インパクトドライバーのバッテリーの違いって?14.4V/18V/36V
- サルトくん
2021.04.27 2023.09.13
ひと昔前まで、インパクトドライバーといえば、コンセントにつなぐコード式が主流でした。
しかし、リチウムイオン電池の小型化・軽量化が進んだことで、現在では充電式のインパクトドライバーが主流となっています。
充電式のタイプは取り回しに優れ、屋外でも気軽に使えることから、プロ/DIYユーザーを問わず広く愛用されています。
そんな充電式インパクトドライバーにも、難点がひとつ。バッテリー規格の問題です。
家庭用コンセント(単相100V)につなぐコード式と違って、充電式の規格は多岐にわたります。製品を選ぶ際は、バッテリーの互換性に気をつけないと後悔するかも……。
そこで今回は、インパクトドライバーのバッテリーに焦点を当て、その種類や互換性について解説します。
インパクトドライバーはもちろん、充電式電動工具の購入で迷っている方にも、役に立つ情報が満載です。ぜひご一読ください!
目次
インパクトドライバーのバッテリーの種類はなにがあるの?
手元にインパクトドライバーがある方は、バッテリーに記載のスペックを見てみましょう。手元にない方は、店頭の製品やカタログで確認してみてください。
「○○V」や「○○Ah」という数字に気がつきましたか?
インパクトドライバーに限らず、充電式電動工具のバッテリーは、この「V=ボルト(電圧)」と「Ah=アンペア(電流)」によって区分されます。
「電圧と電流って何が違うんだっけ?」という方のために、ここで簡単に説明しておきましょう。
アンペア(電流)
アンペア(電流)とは、電気が流れている量のこと。この数字が大きい方ほど、バッテリーが長持ちします。
インパクトドライバーのアンペア数は1.5Ah~6.0Ah程度です。ちなみに、一般的なスマホのバッテリーは2Ah~3Ahほど。やはり電動工具というだけあって、大容量のバッテリーが使われています。
業務用に購入する場合、できるだけアンペア数の大きい製品を選ぶと、充電回数が減らせて作業効率もアップするでしょう。
反対に、DIY用途として購入するのであれば、アンペア数が小さい製品でも十分に事足ります。サイズも小さいので、取り回しが楽になりますよ!
ボルト(電圧)
ボルト(電圧)とは、電気を押し出す力のこと。この数字が大きい製品ほど、高出力での動作が期待できます。
ビスを素早く正確に締付けなければならないインパクトドライバーにとっては、まさに要といえる数字です。
インパクトドライバーの場合、現在の主流となっているのは14.4、18V、36Vの製品です。電圧によって製品の特徴が異なるので、以下で詳しく見ていきましょう。
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インパクトドライバーのバッテリーの種類ごとの違いは?
