【1分でわかる】サンダーとグラインダーの違いとは?
- サルトくん
2021.06.22 2023.02.28
電動工具にもさまざまな種類がありますが、特に混同されやすいものといえば「サンダー」と「グラインダー」です。
また似た電動工具で「ポリッシャー」と呼ばれるものもあるため、初心者の方などは「わかりづらい……」と感じている方も多いのではないでしょうか。
たしかにどの電動工具も対象物の「研磨」に使うため、日頃利用していないと混同しやすい部分でもあります。
そこで今回は、とてもわかりづらい「サンダーとグラインダーの具体的な違い」を解説していきます。
それに加えてサンダーやグラインダーの正しい使用用途や特徴・種類も紹介します。
現在発売されている人気機種も触れていくため、買い替えなどを検討している方も、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね!
目次
サンダーとグラインダーの違いは?
サンダーとグラインダーは、ともに対象物(木材や金属など)を研磨・研削加工する際に使用する電動工具で、主な違いは下記のとおりです。
使い方 | 得意な作業 | |
サンダー | サンドペーパー(紙やすり)を取り付けたパッドを回転させて使用する | ・素材の表面をなめらかにする研磨作業 ・塗装や錆落としなどの作業 |
グラインダー | 砥石を回転させて使用する | ・金属のバリ取り作業 ・石材の切断などの作業 |
上記の表のとおり、サンダーとグラインダーの違いは
- サンダーはサンドペーパーで研磨・研削する電動工具
- グラインダーは回転砥石で研磨・研削する電動工具
となります。
研磨・研削加工をおこなう方法自体が違うため、明確にサンダーとグラインダーは変わってきます。
ではなぜこれらの2つを混同しやすいのか?というと、グラインダーのことを「サンダー」と呼ぶ場合があるからです。
この語源には諸説ありますが、
・グラインダーは「磨く」作業のため、動詞のsand(磨く)が語源
・サンダーは、砂付きヤスリで使用するため、sand(砂)が語源
と言われていたりもします。
どれが正しいとはいえませんが、さまざまな要因が重なりどちらもサンダーと呼ばれているのが実情です。
また同じように混同されやすい電動工具で「ポリッシャー」というものも存在します。
一般的にポリッシャーは、ヤスリがけよりは磨き上げに使用する電動工具です。
基本的に同じ研磨系の電動工具のなかでも高い研磨力があるわけでなく、仕上げの研磨やワックス磨きとして使われることが多いです。
サンダーとは?
サンダーとは、紙や布などのサンドペーパー(ヤスリ)を取り付けて、木材・金属などを研磨していく電動工具です。
サンドペーパーの種類・粗さなどを変えていくことで研磨力も変わってくるため、対象物に合わせてヤスリも選んでいく必要があります。
なおサンダーはプロ以外にもDIYなどでもよく利用されるため、多くのメーカーからさまざまな種類が発売されています。
代表的なメーカーでいうと、
- マキタ
- ハイコーキ
- BOSCH
- RYOBI
などが信頼性も高く有名ですが、もちろんこれ以外のメーカーからも発売はされています。
オービタルサンダー
マキタから発売されている「BO3710」は、サンダーのなかでも最もポピュラーなタイプの「オービタルサンダー」と呼ばれる種類のサンダーです。
対象物との接地面が長方形と大きく、安定したヤスリがけができるため、平面などをサンドペーパーで研磨していきたい場合に使用します。
型番 | BO3710 |
価格 | ¥9,060 |
ランダムオービットサンダー
RYOBIから発売されている「RSE-1250」は、丸形が特徴的な「ランダムオービットサンダー」と呼ばれるタイプのサンダーです。
主に仕上げの研磨などで使われることが多く、研磨力の高いオービタルサンダーに比べてヤスリムラが出にくい特徴があります。
型番 | RSE-1250 |
価格 | ¥9,666 |
以下の記事でサンダーについて詳しく解説していますので是非ご覧ください!
グラインダーとは?
グラインダーは、先端に取り付けた砥石を高回転させることで対象物を研磨・研削・切断をしていく電動工具です。
研磨から切断までと加工の幅も広く、さまざまな職種で使用されている利用頻度も高い工具のひとつです。
サンダーよりも研磨力もあり切断能力も高いため、下地調整などにもよく使われる傾向にあります。
ディスクグラインダー
BOSCHから発売されている「GWS7-100E」は、グラインダーのなかでもっともポピュラーなタイプの「ディスクグラインダー」です。
材料に合わせて回転数も調節できるほか、本体グリップ部分も56mmφと持ちやすい安全設計になっています。
型番 | GWS7-100E |
価格 | ¥10,291 |
アングルグラインダー
空研から発売されている「KAG-45」は、エアツールに多い「アングルグラインダー」です。
ディスク部分に角度が付いているタイプのため、垂直部の加工なども簡単に作業できるのが特徴で、通常のディスクグラインダー同様に研削・切断・面取り作業ができます。
型番 | KAG-45 |
価格 | ¥34,061 |
ポリッシャーとは?
ポリッシャーとは、円形のブラシ・パッドを回転させることで床の洗浄や古いワックスの剥離作業を行う「清掃」のための電動工具です。
電動なのでデッキブラシなどを使うよりも作業効率を圧倒的にスピーディにすることができ、一般的にブラシ上部のタンク部分に洗浄液を入れることができます。
そのためポリッシャーを稼働するだけで洗浄液も散布されるため、洗浄液を床に撒いてから作業をする必要もありません。
なお、ポリッシャーはあくまで清掃のための工具なので、床にワックスがけをする機械ではないので注意しましょう。
ポリッシャー
アマノから販売されているポリッシャー「AFP120」は、デッドマンスイッチを採用しており、不用意なレバー操作での作業を防止するモデルです。
過負荷警報ランプも搭載されているため、モーターの過負荷も通知してくれます。
型番 | AFP120 |
価格 | ¥125,291 |
まとめ
研磨系の工具としてグラインダーとサンダーが使われていますが、どちらも「サンダー」と呼ぶことがあります。
そのため初心者の方などは混同してしまうこともあると思いますが、基本的にはサンダーはサンドペーパーを使用する工具のことを指します。
また、サンダーとグラインダーは利用していくシーンに違いがあるため、注意するようにしましょう!