日本を代表する工具メーカー10社の特徴を解説!
- サルトくん
2024.03.14 2024.03.14
日本にはたくさんの工具メーカーがあります。
どのメーカーにもそれぞれ得意な工具や特徴があり、もちろん価格帯も異なってきます。
同じ工具でもメーカーによっては使いやすさも変わるため、とくにお仕事で工具を使う方は自分にマッチした工具を見つけることが大切です(^^)
しかし初めて工具を選ぶ場合、特徴などよくわからないことも多いですよね。
そこでこの記事では工具を選ぶときに意識して欲しい4つのことと、日本を代表する工具メーカー10社を徹底解説します!
今工具選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね(^^)
目次
工具メーカーを選ぶときに意識して欲しい4つのこと
-価格
-保証
-特徴
-ブランド力
それぞれ次章から一緒に見ていきましょう!
価格帯から選ぶ
まずは価格帯から選ぶ方法です。
同じ工具でもブランドや性能によって価格はピンキリなので、ご予算の範囲である程度選ぶ工具の的を絞りましょう。
ただ、業務で使用する以上すこし値段が張っても耐久性のある工具を選ぶのをオススメします。
保証から選ぶ
工具を買った後の「保証」の手厚さで選ぶ方法もあります。
もちろんメーカーや商品によって保証期間は異なりますが、中には「永久保証」対応しているケースもあります。
たとえば正しく使用していたにも関わらず破損・メッキ剥がれ・屈曲などで使用できなくなった場合、良品と交換してくれるなどです。
長期にわたって使用するのが前提であれば、保証から選ぶのも良いでしょう。
特徴から選ぶ
工具メーカーの特徴は異なります。
詳しくは後述しますが、ラインナップの多さやデザイン、手厚い保証を提供しているなどさまざまです。
また、「この工具と言ったらこのメーカー!」と呼ばれるものもあるため、あなたが工具を選ぶときに重視することと特徴がマッチしたメーカーを選ぶと良いでしょう。
ブランド力から選ぶ
最後の選ぶ方は、人気のあるメーカーから選ぶ方法です。
ブランド力があるメーカーは、言い換えると市場から人気がありユーザー数が多いことになります。
そのため大きな失敗はしづらい傾向にあり、ブランド力で工具の比較検討をするのも良いでしょう。
2024年最新版日本を代表する工具メーカー10社
ここからは日本の工具メーカーの特徴について解説します!
ぜひ、あなたの工具選びに役立ててください。
KTC
KTC(京都機械工具)は日本を代表する工具メーカーで、国内シェアはNO.1。
名前のとおり京都に本社を構え、会社設立は1950年と70年以上の歴史があります。
人気の商品はたくさんありますが、その中でも「ハンドツール」「自動車専用工具」「工具ケース」は人気が高いです。
その他「工具」と呼ばれる商品はほとんどある印象で、とにかくラインナップの多さに圧倒されます。
ここまでKTCが人気となった理由として「満足度の高さ」「サービスの質の高さ」が挙げられます。
KTCの工具は「軽量&耐久性◎」であり、作業をする際に使いやすく満足度も高いです!
また、高級品というイメージがついているものの、海外メーカーよりは価格帯も低く、予算をかけずに工具をそろえたい方にもオススメです。
TONE
日本三大工具メーカーの一つとして名前を挙げられるTONE。
はじめてソケットレンチを日本で製造したメーカーとしても知られています。
一見海外メーカーのような名前ですが、関東にある「利根川(とねがわ)」から名前を取って現在の社名になった正真正銘日本のメーカーです!
以前は「前田軍治商店」と呼ばれ、その後「前田金属工業」となり、今の社名へと変わっています。
TONE製工具で特徴的なのがボルティングなどの締め付け工具で、中でも締め付ける力を計測・管理するトルクレンチは品質も良く、市場からの人気も高い印象です。
また、TONEも工具のラインナップが非常に多く、プロ用からDIYユーザーまで幅広い商品を展開しています。
Ko-ken
Ko-kenは山下工業研究所のブランドで、静岡県掛川市に本社を置きます。
主に自動車整備用工具を中心に開発を行っています。
海外からの評価が非常に高い印象で、国外での認知度が非常に高い印象です。
ソケットレンチ専門なだけあって、ソケットの種類が非常に豊富で、大抵のものはKo-kenでそろうほど。
また、Ko-kenのもう一つの大きな特徴が耐久性です!
