自宅の庭や田畑などの手入れの際に便利な「刈払機」。
草刈り機と呼ばれるのがメジャーなようですが、一般的にはどちらも使用する単語ですね。
雑草を処理するときに利用する機器で、ホンダ・リョービ・ゼノア・共立・スチールなどからエンジン駆動式の刈払い機(草刈り機)が販売されています。
少し例外ですが、マキタからは携帯型バッテリーを利用した電動式の刈払い機(草刈り機)も発売されています。
※マキタもエンジン駆動式の刈払機を販売しています!
この記事ではエンジン式の刈払い機を主に、メンテナンス方法やパーツについて紹介させていただきます。
電動式であっても構造上は似通っている部分もありますので、参考にしてください!
という方向けにイチから解説していますので是非ご覧ください!
まずは、刈払機(草刈機)のパーツから見ていきましょう!
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刈払機の各パーツの名前は?
刈刃
名前からもわかる通り、回転して草木を刈る金属製部分ですね。
草刈り作業をしている際には、小石などを巻き込んでしまい、刃が劣化してしまいます。
刈刃の部分が切れ味に直結するので、刃を砥ぐ・刃の交換などをこまめに行うようにしましょう。
ギヤケース
刈払機におけるモーター部分の回転が直接伝わる部分です。
ギヤケースに刈払機の刃を装着します。
飛散防護カバー
刈払い機の先端部分装着するカバーのことですね。
刈刃が刈り取った雑草や、巻き込んだ石や土をこのカバーが使用者に飛んでくるのを防いでくれています。
パイプ(メインパイプ)
後部の動力源から先端の作動部分までをつなぐパイプですね。
内部に動力を伝える機構が備わっています。
ハンドル(両手ハンドル)
刈払機を操作する際に握る部分です。
刈払機はショルダーベルトで体にぶら下げるので、こちらのハンドルはあくまで操作用ですね。
スロットルレバー
エンジンの回転数(刈刃の回転数)を調節する部分で、ハンドルに付属しています。
燃料タンク
ガソリンや混合燃料を入れる容器になります。
半透明の樹脂で作られているので、燃料の残量が確認できます。
点火プラグ
点火プラグ(スパークプラグ)は、ガソリンや混合燃料を燃焼させるために着火の役割を果たすパーツです。
点火プラグが劣化するとエンジンが掛かりくくなってしまうなどの問題が発生します。
エアクリーナー
エンジンが空気を取り込む際に、空気とともにゴミを吸い込んでしまわないようにフィルターが装着されています。
スポンジのような素材でできており、空気をろ過します。
スターター
エンジン機関は自力で始動できないのです。
外部から動かして回転させることが必要なので、ワイヤーを引いて回転させた動力を受け継ぐモーター装置です。
キャブレーター
燃料タンクからエンジン機関に、ガソリンや混合燃料を円滑に運び入れるための装置です。
この部分は、燃料の残りカスやゴミなどで詰まりやすいのでメンテナンス時には、要確認です。
プライマリーポンプ
エンジン始動の際に燃料をキャブレター内に送るポンプです。
突起を押し込むことで、燃料が送られます。
上記の12点が主な草刈り機のパーツです。
細かくすればこれ以外にも分解することはできますが、キリがなくなってしまうのでこれくらいにしておきます。
次に、メンテナンスの方法を紹介させていただきます。
刈払機のメンテナンス(交換)方法解説!
メンテナンス時に必要なものは?
グリス
回転部分などの潤滑性能を上げるために必要な製品です。
キャブレータークリーナー
主にキャブレーターのクリーニングに利用します。
中性洗剤
エアクリーナーを洗濯する際に利用します。
燃料保管容器
残っているガソリンや混合燃料を保管するために利用します。
清掃用品
ブラシや雑巾などです。
本体を磨くための必須アイテムです。
などです。
日々のメンテナンス
ギアケース部分のメンテナンス
①回転軸のグリスを交換
ギアケースをメインパイプから外し、ヘッド部分のボルトを取り外します。
ボルトを外した部分からグリスを注入するとギアケース全体にグリスが行き渡るのです。
刈刃を回すための回転軸にグリスが行き渡っていないと、摩擦でギアが焼き付いてしまうので定期的に確認しましょう。
軸から新しいグリスを注入すると古いグリスが出てきます。
グリスは古いものから新しいものに交換するという概念なのです。
その際にゴミを取り除いたり、クリーニングも怠らないようにしましょう。
使用24時間をめどにチェックするようにしてください!
②刈刃の交換
切れ味が悪いと、作業効率が悪くストレスが溜まってしまいますよね!
