ディスクグラインダーのアタッチメント一覧!
- サルトくん
2021.06.23 2023.06.20
ディスクグラインダーは、円盤状のディスク(刃)を高速回転させることで、研削や切断をする工具です。
先端部のディスクやハンドルなど、各種アタッチメントを付け替えることで、さまざまな目的に使用できます。
アタッチメントの種類や特性を知ることで、作業の幅は格段に広がるでしょう。
そこで今回は、このディスクグラインダーのアタッチメントを総ざらいします。
この記事を読めば、ディスクグラインダーについて
- アタッチメントの種類
- ディスク(刃)の種類
- その他の付属品
のすべてが分かります。ぜひ購入の参考にしてください。
目次
ディスクグラインダーのアタッチメントの種類は?
(参考:マキタ製品カタログ)
ディスクグラインダーは、目的に応じてさまざまな部品(アタッチメント)を取り付けられます。
正直、初めてディスクグラインダーに触れる方は混乱しますよね。店頭やカタログで商品を調べても、何から揃えればいいか迷ってしまいます。
わかりやすいように、取り付けられるアタッチメントを整理してみましょう。
ディスクグラインダーのアタッチメント一覧
- ディスク(刃)
- 研削用
- 切断用
- 剥がし用
- 磨き上げ用
- 付属品
上記のように、ディスクグラインダーに取り付けるアタッチメントの種類は多岐にわたります。まずはディスク(刃)の種類から見ていきましょう。
ディスクの砥石は、基本的に研削用と切断用の2種類に分かれます。
研削用の砥石はディスクの側面を利用し、金属の表面を削ったり磨いたりすることが目的です。
一方の切断用の砥石はディスクの縁(ふち)を利用し、コンクリートや鉄筋を切断します。
研削用と切断用の砥石は、それぞれの目的に特化した形状となっています。思わぬ事故の危険があるため、決められた目的以外での使用は避けてください。
また、砥石ではありませんが、作業によっては剥がし用や磨き用のディスクが使われる場合もあります。
(参考:SK11 オフセット砥石)
最もポピュラーな刃で、多くのディスクグラインダーに標準装備されています。
幅広い作業に対応しており、とりわけ金属素材のバリ取りや研削、研磨に最適です。
ちなみに「オフセット」というのは、刃の中心が盛り上がっている(ズレている)形状のこと。刃の角度を浅くしても軸が干渉しないため、広い面での研磨ができます。
(参考:SK11 フレキシブル砥石ソフト)
オフセット砥石よりも薄く、やや弾力を持った刃です。
主に金属・石材のバリ取り、研削、研磨に向いています。また、弾力を活かして曲面の磨き上げにも最適です。
(参考:HiKOKI テーパ式束ディスク)
やすりが扇状に重なっている刃です。空気に多く触れるため、作業中の目詰まりが起きにくく、放熱性に優れる利点があります。
主に金属や木工の研磨、バリ取り、錆び取り、溶接後の処理などに最適です。
【切断用】
(参考: レヂトン 金の卵)
鉄やステンレスなど、金属の切断に特化した砥石です。オフセット(研磨)砥石とは異なり、盤面が平坦になっており、薄さも1mm前後しかありません。
(参考:三京ダイヤモンド ダイヤモンドカッター)
その名の通り、刃先にダイヤモンドの粒を埋め込んだものです。通常の切断砥石では扱えないコンクリート・石材を加工するために使用されます。
なお、画像のように切り欠きがあるタイプは、基本的に回転方向が決まっています、間違って逆向きに装着しないように気をつけてください。
【剥がし用】
束状のワイヤーが取り付けられたブラシです。主にペンキなどの塗装を剥がしたり、サビを落としたりするときに役立ちます。
後述のベベルワイヤブラシと比べると、均一な力で広範囲を処理できる点が特徴です。
上のカップワイヤブラシと似ていますが、こちらはワイヤーが円錐形に取り付けられています。広い面の処理はもちろん、狭い部分を磨くときにも便利な形状です。
主に塗装剥がしやサビ落とし、ステンレスなど金属の表面仕上げに使われます。
【磨き上げ用】
(参考:ヤナセ フェルトディスク)
文字通りフェルト(不織布)素材のディスクで、金属表面を磨き上げるときに使われます。柔らかい素材のため、曲面の処理にも最適です。
主に金属のツヤ出し、鏡面仕上げなどに使われます。
(参考:ボッシュ サンディングディスク)
一般的なサンドペーパーと同じように、やすりがけに使われるディスクです。金属の表面仕上げのほか、木工用にも使われます。
異なる番手(目の粗さ)の製品がラインナップされており、自由に仕上がりを調節できる点も特徴です。
ディスクグラインダーの刃(ディスク)の種類は?
