【解説】ピンポンチって?工具のプロがお答えします!
- サルトくん
2021.06.14 2024.10.24
みなさんはピンポンチという工具をご存知でしょうか?
ピンポンチは工具を分解したり、ピンを抜き差したりする際に主に利用されます。
ピンポンチの使い方は知っていますか?
また、どのような種類があるのでしょうか?
今回の記事でピンポンチについて徹底解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
・ピンポンチって何?使い方
・ピンポンチの種類
・人気メーカーは?
目次
ピンポンチとは?使い方は?
(引用:モノタロウ)
ピンポンチとは、ポンチ工具の一種で、平行ピンやテーパーピン・スプリングピンなどを抜き差しする際に利用する工具です。
主に、機械や金属加工などで使用されます。
ピンポンチの先端は平らで、対象物をしっかりと押すことができます。
また、素材を傷つけにくくする設計がされています。
(引用:モノタロウ)
テーパーピンは主に、固定や組み立て時の位置決めに用いられます。
スプリングピン
(引用:モノタロウ)
細い部分の先端は平らな形状になっているのが特徴です。
しっかりと打ち込まれたピンも、ピンポンチがあれば大抵のピンは引き抜くことができます。
使い方は簡単で、ピンポンチの細い方の先端をピンにあて、反対側の太い方の先端をハンマーなどで叩きます。
叩くときには力強く何度も叩かず、1回1回ピンの状態を確かめながらトントンと叩きます。
最初は軽くハンマーで叩いて試すのが良いと思います!
振動でピンを緩ませることにより、ピンを抜くことができます。
ピンポンチは先端が細く折れる可能性があるので、鉄のハンマーよりもゴムのハンマーを使う方がおすすめです。
また、ピンを抜く際にはピンと同じ径のピンポンチを利用するようにしましょう。
違う径のピンポンチを使うと誤って打ち損じてしまって材料に傷をつけてしまったりなど、思わぬミスをする恐れがあります。
ピンが傷ついたり、曲がったりするリスクもあります。
ピンによってサイズを替えなければいけないので、さまざまなサイズがセットになって売られていることが多いです。
また趣味でエアガンを持っている人の中には、よくエアガンの分解などにピンポンチを利用する方が多いです。
エアガン専用のピンポンチで、ガンピンリムーバーと呼ばれるものもあります。
ガンピンリムーバー
専用のピンポンチは、よりトイガンのピンのサイズにあっている作りになっているので、ピンやパーツを痛めにくく使いやすいのでオススメです。
メンテナンスや分解作業でよく使用されます。
ガスピンリムーバーを正しく使うことで、作業をスムーズに行うことができます。
また、部品にダメージを与えるリスクも減らせます。
ピンポンチの種類は?
ハンマーで叩いて使うタイプのポンチは、先端が尖っている形状のセンターポンチと、先端が平らになっているピンポンチの2つがあります。
センターポンチの先端は、円錐型に尖がっていて、硬い素材が使われています。
ピンポンチはピンを抜き差しするのに使いますが、センターポンチはドリル等で金属に穴を開けるときに、目印をつけるために利用されます。
DIYやプロの作業において、ドリル作業の精度を上げるために幅広く利用されています。
上記の写真のように、ハンマーを叩かなくても手で押し付けるだけで跡がつけられるタイプのポンチもあります。
内部にスプリングが内蔵されているので、自動的にくぼみを作ることが可能です。
また、センターポンチで目印をつける際には1つ注意点があります。
目印が斜めになっていると、ドリルで穴を開ける際にも曲がってしまう恐れがあります。
そのため、センターポンチをハンマーで叩く際はあまり何度も叩かず、一回しっかりと叩いて跡をつけるようにします。
ピンポンチの代用品は?
ピンポンチはあると便利ではあるものの、工具のなかでも絶対に必要とはいいづらく、買う際にも優先順位の低い工具の1つかもしれません。
趣味でエアガンを所持していない場合や、ときどきピンを抜くために必要になるくらいであれば、購入するのが面倒に思う方もいるのではないでしょうか。
そんなときには、
- ドライバー
- 細い六角レンチ
上記の2点をピンポンチの代用品として利用している方が多いです。
ただ、六角レンチ等ではサイズがきちんと合わなく、ピンや他のパーツに傷をつけてしまう可能性があります。
また、ピンポンチを利用するほうが圧倒的に作業がしやすいでしょう。
精度もピンポンチほどは高くありません!
