【マキタ】充電器マスターガイド【徹底解説】
- サルトくん
2021.05.19 2022.03.11
今回は充電器のお話となります。
と、いうのも最近お客様からのお問い合わせで「お宅で売っている充電器は18V充電できるの?」ってお声が多いんですね。
もちろん今販売されているものの多くは14.4Vと18Vを両方充電(一部例外あり)できます!
が、昔の機種には18Vが充電出来ないものも存在しているので、今まで使っていた工具から最新機種に変えると両方できないのかなぁと思われるようです。
なので、少しでも皆様が安心して使ってもらえたらいいなと思い、今回のコラムの題材とさせてもらいました。
また、様々なメーカーがたくさんのモデルを作っているので、今回はマキタの充電器で14.4V/18Vを使える代表的な充電器に絞ってお届けしたいと思います。
マキタはあらゆる種類のバッテリー充電器を販売しています。
今回の記事では、そんなマキタのバッテリー充電器の種類と特徴の紹介をしていきます。
追加でみなさんがよく疑問に思うであろう、「純正を使うべきか、互換性で大丈夫なのか」というところにも触れていきます。
マキタの充電器の購入をお考えの方は必見です!
マキタは1915年に愛知県で創業された、総合電動工具メーカーです。
電動工具に限らず、木工機械・エア工具・エンジン式を含む園芸工具などを作る、日本有数のトップメーカーです。
目次
マキタのバッテリー充電器の選び方は?
マキタの充電器には数多くの種類が存在します。
バッテリーの種類が多様なために、それだけ充電器の種類が存在します。
バッテリーの種類には大きく分けて、以下の3つの種類が存在します。
ニッケル水素バッテリー
ニカドバッテリー
アナタが今お持ちのバッテリーとこれからご購入予定のバッテリーと充電器の互換性があるかを確認してください。
電圧の種類は以下の5種類存在します。
- 40Vmax
- 18V
- 14.4V
- 10.8V
- 7.2V
また、バッテリーの電圧や量量について、
「〇Ah」の数字が大きければ大きいほどに、一回の充電でのバッテリーの使用時間は長くなります。
また、「〇V」の数字が大きければ大きいほどに電動工具のパワーや回転数が強く・速くなります。
バッテリー形状はスライド式・差込式の種類があり、互換性の問題もあります。
コチラについては後ほど解説致します。
マキタのバッテリーについては以下の記事に詳しくまとめられていますので、
是非ご覧ください!
マキタのバッテリー充電器の特徴は?
マキタは現在は主にリチウムイオンバッテリーを中心に販売しており、充電器もそれ専用のものが売られています。
リチウムイオンバッテリーは小型かつ軽量であり、継ぎ足し充電も可能なタイプの電池です。
パソコンやスマートフォンの充電器など、身近なものにも採用されています。
電圧の種類は幅広く、7.2V・10.8V・14.4V/18V・36V・40Vmaxまであります。
電動工具は14.4V/18V対応のものが多いですし、ご家庭用でしたら18Vもあれば十分です。
プロの方は18~40Vmaxのパワーがあれば、多く仕事量がこなせて心強いでしょう。
形はスライド式、差し込み式の2種類がありますが、スライド式が主流になってきています。
さらには、他社製品と比べても、マキタの充電器は冷却機能が特に優れています。
すべてのバッテリー充電器に冷却機能がついており、それによって充電時間を大幅に削減することができ、さらにはバッテリーの高温化を防ぐことによって充電器自体の寿命も向上します。
マキタの充電器の点滅は?
DC18RFの場合を例に挙げての点灯・点滅表示についてご紹介していきます!
- 充電前:緑1個点滅・・・電源に差し込んだ状態
- 冷却中:赤1個点滅・・・高温状態なので冷却後に自動的に充電をスタートします
- 充電中:赤1個点灯・・・バッテリ容量約0-80%を示しています
- 実用充電完了:赤1個緑1個点灯・・・バッテリー容量が約80-100%を示します
- フル充電完了:緑1個点灯・・・電子ブザーかメロディでお知らせ
- オートメンテナンス:黄点灯・・・バッテリ寿命低下防止の為のメンテナンス状態
- 充電不可:赤⇔緑 1個交互点滅電子ブザー・・・バッテリ寿命や詰まりで充電不可
- 冷却システム異常:黄点滅・・・冷却ファンの故障または冷却不足
マキタのバッテリー充電器の種類は?