ここからは、ディスクグラインダーの刃(ディスク)について、具体的な製品を見てきます。
通販サイトを参考に、特に人気が高いおすすめ製品を選びました。購入の際に役立ててください。
研削用
マキタのオフセット(研磨)砥石です。平面研磨に適しており、特に金属のバリ取りや仕上げ作業で活躍します。
メーカー | マキタ(makita) |
型番 | A-48751 |
サイズ | 外径100mm、厚さ4mm、内径15mm |
主な用途 | 勤続のバリ取り、サビ取り、溶接後のビート取り |
高い精度で知られるSK11(藤原産業)の研磨砥石です。これ1枚でステンレス・金属類の研削と切断ができる優れもの。汎用性の高い製品を探している方におすすめです。
メーカー | 藤原産業 |
型番 | A46P BF |
サイズ | 外径100mm、厚さ2.5mm、内径15mm |
主な用途 | ステンレス・金属類の切断・研削作業 |
ハイコーキ製のフレキシブル砥石です。同社のディスクグラインダーに標準装備されており、この緑色を見慣れている方も多いはず。研削時の騒音や振動が抑えられるよう工夫されています。
メーカー | ハイコーキ(HiKOKI) |
型番 | MCD 10510VM |
サイズ | 外径100mm、厚さ3.5mm、内径15mm |
主な用途 | ステンレス・金属類の切断 |
コストパフォーマンスに優れた多羽根砥石です。鉄やステンレス、アルミの研磨に使えるほか、木工用としても活躍。木材の皮を剥がしたり、ケバを取ったりする際に役立ちます。
メーカー | ヤナセ |
型番 | SPA7 |
サイズ | 外径100mm |
主な用途 | 勤続のバリ取り、サビ取り、溶接後のビート取り |
切断用
ディスクグラインダー大手・ボッシュの切断砥石です。薄さ1mmのシャープな切れ味が特徴で、金属の切断が容易におこなえます。
メーカー | ボッシュ(BOSCH) |
型番 | MCD 10510VM |
サイズ | 外径100mm、厚さ1mm、内径15mm |
主な用途 | ステンレス・金属類の切断 |
高い品質で知られる三京ダイヤモンドの定番品です。コンクリート切断用のダイヤモンドカッター。8mmのダイヤ層を埋め込んでおり、高い耐久性を実現しました。
メーカー | 三京ダイヤモンド工業 |
型番 | SD-RX4 |
サイズ | 外径105mm、厚さ2.2mm、内径20mm |
主な用途 | コンクリート製品全般やレンガ、ブロックの切断 |
剥がし用
藤原産業のベーシックブランド「E-Value」のカップブラシです。鋼線にひねりを加えた独自形状で、強力な研磨を実現しました。
メーカー | 藤原産業 |
型番 | MCD 10510VM |
サイズ | 外径80mm |
主な用途 | 塗装前のサビ取り、溶接ビート削り、鉄板の研磨 |
同じく藤原工業の上位ブランド「SK11」のベベルワイヤーブラシです。曲面や凹凸面にもフィットする形状で、安定したサビ取り・研磨作業がおこなえます。
メーカー | 藤原産業 |
型番 | SK11 ベベルワイヤー |
サイズ | 外径85mm |
主な用途 | 木工の仕上げ、つやだし |
磨き上げ用
ハイコーキの木工用ディスクです。仕上げのつやだしに最適で、番手は#240/400/600の3種類がラインナップされています。
メーカー | ハイコーキ(HiKOKI) |
型番 | 0032-5420 |
サイズ | 外径100mm |
主な用途 | 木工の仕上げ、つやだし |
マキタ純正のサンディングディスクです。別売のラバーパッドをはさむ形で取り付け、コンクリートの研削や塗装剥がしなどに使います。
メーカー | マキタ(makita) |
型番 | A-23662 |
サイズ | 外径125mm |
主な用途 | 木工の仕上げ、つやだし |
ディスクグラインダーの付属品は?
ディスクグラインダーには、ディスクの他にもさまざまな付属品を装着できます。ここでは代表的な製品を見ておきましょう。
保護カバー
保護カバーは安全のために欠かせない部品です。刃全体の約1/2を覆うことで、ディスクの破損や手の接触などの思わぬ事故を防ぎます。
刃のサイズや種類によって異なる保護カバーが別売りされているので、かならず規格に合ったものを使用してください。
特にダイヤモンドカッターなどの切断砥石を使う場合は、事故の危険が高いため要注意。標準品が適合しないからといって、保護カバーを外して作業するのは絶対にNGです。
メーカー | 高儀 |
型番 | No.100A |
サイズ | 100mm用 |
集じんアダプタ
集じん機と接続するための部品です。コンクリートやモルタルなど、粉じんが出る場面で役に立ちます。
作業効率を高めるばかりでなく、身体への悪影響を低減する目的もあるため、積極的に活用したいところです。
メーカー | ハイコーキ(HiKOKI) |
型番 | 0032-3918 |
サイズ | 100mm用 |
ガイドベース
ディスクグラインダーで部材を切断するとき、本体のぐらつきを抑えてくれる部品です。正確に切断や溝入れができるだけでなく、前述した保護カバーとあわせて、安全性を高めるのにも役立ちます。
なお、本来ディスクグラインダーは研削作業を目的とした工具です。キックバックを起こす危険があるため、木材の切断には丸ノコなど他の工具を使用してください。
メーカー | ハイコーキ(HiKOKI) |
型番 | No.302098 |
サイズ | 100mm用 |
ハンドル
※画像はボッシュ GWS7に装着
販売価格:399円
ディスクグラインダーはサイドハンドルを取り付けることで、作業時の安定性が格段に上がります。
疲労の軽減にもつながるため、長時間にわたり作業される方にもおすすめです。
メーカー | ボッシュ(BOSCH) |
型番 | 1602025024 |
まとめ
今回はディスクグラインダーのアタッチメントを解説しました。
ディスクグラインダーがただ研磨するだけの工具と思ったら大違い。刃を付け替えるだけで用途の幅が広がり、難しいと覆われていた作業が可能になります。
サードパーティ製の交換用ディスクも多く販売されているので、皆さんもいろいろなアタッチメントを試してみてください。
もちろん、工具専門店のアクトツールでは高性能のディスクグラインダーを数多く扱っています。
いずれもプロの査定とメンテナンスを経た良品で、長く使い続けることが可能です。詳しい商品が気になる方は、ぜひオンラインショップをご覧ください。