ピンポンチは6本セットでも1,500円程度でちゃんとしたものが手に入る、あまり高価ではない工具です。
エアガンの分解や普段も器具の解体などでピンを外す機会の多い方は、1セットお求めになることをオススメします!
ピンポンチの人気メーカーは?
ピンポンチを購入する際には、どんなメーカーが人気なのか気になりますよね。
ここからは、そんなピンポンチの人気のメーカーと、代表的な商品をご紹介します!
TONE(トネ)
(引用:トネ)
TONEは1925年に大阪で創業された、プロ向け高級作業工具メーカーです。
プロ専用工具として売り出していましたが、最近では通販などでも多く販売されるようになりました。
プロ向けということもあり、一般の使っても扱いやすい工具ばかりです。
機械・自動車向けのプロ用作業工具から、トルク管理機器、ボルト締結機器などに特に強みのある会社です。
さらにはそれらの強みを融合した、ボルティング機器という新分野の開拓もしています。
TONEの工具は日本を始め、今は世界中のプロの現場で利用されている信頼のあるメーカーで、工具のプロに愛用されています。
TONEの代表的な商品
トネ(TONE) ピンポンチセット PP800 ブラック 内容8点
販売価格:3,863円(税込)
TONEの8本入りのピンポンチセットです。
テーパーピンや、スプリングピンの打ち抜き作業等に優れています。
細かい作業に向いており、部品を傷めずにスムーズな作業ができるように工夫されて作られています。
握りやすく、転がりにくいグリップには樹脂が採用されており、ショックが手に響きにくく使い心地の良さが追及されています。
先端径のサイズは、2.0・3.0・4.0・4.5・5.0・6.0・7.0・8.0mmの8種類です。
アストロプロダクツ
(引用:アストロプロダクツ)
アストロプロダクツは1995年に設立された整備工具の専門店です。
埼玉県にある株式会社ワールドツールが本社で、自動車工具や二輪車整備用の工具販売を中心に行うアストロプロダクツを全国にチェーン展開しています。
ハンドツールやツールボックス、リペア・ケミカルグッズなど、世界中の工具を幅広く取り扱っています。
自社ブランドの商品も数多く出しており、デザインのシンプルさと質の高さが人気です。
また、リーズナブルな価格であることもポイントです!
アストロプロダクツの代表的な商品
AP ストレートピンポンチセット 6PC
販売価格:1,969円(税込)
アストロプロダクツの6本入りピンポンチセットです。
ロックピンや平行ピンの打ち抜きや挿入に使用する、平行ポンチになります。
収納に便利な専用ホルダーが付属しており、立てたまま作業中でも違うピンポンチも取り出しやすい形状になっています。
先端径のサイズは、2.0・3.0・4.0・5.0・6.0・8.0mmの6種類です。
TRUSCO(トラスコ)
(引用:トラスコ)
トラスコは、1959年に大阪で機械工具商として創業されました。
現在では、仕入れ先のメーカーと販売店をつなげる仲介業をメインの事業としており、プロツールをメーカーから仕入れて、機械工具商やネット通販企業、ホームセンターなどへと販売しています。
どんな現場のニーズにも対応できる豊富なラインナップを誇っています。
メーカーとして、プライベートブランドの開発にも力をいれています。
トラスコの商品はオリジナリティがあり、質の高さとコストパフォーマンスが良さに人気があります。
トラスコの代表的な商品
TRUSCO(トラスコ) ピンポンチセット 8本組 TPP148
販売価格:2,268円(税込)
トラスコの八角胴タイプ8本入りピンポンチセットです。
先端径のサイズは、2.5・3.0・4.0・5.0・6.0・7.0・8.0・10.0mmの8種類です。
テーパーピン、スプリングピンの抜き作業に適しています。
8本あればさまさざまピンに対応できますし、お求めやすい価格も人気のひとつです。
まとめ
いかがでしたか?
今回はピンポンチという工具について、その使い方やおすすめのブランドをご紹介しました。
ピンポンチは一見地味な工具かもしれませんが、あるとないとでは大違いの縁の下の力持ち的な存在です。
工具を解体するときなど、ピンを抜き差しする際には欠かせません。
ピンポンチについてあまりよく知らなかったという方は、今回の記事が参考になれば嬉しいです!
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