手回し用のインパクトよりソケットを少し柔らかくする仕上げを行うなどの工夫が行われており、長年にわたって使用できる商品が多いです。
耐久性の評価もあり、1955年には日本航空整備から「航空機指定銘柄工場」「JAL指定商品」に選ばれたり、日本駐留米軍調達局から優良工場認定を受けています。
工具を選ぶ際の基準に「耐久性」がある方は、ぜひ一度Ko-ken製の工具もチェックしてみましょう。
ENGINEER
ENGINEERは株式会社エンジニアのブランドで、大阪府に本社を置きます。
ENGNIEERの代表的な商品といえばネジザウルスで、先端に縦溝がある構造でしっかりとネジを掴むことができる便利工具です。
ネジ頭をナメることのもなく、錆びついたネジでも回せることから異例の大ヒット商品としてニュースでも取り上げられています。
初代ネジザウルスから、より大きなネジに対応する「ネジザウルスRX」や小さなネジも扱える「ネジザウルスM2」など改良が加えられています。
ドライバーやプライヤーなどが販売されており、価格帯も抑えられているため、安価な工具セット類を探している方におすすめです。
VESSEL
VESSELも大阪府に本社を置くメーカーで、ドライバーを中心に開発しています。
1916年にドライバー専業の田口鉄工所が創業され、1933年からブランド名であるVESSELが社名となりました。
VESSELの大きな特徴は、ドライバーの「ハンドル」部分です。
手のひらにフィットしてネジ締めの負担を大幅に軽減する「エルゴノミックデザイン」が採用されており、使いやすさを重視しています。
そのため電気工事・自動車整備業界で人気が高く、価格帯も手頃なのでプロからDIYユーザーまで幅広く利用されている工具メーカーです。
HOZAN
HOZANはもともと「寶山工具商会」として創業し、1995年より「ホーザン株式会社」へと社名を変更しました。
自転車用工具の開発から始まり、今では「ニッパー」「電線用工具」「工具セット」などさまざまな商品を開発。
他にもクリーンブースやマイクロスコープ、電気工事に使う商品も多数製造しています。
電気工事業会の中では知名度も高く、品質の良さが大きな特徴です。
また、HOZANでは「第一種・第二種電工試験」についての対策や過去問についてHPで解説もしており、ユーザーのことを本気で考えている印象を受けます。
IPS PLIERS
IPS PLIERSはもともと「五十嵐プライヤー」という社名で、2022年9月に新社名へと変更しました。
大きな特徴はなんと言っても国内唯一のプライヤー専門メーカーであり、プライヤー開口部のスライド部分がひょうたん型になっていることです。
プロ仕様のプライヤーは国内外から人気が高く、高品質です。
コンビネーションプライヤー・ウォーターポンププライヤーが主力商品ですが、他にもピンセットなどを手がけています。
ANEX
ANEX(アネックスツール株式会社)は1954年3月に設立され、新潟に本社を置きます。
ドライバーを中心に、ビット・クラフトツール・ピンバイスなどがANEXの主要商品です。
「お客様が本当のニーズに応える」ことが理念になっており、現場で役立つ工具が非常に多い印象です。
たとえば工具のサイズごとに色を変えることで取り間違い防止にしたり、「ナメたネジを取り外すツール」などのアイディア商品があります。
また、ANEXでは金属加工・熱処理から組み立てまで社内一貫生産をしており、ドライバーはJIS規格・JCIS規格により厳しい寸法制度で製作。
品質管理を徹底しており、高品質のドライバーをお求めの方にオススメのメーカーと言えるでしょう。
TOP
TOPは、
・モンキレンチ
・ラチェットレンチ
・トルクレンチ
・プライヤ
・ニッパ
・スパナ
を中心に展開しているメーカーです。
1939年創業と歴史が長く、第二次戦争中は飛行機部品の製造を行っている老舗。
レンチ類のラインナップが豊富で、モンキレンチで有名な「ワークワイドW」や先端の厚み4.5mmの「薄型ストレートモンキ」などさまざまです。
特注品の受注にも対応しており、工具を業務で使用するプロの強い味方です。
TOHNICHI
使いやすさと高精度が評価されるTOHNICHIは、1949年に東京で創業されました。
トルク機器・トルク計測機器が中心で、「トルクドライバ」「トルクレンチ」「ハンドトルクツール」「テスタ/チェッカ」などの工具が中心です。
創業以来トルク機器を製造してきたブランド力と信頼性が抜群で、高精度のトルクレンチが市場から人気を集めています。
まとめ
今回は工具を選ぶときに意識してほしい4つのことと、日本の工具メーカーの特徴を解説しました。
最後にまとめておきましょう。
工具を選ぶときの方法はいくつかありますが、まず購入予算内と比較して決める方法です。
性能やブランドによって価格はピンキリなので、価格帯である程度絞ってから選ぶのも良いでしょう。
また、工具メーカーのブランドや得意な工具も異なってくるため、あなたが欲しい工具や重視しているポイントとマッチした工具を選ぶのもオススメです。
最後に保証から選ぶ方法です。
中には一度購入したら永久保証になるメーカーもあるため、長期間使用することが前提であれば、保証から工具を選ぶのも良いでしょう。
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