マキタのバッテリー充電器は、7.2V、10.8V、14.4V/18V、36V、40Vmaxと種類があり、
形もスライド式と差込式の2種類があります。
今回は、現在販売されている全種類を紹介していきます。
7.2Vバッテリー 適合充電器
DC10WA [7.2/10.8V]
販売価格:5,001円(税込)
7.2V/10.8Vどちらも対応できる、差し込み式の充電器です。
充電時間はバッテリーBL7010 (7.2V)で約30分、バッテリーBL1013 (10.8V)で約50分です。
DC07SB [7.2V]
販売価格:4,868円(税込)
7.2V対応の差し込み式の充電器です。
充電時間は1.0Ahで約25分、1.5Ahで約30分です。
10.8Vバッテリー(スライド式) 適合充電器
DC10SA [10.8V]
販売価格:5,377円(税込)
10.8V対応のスライド式の充電器です。
充電時間は約22分です。
14.4V/18Vバッテリー 適合充電器
DC18RF [14.4V/18V]
販売価格:12,304円(税込)
14.4V/18V対応の、スライド式の充電器です。
壁掛け用のフック穴が追加されたり、送風口が増えたりといろいろと変わりましたが、
特に大きく変わったのが次の2点
- USB差込口があり、スマホ等の充電も可能!
- 充電時間が短くなった!
まずUSB出力が付いたことによりバッテリーを充電しながら、スマホといったUSBケーブルを利用する機器が同時に充電できます。
当然単体でも充電できますので、幅広い機器の充電が可能となります。
もう一点の充電時間に関してですが、従来の充電器で18V6.0Ahバッテリーを充電した際には約55分掛かっていたのが、
充電時間は14.4V/18V(6.0Ah )実用充電が約27分、満充電が約40分で業界最速といわれています。
もちろん5.0Ahや4.0Ahも若干ではあるものの充電時間が短縮しています。
これはもう切り替えるしかないですね!
以下にDC18RFを丁寧に解説している動画がありますので是非ご覧ください!
DC18RE [10.8V/14.4V/18V]
販売価格:14,646円(税込)
10.8V~18V対応の、スライド式の充電器です。
充電時間は1.5Ahで約15分、6.0Ahで約55分です。
10.8Vと14.4V/18Vを同時に充電することはできません。
2口急速充電器 DC18RD [14.4V/18V]
販売価格:20,350円(税込)
14.4V/18V対応の、スライド式の充電器です。
2台同時に充電が可能なタイプです。
充電時間は1.5Ahで約15分、6.0Ahで約55分です。
2口充電器 DC18SH [14.4V/18V]
販売価格:10,395円(税込)
14.4V/18V対応の、スライド式の充電器です。
2台同時に充電が可能なタイプです。
充電時間は1.5Ahで約30分、6.0Ahで約130分です。
DC18SD [7.2V~18V]
販売価格:6,188円(税込)
7.2V~18V対応の、スライド式の充電器です。
リチウムイオンバッテリだけでなく、スライド式ニッケル水素にも対応しています。
充電時間は1.5Ahで約30分、6.0Ahで約130分です。
自動車用充電器 DC18SE
販売価格:11,550円(税込)
14.4V/18V対応の、スライド式の充電器です。
自動車のシガーライターソケットで充電できます。
充電時間は1.5Ahで約30分、6.0Ahで約130分です。
4口充電器 DC18SF [14.4V/18V]
販売価格:21,692円(税込)
14.4V/18V対応の、スライド式の充電器です。
4台同時に充電が可能なタイプです。
充電時間は、充電本数1~2本の場合は、1.5Ahで約30分、6.0Ahで約130分です。
充電本数3~4本の場合は、1.5Ahで約60分、6.0Ahで約260分です。
DC14RC
スライド式充電器の中でも初期の方のモデルと思われます。
こちらの充電器は型式に14とある通り7.2V-14.4Vまで対応していますが、残念ながら18Vは非対応となります。
でも、気になったので手元にあった18Vバッテリーを差してみるとなんと接続できました!
充電ランプも点いたのでこれは思いましたが、すぐに緑と赤が点滅し充電不可のお知らせになりました。
残念!
そしてもう一個気になったのが7.2Vの文字。
カタログなんかには9.6Vや12Vのスライドバッテリーはありますが、7.2Vってないんですよ。
ネットで検索しても出てこない。
一応カタログには差込型バッテリーを充電できるようにする変換アダプタが掲載されていたので、このためにあったのかと思います。
けれども他に情報が出てきてはいないので、もし知っている方がいたらこっそり教えてください。
DC18RA
廃盤
丁度自分がアクトツールに入社したのがTD132DやTD145Dが発売された直後ぐらいで買い替えで多くのみなさまが持って来ていた記憶があります。
たぶん自分のなかでも一番クリーニングした充電器がこいつだと思います。
そんなDC18RAは先ほどとは違い型式に18がある通り7.2V-18Vまで充電できます。
パネル表記の仕方も今のモデルに近づきカッコよくなりました。
メロディー機能も搭載し、今のモデルにかなり近づきました。
ここで問題
18Vまで充電できるようになったDC18RAは4.0Ahや6.0Ahのような高容量バッテリーは充電できるでしょ-か?
正解は
なんと
できます!
