【工具屋解説】養生テープとは?(特徴・用途・おすすめ商品)
- サルトくん
2022.02.08 2022.10.31
引っ越しなどの際の仮止め用や、マスキング用に使用される養生テープ。
最近では、DIYでもよく使われるようになり、一般の方にも馴染みの深いアイテムになってきました。
とはいえ、まだその便利さをご存知ではない方も多いと思います。
ちなみに読み方は「ようせい」ではなく「ようじょう」です。
養生テープはDIYや仮止め用だけでなく、なんと防災対策などにも使用できるんです!
今回の記事では、あると便利な養生テープについて詳しくご紹介させていただきます。
まだ養生テープについてあまり詳しくない方や、DIY好きな方はぜひ参考にしてみてくださいね!
養生テープとは?特徴は?
まずは養生テープの特徴や、ガムテープとの違いを解説していきます。
ガムテープと同じように使用すると、梱包したものが誤って飛び出てきてしまったりといったトラブルも起こりえるので注意しましょう。
養生テープの特徴は?
養生テープは、あらかじめはがすことを前提として作られた、塗装や引っ越し作業などでよく利用されるテープです。
ガムテープなどと比べると粘着力が弱く、はがした跡が残りにくくなっています。
刃物がないような場所でも使用できるように、手でも簡単に切れる素材でできています。
工事や塗装などの建築現場や、引っ越し作業などでよく利用されているので、はがし忘れを防ぐためにあえて目立つ色をしているものが多いです。
最近ではDIYブームもあり、マスキングテープとして一般の人も利用する道具のひとつとなっています。
素材は2種類
大きく分けて、紙素材とポリエチレン素材の2種類があります。
紙素材の養生テープはよくマスキングテープとも呼ばれ、よりはがした跡が付きにくいです。
賃貸で絶対にはがし跡をつけたくない人や、DIYで壁などを塗る際のマスキングにもオススメです。
ポリエチレン素材の養生テープは網目状になった布のような見た目をしています。
紙素材よりは耐久性が強いですが、長時間貼りっぱなしにするとはがしたときに跡がつくので注意しましょう。
引っ越し作業で家具の仮止めをしたり、建築現場の塗装時のマスキングなど幅広く利用できます。
紙素材に比べて耐水性も優れているので、キッチンやお風呂場などでも使用できます。
ガムテープやビニールテープとの違いは?
大きな違いとしては粘着力があげられます。
前述したとおり、養生テープははがすことを前提に作られているため、粘着力が弱いです。
そのため、上記の写真のようにはがすことを見込んで壁にポスターを貼る際などには便利です。
またはがし跡が残らないので、仮止めや目印、マスキングテープとして便利に使えます。
向いていない作業は?
粘着力の弱さから、耐久性が求められる作業には向いていません。
そのため、養生テープはガムテープやビニールテープの代用品としては使用できません。
梱包などの際に養生テープを使用してしまうと、運搬中に箱が開いてしまうということも起こりえます。
梱包には粘着力の強いガムテープまたはビニールテープを利用しましょう。
また、軽度の補修作業などでも養生テープでははがれてしまうことがあるので、ガムテープのほうが適しています。
養生テープの使い方と用途は?
ここからは、そんな便利な養生テープの具体的な使い方を見ていきましょう!
