【徹底比較】「TD171」と「TD172」 は何が違うの?
- サルトくん
2021.12.15 2022.03.02
マキタから販売されているインパクトドライバーのフラッグシップモデルである「TD171」と「TD172」。
一見すると違いはないように見えますが、実際にこの2機種にはどんな差があるのでしょうか?
今回の記事では、そんな「TD171」と「TD172」両モデルの具体的な変更点や、値段やスペックの差などをまとめてみました!
2機種についてあまり詳しくない方や、違いがあることを知らなかったという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
TD171とTD172の違いは?
インパクトドライバーTD171は、2018年の1月に発売されたマキタのフラッグシップ機です。
フラッグシップ機とは、メーカーの象徴的存在、メーカーの技術の総力を詰め込んで作られた製品のことをいいます。
ちょうど3年後の2021年1月に、新型フラグシップインパクトドライバーTD172が登場しました。
マキタはその時のプレスリリースにて、「使いやすさを向上させた充電式インパクトドライバを発売」と発表しています。
この2機種には具体的にどんな違いがあるのでしょうか。
具体的には・・・?
まずはこの2機種の見た目を比べてみましょう。
▼ 左:TD171 / 右:TD172
ぱっと見あまり違いはないように見えますよね。
ところが、目に見えないような細かい部分でさまざまな改良が施されているのです。
以下で、その主な改良点である
- ヘッド長の短縮とヘッドのスリム化
- 新・ワンタッチビットスリーブ
- ライトモード
- カラーバリエーションが豊富に
- ケースがIP56に対応
これら5つの項目について、詳しく説明していきます。
ヘッド長の短縮とヘッドのスリム化
TD172Dでは、TD171よりもヘッドの長さが2mm短くなり、116mm→114mmとなっています。
加えて、ヘッド部分がさらにスリムに設計されています。
これらの改良によって、隅打ち時の傾き角度が約10.5度まで小さくなり、狭い場所や壁・天井際でのネジ締めもより楽に行うことができるようになりました。
隅打ち時の傾き角度が約10.5度というのは、業界最小レベルとなります。
新・ワンタッチビットスリーブ
TD172では、今回新たに新・ワンタッチビットスリーブが採用されています。
この改良によって、ビットを差し込む際に掛かる荷重を約50%低減できるようになりました。
このビットスリーブが採用されたことにより、
- ビットの装着がより簡単に
- スリーブを引かなくてもビットの装着ができる
- 予期せぬビット抜けも低減
などの、さまざまなメリットがあります。
特にビットの付け替えを頻繁に行うような現場では、嬉しい改良ポイントになります。
ライトモード
TD172には、新しくライトモードが搭載されています。
正逆転切り替えレバーが中立状態のときにトリガーを引くと、ライトが点灯する仕組みです。
TD171にもライトは付いていますが、今回の新しいライトモードでは、インパクトドライバー自体を簡易ライトとして利用しやすくなっています。
特に暗い作業現場などで簡単にライトを点灯できると便利ですよね。
点灯後1時間で自動消灯するので、消し忘れがあっても安心です。
カラーバリエーションが豊富に
TD171のカラーバリエーションが青・黒・白・赤・茶であったのに対し、TD172では新たに青・黒・赤・黄・紫が採用されました。
特に黄(フレッシュイエロー)と紫(オーセンティックパープル)は新色として初めて登場しています!
現場で似たような工具を扱う人が多い中、好きなカラーで個性を出せるのはいいですよね。
また、本体のカラーバリエーションの追加に加えて、新たに5色のカラーバンパーがオプションパーツとして追加されています。
通常は白色となっているバンパー部分も、自分の好きにカスタマイズができますよ!
ケースがIP56に対応
最後に、本体をいれるプレスチックのケースも新しくなっています。
TD172からは、小物入れ収納部を除いて、防じん防水保護等級IP56に対応をしています。
また、ケースの大きさは変わらないのに、バッテリーも4つ収納できるようになっています。
TD171はバッテリー2つのみ収納可能となっています。
スペックで比較してみた!
続いて、スペックで比較してみましょう!
TD171D | TD172 | |
発売日 | 2018年1月 | 2021年1月 |
最大トルク | 180N.m | |
ヘッドの長さ | 116mm | 114mm |
最速回転数 | 3,600 | |
最速打撃数 | 3,800 | |
カラーバリエーション | 青・黒・白・赤・茶 | 青・黒・赤・黄・紫 |
機体寸法(長さ×幅×高さ) | 116 × 79 × 236 (mm) | 114 × 81 × 236 (mm) |
重さ | 1.6kg | |
定価 | 68,100円(税別) |
スペックを比較してみると、あまり大きく変わっていないようにみえます。
ところが前述したように、「TD172」ではスペックにはあまり現れないような部分がしっかりと改良されています。
今後はスペックだけではなく、
- 目に見えない部分の細かい配慮
- 個性を出せるカラーバリエーション
- 作業性の向上
などを追及してくるメーカーが増えていきそうです!
今買うならどっち?
実際に買うのであればどちらがいいのでしょうか?
アクトツールに工具を買いに来るお客様は、「あまりスペックが変わらないから」という理由でTD171を選ぶ方が多いです!
実際はマイナーチェンジとはいえ、TD172はスペックに現れない部分で改良が施されているので、値段が変わらない場合はTD172をオススメします。
2機種の中古市場の価格を比べてみましょう。
今回はYahooオークションに出品されている2機種「TD171DRGX」と「TD172DRGX」の価格それぞれ5つを比べてみました。
ちなみに「DRGX」は6Ahのバッテリー2個・充電器付という意味の型番表記です。
▼TD171DRGXの価格比較(2021年12月時点)
TD171DRGX① | 59,300円 |
TD171DRGX② | 44,528円 |
TD171DRGX③ | 33,638円 |
TD171DRGX④ | 44,528円 |
TD171DRGX⑤ | 31,218円 |
①~⑤平均価格 | 42,642円 |
▼TD172DRGXの価格比較(2021年12月時点)
TD172DRGX① | 42,350円 |
TD172DRGX② | 46,200円 |
TD172DRGX③ | 46,200円 |
TD172DRGX④ | 42,350円 |
TD172DRGX⑤ | 46,200円 |
①~⑤平均価格 | 44,660円 |
中古市場のTD171とTD172の価格を比べてみると、先に発売されたTD171の方が2000円ほど安いのがわかります。
とはいえ、商品状態や出品者によって価格は変わってくるので、ほとんど値段が変わらないものも多そうです。
マキタのインパクトドライバーTD171とTD172はアクトツールでも販売しております!
ご購入をお考えの方は、ぜひアクトツールのオンラインショップも覗いてみてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、混同しがちなマキタのインパクトドライバーのフラッグシップモデル「TD171」と「TD172」の違いについて解説させていただきました!
マキタのフラッグシップ機インパクトドライバーである「TD171」と、よく似ているようで緻密な改良が施された「TD172」。
あなたはどちらの機種が気に入りましたか?
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!