- 工具の使用感をアプリでカスタマイズ可能
- 4灯式LED
- 新しいワンタッチビット装着
- 迷彩柄シボデザイン
- 新プラスチックケース
- 新色イエローが追加
大きな変更点としては、「アプリで工具の使用感を変更できる」であったり、「4灯式LED」や「ワンタッチビット」や「迷彩柄シボデザイン」といった部分ではないでしょうか。
なにはともあれ、一つずつじっくり解説していきますので、さっそく一緒に見ていきましょう!
DST(デュアルスプリングテクノロジー)搭載
マキタの製品初となる「デュアルスプリングテクノロジー」を初搭載しました!
これによって何が変わるかというと…
- 作業の際の振動値を従来の10%軽減
- 締め付けスピード10%向上
- ビットからネジ山が外れる現象(カムアウト)の低減
- 最大打撃数4,600min-1 に向上
といった感じです!
つまり、繊細かつスピーディな作業が行えるようになったワケであります!
打撃数アップにより、理論上で従来機TD001Gより作業スピードは25%も向上しています。
従来機TD001Gの最大打撃数は4,400min-1でしたが、新型機TD002Gでは200min-1アップして4,600min-1となっています。
2つの硬さが異なるスプリングを搭載し、作業負荷に応じて打撃力を自動的に調整することで、圧倒的な使いやすさを実現しています。
細かい点ですが、構造としては1つ目のスプリングで素早く打撃を始め、2つ目のスプリングでより強力に打撃を行なっています。
工具の使用感をアプリでカスタマイズ可能
別売の通信アダプタ(ADP11)を装着することで、専用のスマートフォンアプリより工具の“細かい使用感’’をカスタマイズできるように進化しました!
カスタマイズ時のみ装着の必要があり、設定した項目はインパクトドライバー自身に保存されるので、仕様時は外して使用ができます。
別売の通信アダプタADP11は10,000円程度と少々高めに値段設定されています。
今までのインパクトドライバーの使用感に満足している方には、不要な産物です。しかし、同じ型番でも劣化による締め付け感やトリガー部分の遊び部分が若干異なってきます。電源盤などへの繊細な作業を行う電気工事士や、精巧な職人技が求められる大工の方には必要な機能でしょう。
LEDライトの点灯(点灯時間・使用時の残照時間等)などの設定だけでなく、
- 打撃モード
- 木材モード
- テクスモード
- ボルトモード
上記などの作業モードの選択が可能で、それぞれ以下の設定項目を変更することができます。。
- ソフトスタート
- 打撃後最高回転数
- 初期最高回転数
- 打撃時間
- 最高回転数
- 緩め量
- 緩め(打撃終了)後回転数
※AppStoreやGooglePlayでダウンロード可能なスマホアプリを使用。Bluetooth接続に対応しています。
4灯式LED
従来機TD001Gでは2灯式LEDを採用していましたが、新型機TD002Gでは4灯式LEDを採用しています。
4灯式になることで、ビットの影ができにくくなり、暗い場所や隅打ち時にビスが見やすくなります。
また、ライトの配置も見直されており、隅打ち性能も向上しています。
ヘッド先端のLEDが2灯から4灯に増加。影ができずにしっかり見えます。
隅打ち時にも明るく、またライトの配置を見直した事で作業性も向上。
正逆転レバーを中立にし、トリガを引くと「ライトモード」となり、簡易的な照明としても使用可能。
新ワンタッチビット採用
新ワンタッチビットを採用で、差し込み荷重を約50%軽減しています!
前行機の「TD001G」においても、ワンタッチビットが採用されていまが、新型の「TD002G」においては、更に進化したワンタッチビットを採用しております。
装着時の抵抗を減らすことで、ビットの着脱をスムーズに行う事ができるのです。
迷彩柄シボデザイン
本体のヘッド上部に迷彩シボ加工を新しく採用しました。
シボ加工とは樹脂製品に規則正しいシワのような加工を加えることで見た目を良くする表面加工です。新たに採用された迷彩シボによって、無機質なインパクトドライバに彩りを与えてくれます。
カッコいいデザインのインパクトドライバーを使用することで、仕事のモチベーションが上がり、作業スピードの向上につながるのではないでしょうか(笑)
新しいプラスチックケース
今回も、新しい規格のプラスチックケースを採用しました!
防じん・防水規格の「IP65」に適合するプラスチックケースが標準付属(TD002GDRXのみ)します。
IP65とは最初の数字6、2番目の数字5によって、それぞれ防塵・防水において、
- 防塵:「塵埃の侵入がない」
- 防水:「あらゆる方向からのノズルによる噴流水によって機器が影響を受けない」
といった上記の基準になります。
ちなみに通信アダプタADP11とバッテリーをそれぞれ一つずつ収納することも出来ます!通信アダプタADP11を携帯しない場合やそもそも買うつもりがないという場合には、バッテリーを2つ収納することができます。
新色イエローが追加
新型機「TD002G」では、イエローが新色として追加されています。
マキタのカラーラインナップでイエローは珍しいので、職人さんの中で注目の的になっちゃいますね(笑)
一方で、従来機TD001Gにあったオーセンテックレッドが今回廃止されてしまいました・・・。個人的に結構好きだったカラーなので残念です。限定色などでの復活に期待ですね。
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といった感じとなっています!