防災対策にも使えるので、家庭に1つあると重宝しますよ。
仮止め
養生テープの基本的な使い方として、仮止めがあります。
引っ越しをする際に、収納ケースや戸棚などを移動させる前に養生テープで引き出しが出ないように止めると、動かすときに楽になります。
また、台風などの際に窓ガラスの補強にも使えます。
台風が接近している場合は、念のために養生テープで窓ガラスを補強しておくと安心です。
万が一割れてしまった際にも、一時的に養生テープでガラスを補強することもできます。
ちなみに、養生テープは100均などでも購入することができるので、お近くに資材屋がなくても手に入りやすいです。
固定
養生シートやブルーシートなどの固定にもよく利用されます。
養生シートとは、建築現場などで資材や壁などに傷がつかないように保護するためのシートです。
この養生シートを固定するために養生テープが使われます。
塗装時に敷くブルーシートやビニールシートなどを固定するのにも、養生テープが便利です。
マスキング
塗装時などには、マスキングとして使えて便利です。
あらかじめ塗りたい範囲以外を養生テープで止めておいて、塗装後にテープをはがします。
仕上がりが美しくなるので、塗装時に養生テープは必要不可欠なアイテムです。
最近では、DIYで壁や家具を塗る際にも、マスキングテープとして養生テープがよく使われるようになりました。
よりはがした跡を残したくない場合は、紙素材のものを使用しましょう。
医療用
さらには、医療の現場でも養生テープが利用されています。
注射をしたあとにガーゼをとめるためのあのテープは、実は紙素材の養生テープとなります。
養生テープは粘着力が弱いぶん、肌への刺激も少なくなります。
そのため、ケガをした際に一時的に包帯やガーゼを抑える際にも養生テープが役立ちます。
つけっぱなしにすると肌がかぶれることもあるので、一時的に利用するだけにしましょう。
おすすめの養生テープ7選!
最後に、アクトツールがオススメする便利な養生テープを7点ご紹介します!
ニチバン 養生テープ フィルムクロス テープ 1840-50
こちらは、ニチバンの50mm×25mの養生テープです。
手でまっすぐに切れて使いやすく、一般的な布テープと比べて糸くずが出にくい素材です。
床や壁への目印や、仮止めに便利です。
重ね貼りもできるので、しっかりと固定ができますよ。
色は半透明なので、ポスターを貼る際など見られてもいい場所にも使えます!
アイリスオーヤマ 養生 マスカー 布テープ M-NTM1100S
アイリスオーヤマの1100mm×12.5mの養生テープです。
幅は300mmから3000mm、長さも25mまでとさまざまな種類があるので、シーンによって選べます。
この養生テープはとくに塗装用に向いていて、片面のプラスチックフィルムはコロナ処理対応(特殊加工により塗装後の塗料垂れを最小限に抑える)がされています。
テープ養生が終わったあとに、折り畳まれているフィルムを広げれば、広範囲をカバーできます。
子供の食べこぼし用に床に貼ったり、ビニールハウスのように使ったりと、アイデア次第でさまざまな使い方ができます!
TERAOKA 養生用 P-カットテープα No.4100
寺岡の50mm×25mの養生テープです。
カラバリはこちらの若葉色と青色があり、目立つ色なのではがし忘れを防止できます。
建築用や塗装用、防災用にも便利な商品です。
ガラスに貼ってもノリ残りがしないので、台風の際に窓ガラスを守る際には重宝します。
実際に台風が来た際には店舗から在庫がなくなることもあるので、あらかじめ備蓄しておくと安心です。
TERAOKA P-カットテープ
寺岡製でもう一つオススメしたいのが、上記の真っ赤なP-カットテープ。
ハッキリとした色の養生テープが欲しい方にオススメで、粘着力も◎です。
ただ、粘着力が強いため跡が残りやすいので、その点は注意しましょう。
ダイヤテックス パイオラン つや消テープ 影武者
次に紹介するのがダイヤテックスの「影武者」です。
防水加工がされているため、屋外で養生をする方にオススメの養生テープとなります。
粘着力が高くつや消タイプなので、建築用はもちろんアウトドアなどでも活用が期待できます。
手切れ性も良いため、作業効率も◎。
スリオンテック 養生用マスキングカットライトテープ
スリオンテックの養生用マスキングテープです。
粘着力あまり強くないためベタベタしづらく、内装工事の養生シート固定などに使用できます。
また、表面に文字を書いてもにじみづらいためラベリングとしても活用可能です。
デンカ 養生職人 透明 幅50mm×長25m #650 [マスキングテープ]
最後に紹介したいのが「養生職人」。
切るときの感触がよく糸などが出づらいテープで、優しい力で切り取れると口コミでも評判。
一方で粘着力はそこまで高くないので、床の養生など粘着力をそこまで必要としない作業にオススメです。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、引っ越しの際の仮止めや塗装時のマスキングに便利な養生テープについて詳しく解説をさせていただきました。
防災対策としても使える養生テープは、ひとつあればとても便利なアイテムですよ!
DIY好きな方も、塗装時には便利なのでぜひ利用してみてくださいね。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!