実はこのコラムを書くにあたって気になって実験してみるまで自分も知らなかったんですが、先ほどのDC14RC共々高出力バッテリーが充電出来るんですよ♪
これは嬉しい発見!
こんな感じで接続でき、充電ランプも点灯しました。
よく見てみると共にバッテリーが接続する部分が黄色になっているので、高出力バッテリーを充電する条件を満たしているんですよね。
もしお手元にDC14RCかDC18RAがある方は試しにやってみてください。
DC18RC
販売価格:¥7,980(税込)
TD134DRFXの発売とともにケースが進化!
そんなケースと一緒に充電器もモデル進化しました。
メロディー機能などの基本機能は変わりませんが、かなり薄くなっています。
画像を見てみるとわかりますがDC14RCに比べ半分近くまで薄くなっています。
左からDC18RC、DC18DA、DC14RCとなっています。
機種が変わるごとに大きさが変化しているのがわかるかと思います。
充電器が薄くなった半面、DC18RA以前の充電器はケースの蓋が閉まらず収納でき無くなっているのでご注意くださいね。
このようにケースが完全に締まりません。
その後しばらく大きな変化はなかった(二口モデルや10.8V対応などといったモデルは出ています。)のですが、
最新型インパクトTD171Dシリーズ共に本体以外にケース、充電器のすべてが大きく進化しました。
36V2.6Ahバッテリー(BL3626)専用充電器
DC36RA(BL3626専用)
販売価格:16,636円(税込)
36V対応、BL3626専用のスライド式充電器です。
充電時間は約22分です。
36V2.2Ahバッテリー(BL3622A)専用充電器
DC36WA (BL3622A専用)
販売価格:8,470円(税込)
36V対応、BL3622A専用のスライド式充電器です。
充電時間は約60分です。
MAX 40Vバッテリー 適合充電器
DC40RA [40Vmax]
販売価格:12,320円(税込)
40Vmaxを業界最速の速さで充電できると言われており、充電時間は、BL4025は約28分、BL4040は約45分です。
40充電器用互換アダプタADP10を使用すれば、14.4/18Vバッテリの充電できます。
バッテリ充電中にUSB機器を使用しても充電速度は落ちません!
40Vmax用 立体充電表示ランプを採用しております。
マキタのバッテリー充電器の互換性は?
純正の充電器がいいとはわかっているものの、値段がネックになり互換性の購入を考えている方も多いでしょう。
ここからはマキタのバッテリー充電器の互換性について説明していきます。
マキタ→マキタの互換性
14・4Vと18Vの互換性は?
14.4Vと18Vの互換性はあります。
マキタのすべてのバッテリー充電器で、14.4V対応のものは18Vも対応しています。
DC18SDのように、7.2V~18Vまで広く対応できるタイプもあります。
14・4Vと40Vmaxの互換性は?
専用の互換アダプターを使用すれば可能です。
例えば、下記のADP10 40Vmax充電器用互換アダプターを使用すれば、マキタの14.4V/18Vのバッテリーを40Vmaxの充電器で充電することができます。
マキタ→他社製品の互換性
他社の互換性の商品を使用する場合は、常に「アタリ」と「ハズレ」があることを意識する必要があります。
例えば互換性の商品は、見た目は純正と同じように見えても、純正の充電器には搭載されている冷却ファンがついていないことがあります。
マキタのバッテリー充電器(純正)
サードパーティ製のバッテリー充電器
そのせいで使用中に充電器が熱くなりすぎてしまい、過負荷で止まってしまったり故障してしまうこともあります。
また、互換商品を使用による純正商品の故障にはメーカー保証がつきません。
もちろん、なんの問題もなく使える互換性の充電器もあります!
「アタリ」と「ハズレ」がある、ということを理解したうえで、値段を安く抑えて充電器を利用したい場合は、互換性の商品が役に立ちます!
なお、純正の商品にはPSEマークがついていますので、ご購入の際にはご確認ください。
マキタのバッテリー充電器 純正品vsサードパーティ製
最後に、純正とサードパーティ製の比較のまとめです!
純正
メリット | デメリット |
メーカー保証がつく | 値段が高い |
機能面は安心・安全 |
サードパーティ製
メリット | デメリット |
値段が安い | いつ故障してもおかしくない |
「アタリ」商品を引けば、純正同様に使える | メーカー保証がない |
一番のポイントは値段です。
リスクも理解した上で、値段を抑えたい方は互換性を、安心を取りたい方は純正を選ぶようにしましょう。
以下にマキタのバッテリーに互換性のある充電器を紹介している動画を挿入させて頂きますので、是非ご覧ください!
まとめ
いかがでしたか?
今回はマキタのバッテリー充電器についてご紹介しました。
種類が多いので、ご利用目的や頻度に合わせて細かく選べるのもいいですよね。
互換性も含めるとさらに選択肢が多いので、ぜひご自身の目的に合った充電器を選んでみてください。