プロの工具買取スタッフが選んだ変わった工具をご紹介!
- サルトくん
2023.06.08 2023.12.22
工具専門店「アクトツール」では、工具の買取・メンテナンス・販売を行なっています。
日々多くの工具の買取を行い、これまで10万点以上の工具の買取実績を誇っています。
今回はそんなアクトスタッフが買取時に変わってるなと感じた工具をご紹介していきます!
実用性があるものから、古くて今は使われなくなってきている工具まで広くご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
変わった工具の紹介
「何に使う工具なんだろう」「使う人いるのかな」とふと思ってしまう工具が世の中にはたくさんあります。
そんな変わった工具を5つ紹介します。
変わった工具1「銀色の箱型機械、軽天のやっさん」
大きさは膝の高さくらいまであり、ステンレス製の四角い機械です。
「軽天のやっさん」と大きく貼られていますが、
軽天というのは「軽量天井」の略称で、軽量鉄骨を素材とする天井材のことです。
こちらの機械は、ケイモト製作所が販売している「ナットセット機」というものです。
一定の位置にナットをセットすることができる機械になります。
内装系のお仕事だとナットセッターは知っている方もいるかと思います。
しかし、ナットセッターとナットセッター機はかなり見た目が違いますね。
(引用元:Amazon)
ナットは手動でつけるとどうしても時間がかかります。
そこで登場したのがこちらのナットセッターです。
ナットセッターはビットの一種で、インパクトドライバーの先端に取り付け、
黒いギザギザ部分を回転させてナットに当てて使用します。
対して、ナットセッター機の使用方法は、上の平たい天井部分にナットをセットし全ネジを機械に差し込むと、
一定の位置まで一気にナットを装着することができます。
スピーディーかつ正確にナットをつけられるので、大幅な作業効率UPにつながります。
面倒だったナットの取り付けが簡単にできちゃうのが軽天のやっさんなのです。
ただし、取り付けるナットの向きを揃えることが難しい商品です。
その点は注意が必要ですね。
お値段は134,640円と、他に比べるものがないので高いのか低いのか筆者にはイマイチわからないというのが感想です…
変わった工具2「巨大なハンマー?!」
続いて紹介したいのが、「柄の部分がながーーーーい木槌」です。
こちらの工具、どれだけ調べても詳細が分かりませんでした。
(商品名やメーカーを知っている方、ぜひ教えてください…)
売りに来たお客様の話では、梁(はり)の修正に使用する道具のようです。
ちなみに、梁(はり)とは柱の上に、棟木と直行する方向へ横に渡して、建物の上からの荷重を支える部材のことを指します。
何かしらの理由で梁の修正の必要が生じた際、下から突き上げるようにして梁を叩いて抜くなどの調整をするそうです。
写真を見ると少し窪んで丸くなっているのがわかるかと思います。
成形されて出来た形というよりは叩きつけて変わっていった形状となっているので、叩いてへこんでいったのだと推測できます!
買取時のスタッフによると、全くと言っていいほどネットで調べても情報が見つからないので、最初は大工さんが自作したものかとも思ったそうです。
しかしお手製とは思えないぐらい成形が綺麗なので販売用に作られたものと思われます。
変わった工具3「曲がったケレン?」
グニャーンと90°ほど曲がっている工具。
一見使いづらそうな印象を受けてしまいました。
こちらは、斧の一種で「釿(ちょうな)」と呼ばれています。
手斧とも表記されることもあり、その名の通り、斧の仲間になります。
石器時代からあったとされている伝統工具で、木の表面を削るために使用されます。
鉋(かんな)が出てくるまで木材の表面を加工する道具としてかなり重宝され、
日本のみならず世界各国で使用された記録があるすごい工具でした。
今や釿を作る鍛冶職人は日本にほとんど残っておらず、釿を見かける機会はほとんどなくなってきています。
「大工道具の生きた化石」とも呼ばれるほど、使いこなせる職人さんも少なくなってきています。
釿で削った木の表面は独特な模様ができ、名栗(なぐり)加工と呼ばれます。
古くから茶室などの趣ある建物の装飾材として用いられてきたものだそうで、近年では木の材質を楽しみたいという現代人に支持されはじめています。
(引用元:有限会社橘商店)
釿についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
変わった工具4「黒い釘抜き?」
黒い棒状のこちらの工具。
持ってみると、ずっしりとした重量感があります。
こちらの正体は「西洋釘抜き(ネールプーラー)」と呼ばれるもので、その名の通り釘抜に使用することができる工具です。
埋まっている釘でも抜くことが可能で、伸び縮みする柄の部分で打撃を加えてから釘を抜いていきます。
使い方を初めて知ったときは、「シンプルかつ大胆だなあ」という印象を受けました。
釘の太さに関係なく、また頭の取れてしまった釘も抜くことができるので、意外と知られていない万能工具だと思います。
上記の動画とは別に、伸びないタイプのネールプーラーもあり、その場合は柄の上部をハンマーで叩いて打撃を加えて釘を抜いていきます。
調べてみると大きさもいろいろ種類があるので、気になる方はぜひ検索してみてください。
伸び縮みするタイプは少しお値段が上がる傾向です。
BAHCO(バーコ) Nail Puller くぎ抜き 36
価格:¥4,318
変わった工具5「肥後守」
ここまでは形が特徴的な変わった工具をご紹介してきましたが、最後は名前の変わった工具をご紹介します!
「肥後守」
読み方は「ひごのかみ」です。
使いたいときに折りたたまれている刃を出すだけという超シンプル構造で、他に機能はついておらず、ロック機能もありません。
明治時代から製造され、一時は絶大な人気を誇ったとされる肥後守ですが、現在は永尾かね駒製作所の1か所でしか購入することができません。
今もなお、昔愛用していた世代やコレクターから支持されている商品です。
詳しく肥後守について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は変わった工具をご紹介しました!
- 銀色の箱型機械、軽天のやっさん:ナットセッター機
- 巨大なハンマー?:???
- 曲がったケレン:釿(ちょうな)
- 黒いハンマー:西洋釘抜き(ネールプーラー)
- 肥後守「ひごのかみ」
アクトツールで毎日買取をしていると、買取商品の多くは電動工具ですが、珍しい工具との出逢いもたくさんあります。
買取をしたらもちろんメンテナンスをして販売をするので、
そう考えるとアクトツールにはお宝がたくさん埋まっているとも言えますね!
各店舗で販売している商品が異なるのも特徴の一つなので、関東にお住まいに方はぜひ店舗巡りをしてみても楽しいかもしれません!
アクトツールの店舗詳細はコチラ。
また、アクトツールではさまざまな工具の買取を行っています。
今回ご紹介した工具のように、一見使い方がわからないような工具や伝統工具、巨大な工具なども買い取ります!
「工具買取のお断り0」を目指した運営をしているのがアクトツールです。
売りたい工具が出てきた際は、ぜひアクトツールをご利用ください!
お近くに店舗がないという方もご安心ください。
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まだまだ変わった工具がたくさんあって今回だけではご紹介しきれないので、
また別の機会にご紹介していけたらと思っています♪