参考として、国内3大メーカーのカタログを見てみましょう。インパクトドライバーの主要製品(主にプロ向け)は以下の通りとなっています。
マキタ
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ハイコーキ
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パナソニック
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36V
(40V)
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18V
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EZ76A1(※)
EZ75A7(※)
EZ75A1(※)
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14.4V
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※パナソニックに関しては、18V/14.4Vの両バッテリーに対応した製品が展開されています。
(2021年4月現在)
このように、現行製品の多くは14.4Vと18Vであり、一部の上位機種に36V(40V)が採用されています。
3種類の電圧ごとに、製品の特徴を見てみましょう。
14.4V:DIYモデルの主流
14.4Vのバッテリーは、DIYユーザー向けの製品に多く使われています。
バッテリー本体が小型で、取り回しに優れている点が最大の魅力。その一方で、連続使用時間が限られる、高出力には適さないといった欠点もあります。
また、バッテリー単体の値段が安いことも大きな特徴です。大手メーカーの純正バッテリーで1万円前後から、サードパーティ製のバッテリーなら数千円前後と、比較的リーズナブルな価格で購入できるでしょう。
18V:プロ向けモデルの主流
14.4Vに代わって普及が進んだ18Vは、現在、プロ向けモデルの主流となっています。
14.4Vに比べて出力が高く、連続使用にも堪えられる点がメリットです。ただし、その分バッテリー本体が大型で重たく、取り回しに難のある点がデメリットといえます。
バッテリー単体の価格はメーカー純正品で1万5000円前後、サードパーティ製で数千円となっており、正直にいって14.4Vとの差はそこまで大きくありません。
海外市場はすでに18Vが席巻しており、かなり安価の製品も流通しています。
36V:一部のハイエンドモデル
上で述べたように、電動工具のバッテリーは14.4V⇒18Vと進化を遂げてきました。そして現在、18Vに代わる製品として、36Vのバッテリーが登場しています。
たとえば、マキタのTD001Gは、36V(満充電時40V)の高電圧を活かし、最大締付トルク220N・mのパワーを実現したフラッグシップ。
また、ハイコーキのWH36DCも、36Vの電圧をフルに発揮し、素早くブレない締付けを可能にした製品です。
36Vが一般に普及するには、もう少し時間がかかる見通しです。とはいえ、最新のフラッグシップを求めているのであれば、今から購入しておいて損はありません。
インパクトドライバーのバッテリーの互換性は?
ここまで、バッテリーの電圧による違いを解説しました。ところで、同じバッテリーを複数の製品で使いまわすことは可能なのでしょうか?
ここからは、バッテリーの互換性について見ていきましょう。
メーカー間の互換性はない
マキタやハイコーキ、パナソニックなど、大手メーカーはそれぞれ独自のバッテリー規格を採用しています。当然のことながら、メーカー間での互換性はありません。
裏を返すと、同一のメーカーであれば、複数の製品で同じバッテリーを使いまわせます。
インパクトドライバー、丸のこ、グラインダー、ブロワなど、同一メーカーで電動工具を揃えるメリットは大きいと言えるでしょう。
同じメーカーでも電圧が違うと互換性がない
注意点として、同じメーカーのバッテリーでも、電圧(V数)が対応していない工具には使いまわすことができません。
18Vのインパクトドライバーには、18Vのバッテリーしか装着できないということです。
例外は、ハイコーキやパナソニックの一部製品。
ハイコーキの場合は「マルチボルト」と呼ばれる36V/18V兼用の製品が、パナソニックの場合は「デュアル」機能に対応した18V/14.4V兼用の製品が該当します。
これらの製品に関しては、どちらの電圧のバッテリーを装着しても問題ありません。バッテリーを交換すると自動的に電圧が判別され、適切な回路で動作する仕組みとなっています。
安価なサードパーティ製のバッテリー
一般的なモバイルバッテリーと比べて、電動工具のバッテリーは充電・放電性能が格段に優れています。その分、価格が高くなるのは仕方ありません。
「もっと安いバッテリーはないの?」とお困りの方は、メーカー純正品ではない、サードパーティ製のバッテリーも探してみましょう。
サードパーティ製のバッテリーなら、価格は純正品のおよそ半額。ただし、性能面で劣っていることも多く、スペックを求める方には向きません。
余談ですが、アクトツールでの査定時、動作確認で煙や火を吹くサードパーティ製のバッテリーが往々にしてあります。
取り扱いに注意を要するものの、予備や交換用のバッテリーとしては検討の余地があるでしょう。
まとめ
今回は、インパクトドライバーをお探しの方に向けて、バッテリーの違いと互換性を解説しました。
プロやDIY上級者の方になると、所有する電動工具の数も多くなります。できるだけ互換性のある製品で揃えることで、費用が抑えられ、使い勝手も向上するでしょう。
現在は18Vの製品が人気となっていますが、新たに登場した36Vの製品も気になりますよね。各メーカーが開発にしのぎを削る分野だけに、今後の広がりに注目したいところです。
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