【徹底解説】ダイヤモンドカッターとは?種類・選び方・おすすめ

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ダイヤモンドカッター
システム開発課  Yoshida.K
Yoshida.K
 

ダイヤモンドカッターは、硬い材料を切断・研磨するときに使用します。円形の基盤にダイヤモンドが埋め込まれ、石材やレンガなど硬い材料を切るときにオススメです

ディスクグラインダーエンジンカッター・コンクリートカッター」などさまざまな工具に取り付けることができます。硬い材料を切断できるので、おもに外構工事・道路工事で活躍しますよ(^^)

しかしディスクグラインダーにも種類がたくさんあり「どれがいいのかわからない…」と悩む方も多いと思います。
また、間違ったカッターを購入するとすぐに壊れてしまう可能性も…

そこで本記事ではダイヤモンドカッターについてカンタンに説明した後、ダイヤモンドカッターの選び方を紹介します。とは言っても確認する点はどれもかなり簡単です。また、記事の後半からはオススメのダイヤモンドカッターを紹介します!

ぜひ、最後までチェックしてくださいね(^^)

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ダイヤモンドカッターとは?

上記の画像のように、円盤状になっているのがダイヤモンドカッター。そのまま使用することはできないのでディスクグラインダーなどの電動工具に装着して使います。青い部分は基盤で、外側の銀色部分がダイヤモンドを埋め込んだチップです。

硬い材料を切断できるのが特徴で、コンクリートやブロック、タイルやカワラの切断もできます。チップソーでは切断できない材料があるときに便利ですよ(^^)

ただ、ダイヤモンドカッターは熱に弱いです。そのため、摩耗熱が高くなる金属の切断には向きません
ダイヤモンドカッターは研ぐことができないので、寿命を迎えたら交換が必要になるので注意しましょう。

ダイヤモンドカッターの種類・選び方

ダイヤモンドカッターを選ぶさいのポイントは、下記の6つです。

形状
湿式or乾式
切断材料
使用工具
厚み
価格

数は多いですが、どれも簡単です。一つずつ、次章から見ていきましょう(^^)

形状

ダイヤモンドカッターを選ぶさいに大事なのが「形状」です。
ダイヤモンドカッターの形状はバラエティ豊かで、それぞれ適した切断材料があります

セグメント型

ダイヤモンドカッターの中で最も数が多いのが「セグメント型」です。特徴は切れ味が抜群に良いことで、コンクリートの切断に向いています。ヤイバ部分に切れ込みがありますが、これは切り粉を排出して摩耗熱を冷却するためです。

とても使い勝手は良いのですが、デメリットは切断面の仕上がりです。
ヤイバに切れ込みが入っていることから、切断面の仕上がりはキレイになりません

タイルなどキレイな切断を要求されるシーンでは不向きですが、切断パワーを優先する作業には向いています。

リム型

次に紹介するのが「リム型」で、特徴は切断面の仕上がりがキレイなこと。前述したセグメント型と違い、ヤイバに切れ込みがないため切断面はキレイな仕上がりになります。そのため、タイル・大理石の切断向きです。また、リム型は表面がとてもなめらかで、振動が少ないのもメリット。

逆にデメリットは2つあり、1つは切れ味です。セグメント型や後述するウェーブ型に比べて、切断パワーは負けます

もう一つのデメリットは冷却能力の低さです。リム型は構造的に冷却をする力が弱く、水をかけながら使用するのが一般的。ただ、切断面をとにかくキレイにしたいのであれば、リム型がオススメです。

ちなみにリム型は、別名「コンティニュアス型」とも呼ばれますよ(^ ^)

ウェーブ型

(引用:MiSUMi-VONA

セグメント型・リム型の良いところを総取りしたのが「ウェーブ型」です。リム型のダイヤチップ部分に溝がある形状のカッター。切れ味と切断の仕上がりが良く、大理石・タイルの切断をするさいにも活躍します。また、切断パワーもあるのでバランスが良いカッターとなります。