気になる方は、以下より楽天・アマゾンを覗いてみてください!
「TD002」と他の機種を比較してみた
では、前行機と何がどう違うのでしょうか?
「TD001G」と「TD172D」と比べてみた!
結論から述べると、具体的な違いは以下の要素です!
- 最大締め付けトルク
- 無負荷回転数
- 打撃数
- LED
- カラー展開
- サイズ
- 重量
- 値段
そもそも、TD172Dとは電圧が違うので、安価に比較は出来ないかもしれません。しかし、現在のインパクトドライバーは、「18V」が主流となっていますので、参考程度に比較対象に設定いたしました。
それでは、どのように違うのでしょうか?
以下で、細かいスペックを見ていきましょう!
型番 | TD002G | TD001G | TD172D |
---|---|---|---|
電圧 | 40V | 18V | |
小ねじ | M4~M8 | ||
普通ボルト | M5~M16 | ||
高力ボルト | M5~M14 | ||
木ネジ | 22~125mm | ||
最大締付トルク | 220N・m | 200N・m | 180N・m |
無負荷回転数 | 0~3,700min-1 | 0~3,700min-1 | 0~3,600min-1 |
打撃数 | 0~4,600min-1 | 0~4,400min-1 | 0~3,800min-1 |
防水防じん | IP56 | ||
LED | 4灯 | 2灯 | 2灯 |
カラー | 青・オリーブ・黒・黄・紫 | 青・オリーブ・黒・赤・紫 | 青・黒・黃・赤・紫 |
重量 | 1.6kg | 1.6kg | 1.5kg |
長さ×幅×高さ | 119×86×247mm | 120×86×245mm | 114×81×236mm |
本体価格 | 28,200円(税抜) | 26,200円(税抜) | 23,200円(税抜) |
販売年月 | 2022年1月 | 2019年10月 | 2021年1月 |
では、ハイコーキのハイエンドモデルとはどのくらい違うのでしょうか?
以下で言及していこうと思います!
WH36DCと比べてみた
フラッグシップインパクトドライバで競合するモデルはHiKOKI コードレスインパクトドライバWH36DCです。
下記、詳しくまとめてみました!!
型番 | マキタ TD002G | HiKOKI WH36DC |
---|---|---|
小ねじ | M4~M8 | |
普通ボルト | M5~M16 | |
高力ボルト | M5~M14 | |
木ネジ | 22~125mm | |
最大締付トルク | 220N・m | 200N・m |
無負荷回転数 | 0~3,700min-1 | 0~3,700min-1 |
打撃数 | 0~4,600min-1 | 0~4,400min-1 |
防水防じん | IP56 | × |
LED | 4灯 | 3灯 |
Bluetooth接続 | ADP11 | Bluetooh搭載バッテリー |
カラー | 青・オリーブ・黒・黄・紫 | 緑・黒・赤・深緑・紫 |
重量 | 1.6kg | 1.6kg |
長さ×幅×高さ | 119×86×247mm | 116×241×29mm(センタハイト) |
本体価格 | 28,200円(税抜) | 23,200円(税抜) |
販売年月 | 2022年1月 | 2020年9月 |
上記の比較表ではほぼ同じ仕様を備えており、インパクトドライバそのものには大きな差はないようです。
トルクはTD002Gが僅かに優位ですが、この辺りのパワー表記は参考値でしかありません。
比較すべき点は、実際の使いやすさや・メーカーの嗜好性・バッテリー互換が効く電動工具の数だと思います!
職人仲間などの出方を伺いつつ、実機を触って検討するのが合理的選択だと考えます。
ただ、結局は「マキタ」を選んじゃうんですよね〜!
ハイコーキのほうが単純な価格面で一歩リードしているので、検討の余地はありそうです。
現行のハイエンドモデルである40V・36Vシリーズだけは、ハイコーキを買うという使い分けもアリかもしれません。
「TD002」マキタ最新インパクトまとめ
結論としては、マキタの最新型インパクトドライバーは「買い」ではないでしょうか。
以下の理由で、上記のように判断しています!
- DST・新ワンタッチビットの採用により作業スピードや質を向上できるため
- 迷彩シボ加工でデザイン性が上がったため
- 40Vmaxの2商品目のインパクトなので機能や性能面で信用に足るため
- 今後の40Vmaxシリーズの流れに乗るため
といった点ではないでしょうか。
「機能的がめちゃくちゃ向上した!」というわけではないので、微妙かなという評価の方もいらっしゃると思います。
ある意味で、「TD001G」や従来のインパクトドライバーの良い点を引き継ぎながらも、少ないながらも着実な機能・性能向上がある機種なので、失敗しないい機種といっても過言ではないでしょう。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました!
「【2022年最新機種】マキタ製「TD002」40V充電式インパクトドライバー発売」いかがでしたでしょうか?
この記事をお読みになった皆様が「TD002G」を購入するに至らなくても、よりよい職人ライフ・工具ライフを送れることを願って、締めの挨拶とさせていただきます。
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システム開発課 Yoshida.K プロフィールはこちら
新卒で入社し、店舗での買取・販売スタッフ経験を経て現在は、アクトツールのマーケティング責任者として活躍中。多くのお客様との接客経験から得た工具に関する知識を活かして、ホームページの監修をメインに行っています。