チップが欠けている場合は交換が必要です。
チップが欠けたままであると回転全体のバランスが悪くなってしまうのでチップソーの固定部分のネジが緩み、トラブルの原因となります。
エンジン部分のメンテナンス
①点火(スパーク)プラグの確認・交換
エンジンをかける際に、放電して火花を散らす部分です。
たいていの刈払機は同じ位置に点火プラグが存在します。
「エンジンが最近掛かりにくいな」
と感じたらココを確認しましょう。
劣化してダメになっている場合は交換しましょう!
チップソーを交換する刈払機用のプラグレンチで外すことができます。
先端の発火部分にカーボンが付着していきます。
24時間程度使用したらチェックするようにしましょう。
②フィルターの清掃・交換
エンジンは、燃料を燃焼させてエネルギーを得ているので、そのサイクルにはもちろん酸素(空気)の存在が必要ですよね。
空気を取り込み口にフィルターを設置しているので、ゴミやカーボンをろ過することができますが、不純物の堆積で空気の通り道が塞がれてしまうとエンジンの燃焼効率が割るkなってしまうのでココも要チェックです。
カバーを開けるとスポンジのようなものがあり、これがエアクリーナー(クリーナーエレメント)です。
このスポンジのような素材のエアクリーナー部分は中性洗剤で洗ってしまいましょう。
ふわふわな感触に戻るはずです。
ついでに、燃料タンクの中にある、燃料を吸い上げる時にろ過するフィルターも汚れていれば交換するようにしましょう。
③キャブレーター部分の清掃・交換
燃料タンクからエンジンに燃料を送るや役割を持つキャブレーター部分は、エンジンの不純物で詰まりやすいので確認が必要です。
分解して、キャブレータークリーナーたっぷりをかけてあげましょう。
以下に詳しい情報が載っているサイトがありましたので、紹介させていただきます。
長期間保管する場合のメンテナンス
長期間刈払機を使用しない場合(冬期間)などは、燃料を抜くようにしてください。
- 草刈機(刈払機)の燃料タンクに入っている燃料全てを保管容器に移す
- 保管容器を火の気のない安全なところに移す
- そしてキャブレター内に残っている燃料を完全に抜き取るようにします。
この手順が概要です。
3の部分が少し不明瞭だと思うので、詳しく解説させていただきます。
キャブレーターは燃料をタンクからエンジンに送る機構ですが、キャブレーター内に燃料が入ってしまうと詰まってしまいます。
キャブレーターのつまりを防ぎ、古い燃料の残留からのエンジントラブルを回避する意味でもキャブレーターから燃料を取り除きましょう。
長期間の保管の後、エンジンが円滑に掛かるように保管前にキャブレター内の燃料を空にすることが必要です。
燃料タンクから燃料を完全に抜き取った後に、エンジンを始動させて放置するとキャブレーター内の燃料が枯渇します。
これでキャブレーター内の燃料を空にできます。
エンジンを高回転させたほうが燃料は早くなくなりますが、低回転でアイドリングさせるのがエンジンへの負荷を下げるコツです。
ここまで、刈払い機のメンテナンスの方法を挙げせていただきましたが、
状態をきれいに保つことで故障の確率を大幅に下げることができます!
POINT! メンテナンスの基本はクリーニング
次はメーカーごとの差異を見ていきましょう!
刈払機のメンテナンス方法はメーカーごとに違うの?
ホンダ・リョービ・ゼノア・共立・スチール・マキタなどから刈払い機が販売されていますが、
メーカーごとにメンテナンス方法が大きく違うことはありません。
メンテナンス方法でいうと刈払い機の種類によって少し異なります。
エンジン駆動の刈払い機には
などがあります。
また、近年は電気駆動の携帯型バッテリータイプの刈払機(草刈機)もマキタやボッシュなどの大手メーカーから販売されています。
エネルギーの供給源がちがうだけで根本的な構造は似通っていますのでメンテナンスも簡単にできるかと思います。
また、メーカー間の部品の互換性も高いです。
純正ではなくともサードパーティ製品なども考慮に入れてみると、お安くメンテナンスやパーツの交換ができると思います。
以下の動画では、スチール製の草刈り機と日本メーカーとの互換性について解説しています。
こうした違いもあるので、パーツを買う際は互換性あがあるかどうか確認・問い合わせしてみて下さい!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
「刈払機のメンテナンス完全ガイド!部品の交換やクリーニング方法をまとめてみました」いかがでしたでしょうか?
この記事が皆様のレシプロソーの替刃選びの一助となれば幸いです。
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システム開発課 Yoshida.K プロフィールはこちら
新卒で入社し、店舗での買取・販売スタッフ経験を経て現在は、アクトツールのマーケティング責任者として活躍中。多くのお客様との接客経験から得た工具に関する知識を活かして、ホームページの監修をメインに行っています。
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