セグメント型よりもヤイバ部分の切れ込みが少ないため、切断面がセグメント型よりキレイになります。使い勝手が良く、販売数も多いです。「切断パワーも欲しいけど、切断面もキレイにしたい!」ときは、ウェーブ型がオススメ。

セグメントウェーブ型

セグメント型とウェーブ型の性能を合体させた「セグメントウェーブ型」の紹介です。セグメント型のダイヤチップ部分に溝加工をしてあるカッター。コナの排出性と冷却性を持ち、切断能力はダイヤモンドカッターの中で上位クラスです。デメリットは製造コストが高く、値段も上がってしまうことですね。

溝入れ型

歯車のような形をしている「溝入れ型」のダイヤモンドカッターです。こちらは切断というよりも「補修」をするさいに使用します。コンクリート・石材・モルタルがひび割れしたときに使用し、中にコーキング材を入れ補修をします。形状は「V字型」と「U字型」の2種類です。

湿式or乾式

ダイヤモンドカッターには「湿式」と「乾式」があります。カンタンに言ってしまうと、水をかけながら切断するのが「湿式」で、水をかけないのが「乾式」です。

水をかけるのは「放熱性」のためです。ダイヤモンドカッターをずっと動かしていると「摩耗熱」がたまります。その熱をためこまないために、水をかけて冷却するのが一般的。

湿式・乾式それぞれ特徴があるので、表にしてまとめました。

湿式 乾式
メリット ・コナが発生しない
・高速切断できる
・寿命が長くなる
・排水が不要
・工具不要
デメリット ・排水処理がある ・コナが発生する
・切断速度が遅くなる
・寿命が短い

湿式

湿式の良さは高速切断と寿命です。水をかけるので潤滑が良くなり、切断スピードがアップします。また、冷却するので寿命を延ばすことにもつながります。ちなみに作業中のコナの問題をほぼ気にしなくて良いのも特徴の一つ。

一方デメリットは「水」です。水を使うので、排出する場所を決める必要で、水の確保も必要になります。

湿式は大型の道路カッターで使用され、コンクリート・アスファルトを切るさいに使用します

乾式

乾式の良さは「排水」を考える必要がないことです。比較的場所を選ばずに済みますが、湿式とは違いコナが発生するのがデメリット。また、水を使わないので切断速度が少し遅くなり、熱がたまりやすく寿命を縮める可能性があります。

ちなみに乾式はディスクグラインダーなど小型工具で使用するのが一般的です

切断材料

下記の通り、切断する材料によってダイヤモンドカッターの種類は変わります

切断材料
セグメント型 コンクリート、ブロック
リム型 瓦、タイル
ウェーブ型 大理石、タイル、瓦
セグメントウェーブ型 多用途、瓦など
溝入れ型 コンクリート・石材・モルタルなどのひび割れ補修

上記の表の通り、切れ味優先でコンクリートやブロックを切断するなら「セグメント型」がオススメ

一方、切断した断面をキレイにするのであれば「リム型」や「ウェーブ型」がオススメです。また、コストはかかりますが切断パワーが強く、それでいて切断面をキレイにしたい場合は「セグメントウェーブ型」です。ひび割れ補修をするのであれば「溝入れ型」を購入するようにしましょう。

使用工具

繰り返しになりますが、ダイヤモンドカッターは工具に装着して使います。しかし、使用する工具によってダイヤモンドカッターの外径を変える必要があるので注意しましょう

例えば大きい工具の道路カッターの場合「外径」も大きくする必要がありますが、小型工具のディスクグラインダーを使用するさいは、外径も小さくなります。次章から、それぞれの工具に装着するダイヤモンドカッターの外径目安を表にしたので、チェックしてみてくださいね(^^)

※下記からは、電動工具の「最大切り込み深さ」とダイヤモンドカッターの「外径目安」を書いています。

丸のこ

最大切り込み深さ 外径目安
20mm 80mm
25〜28mm 105mm
30〜40mm 128mm
40〜50mm 150mm
50〜60mm 180mm
65〜75mm 203mm

ディスクグラインダー

最大切り込み深さ 外径目安
25〜28mm 105mm
30〜35mm 125mm
40〜50mm 150mm
50〜60mm 180mm

電動カッター

最大切り込み深さ 外径目安
〜75mm 230mm
〜100mm 260mm
〜125mm 305mm

エンジンカッター

最大切り込み深さ 外径目安
〜95mm 250mm
100〜125mm 305mm
125〜145mm 355mm

道路カッター

最大切り込み深さ 外径目安
〜70mm 250mm
〜100mm 305mm
〜125mm 355mm
〜145mm 405mm
〜170mm 455mm
〜215mm 558mm
〜260mm 660mm
〜300mm 762mm

使用する工具と切り込み深さを確認し、外径目安を参考にしてくださいね(^^)

厚み

ダイヤモンドカッターの厚みは幅広く、1mm以下のカッターから3mmを超えるものもあります。1mm以下の薄いダイヤモンドカッターは、ガラス・タイルの切断で活躍します。厚みが薄くなることで、バリが出にくくなるので繊細な作業に向いています

ただ、薄すぎることでこじれに弱くなるなどデメリットもあるので、要注意です

基本、1.8mmを超える厚さは「ブロック」や「コンクリート」となり、1.6mm以下になると「ガラス」「タイル」や「カワラ」を切断するさいに使用します。

価格

ダイヤモンドカッターは価格もピンキリで、安価なものから高価なものまでさまざまです。

安いものであれば柔らかいコンクリートの切断は楽々できますが石の入ったコンクリートなど、硬い材料の切断が難しくなります。その場合、耐久性が高い高価なダイヤモンドカッターが必要です

しかし逆に、高いダイヤモンドカッターで柔らかい材料を切断すると、消耗が早くなるデメリットがあります。それぞれ良し悪しがあるため、切断材料によって、価格帯が違うダイヤモンドカッターを検討するのもアリですよ(^^)

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ダイヤモンドカッターのおすすめ商品

ここからは、アクトツールがオススメするダイヤモンドカッターを紹介します!迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね(^^)

コンクリート・ブロック

ロブテックス

ダイヤモンドホイール 切っ太郎 SK125

セグメントタイプで、切れ味が抜群の「切っ太郎」です。切断スピードも早く、コンクリート・ブロック・スレートの切断が可能です。コスパも良く、パワー重視の方にオススメ。

形状 セグメント
外径 105・127mm
内径 (15)・20・22mm

マキタ

ダイヤモンドホイール セグメントマルチ A-48016


切断能力と排出性&冷却性の良さをあわせもつマキタの「セグメントウェーブ型」です。タフウェーブで深切りができ、直進性も抜群。コンクリートやブロックはもちろん、U字溝やヒューム管にもオススメです。

形状 セグメントウェーブ
外径 105・125mm
内径 (15)・20・22mm

 

タイル

ロブテックス

ダイヤモンドホイール タイルくん TWX


薄刃のロブスターTWXシリーズ。非常に薄いので、磁気タイルなどの切断に向いています。切断面が比較的キレイで、コナの排出も早いのが特徴。陶器タイルの切断にもオススメです。

形状 ウェーブ
外径 100・105mm
内径 (15)・20mm

ツボ万

ダイヤモンドカッタータイル2000うす刃 T2000U-105


切り口精度と感触が抜群の「精密切断用」です。それでいて切断スピードも早く、作業中のストレスを軽減。段付き基盤なので、薄刃カッターのような曲がりも発生しづらい構造となっています。硬質タイルや窯業系のキッチンパネルに向いています。一方、木材合板系は向かないので注意しましょう。

形状 ウェーブ
外径 105mm
内径 20mm

 

石材

HiKOKI

石材用 ダイヤモンドカッター

(引用:アスクル

硬い石材ピッタリのHiKOKI製ダイヤモンドカッター。御影石や鉄平石の切断に最適で、切れ味も良く寿命も長いのが特徴です。コンクリートやU字溝にも対応しており、サイディングやタイル、カワラも切断可能。

形状 セグメント
外径 105~180mm
内径 (15)・20・22・25.4mm

三京ダイヤモンド

レーザー隼


ダイヤモンドチップと基盤がレーザー溶接されている「レーザー隼」。切断をするさいの「切断熱」のチップ破断が少ないのが特徴で、寿命は長く安全性も実現しています。石材切断のほかにも、重量ブロック・耐火レンガの切断にも対応。

形状 セグメント
外径 105~230mm
内径 (15)・20・22・25.4mm

カワラ

マキタ

ダイヤモンドホイール(カワラ用)


三州・石州・安田など幅広いカワラに対応しており、切断能力も高いです。ゆうやく瓦・いぶし瓦の他に、磁気・陶器タイルにも対応しています。

形状 ウェーブ
外径 105・125mm
内径 (15)・20・22mm

ツボ万

かわら2000


切れ味と精度が良く、持続性にも優れたツボ万のかわら2000です。硬質石材(御影石など)の精密な切断に向いており、切断スピードも早く効率的。他にも赤御影石から、硬質磁気タイルの切断まで幅広く対応しています。

形状 ウェーブ
外径 105・125mm
内径 20・22mm

アスファルト

ロブテックス

ダイヤモンド土木用ブレード ACK 


アスファルトの切断に適している土木用ブレードのACKですが、舗装コンクリートにも対応。バリュータイプでコスパも良く、バランスの良いカッターです。

形状 セグメント
外径 255~418mm
内径 (22)・27mm

三京ダイヤモンド

道路カッター用ブレードジャパン玄人DXサイレント


切れ味と静音性が特徴の玄人DXサイレント。三京ダイヤモンド製で切れ味が良く、効率的な作業を実現。また、基盤が特殊で騒音を抑える作りになっています。

形状 セグメント
外径 305・355mm
内径 27mm

鋳鉄管

ロブテックス

SLT355 ダイヤモンドホイール レーザー


ダクタイル管・水道用鋳鉄管に適しているロブテックス製のカッター。他にもU字溝、コン2次(コンクリート2次製品)も切断ができ、切れ味の良さが特徴です。他にも石膏ボード、セメントの切断も可能で、オールマイティな一台。

形状 セグメント
外径 300・355mm
内径 (20・22・25.4)・30.5mm

サンゴバン

ダイヤモンドカッター鋳鉄レンジャー(乾湿兼用) 22100

形状 セグメント
外径 106・125mm
内径 (15)・20・22mm

モルタルライニング管、粉体塗装管の切断に向いています。真空溶着製法を使用したカッターなので、切断がスムーズ。また、シントメリックレイヤーパターンを採用しており、両方向の切断も可能です。もちろん一般の鋳鉄、鋳造品にも対応しています。

まとめ

いかがでしょうか?

今回は、ダイヤモンドカッターの選び方を6つのポイントに分けて紹介しました!特に重要なのが「何を切るか」です。切断材料によって、ダイヤモンドカッターの種類が変わるので注意しましょう。

また、切断する材料ごとにオススメのダイヤモンドカッターを2つずつ紹介したので、あわせて参考にしてくださいね(^ ^)

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システム開発課  Yoshida.K

システム開発課  Yoshida.K プロフィールはこちら

新卒で入社し、店舗での買取・販売スタッフ経験を経て現在は、アクトツールのマーケティング責任者として活躍中。多くのお客様との接客経験から得た工具に関する知識を活かして、ホームページの監修をメインに行っています。

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