スクリュードライバーってどんな工具なの?徹底解説します!
- サルトくん
2021.06.07 2021.07.09
石膏ボードや天井材(ジプトーンなど)の張り付けをする際に必要になってくるのが「スクリュードライバー」と呼ばれる電動工具です。
主にボード屋さんと呼ばれる内装工事業者によく利用されていて、ボードの張り付け作業にはなくてはならない必須の電動工具です。
ボードの張り付けなど大量のネジ締め作業がある場合に活躍する工具ですが、似たような電動工具でインパクトドライバーなどもあるため、「何がどう違うのかわからない……」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
- 主な使用用途や対象物
- どのような種類がある?
- 正しい使い方
などを初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
またスクリュードライバーを販売している「人気メーカー」や「人気機種」なども紹介していきます。
新しく購入を検討している方や、買い替えを検討している方にも参考になるため、本記事をぜひ最後までご覧になってくださいね!
目次
スクリュードライバーの用途は?
スクリュードライバーは、主にボードの張り付け作業で使われる電動工具です。
インパクトドライバーのようにスイッチを押してもビットが回転することはなく、先端を対象物に押し込んでいくことでネジ締め作業ができるため、天井ボード張りのような片手の締め付け作業もできます。
また一定の深さでネジ締めができるため、ボード張りあとのパテ処理をする際にも、余分なパテを使わずに済むのも利点です。
用途 | 石膏ボードや天井材の張り付け作業 |
特徴 | ・片手でネジ締めができる
・ネジ締めの深さを調整できる ・連続作業に向いている |
スクリュードライバーの種類は?
スクリュードライバーには、大きく分けて「エア式」と「電動式」の2種類があります。
エア式は主に大工さんのような、コンプレッサーを多く利用する職人さんなどに使われる傾向にありますが、一般的には電動式が使われることが多いです。
なお電動式のなかにも「コード式」と「充電式」に分かれているため、利用環境に適した種類を選びましょう。
テクス式
スクリュードライバーのなかには「テクス式」と呼ばれるタイプがあります。
一般的なスクリュードライバーの場合、M5サイズのネジを締め付ける作業が多いですが、テクス式はM6サイズのネジも締め付けできます。
そのためテクスネジやドライウォールねじのような、トルクを必要とされるネジを連続して締め付ける際に使用する専用のスクリュードライバーです。
オートパック式
オートパック式と呼ばれるモデルがありますが、これはいわゆる「連結ビス」を利用できるタイプのスクリュードライバーです。
一度連結ビスを装填すればビスがなくなるまでは連続作業をおこなえるため、大量作業やビス打ちに慣れていない初心者の方にも向いています。
一方で、通常のビスよりも連結ビスのほうが割高になってしまうため、作業スピードと消耗品費のバランスを見極める必要はあります。
スクリュードライバーの使い方は?
スクリュードライバーの種類によっても多少の違いがありますが、基本的な使い方は同じです。
そこでここからは、例として連結ビスを利用するオートパックスクリュードライバーの使用方法を解説していきます。
①電源およびバッテリー充電の確認
スクリュードライバーは電動工具になるため、電源の確保を最初におこないましょう。
なお充電式であれば、作業量に応じたバッテリー充電をしておく必要があります。
またコード式に関しては、充電式のように自由に動き回れるわけではありませんので、作業する場所とコンセントの位置は考えるようにしましょう。
延長コードやドラムなどを利用する場合、タコ足配線にならないように注意してください。
②連結ビスの装填
オートパックスクリュードライバーの場合、使用するビスは連結ビスになります。
張り付けするボードの厚みによってもビスの種類が変わるため、張り付け環境に応じた長さのビスを本体に装填してください。
なお最近ではコイル連結ビスに対応したモデルもあるため、機種に合わせた連結ビスを選びましょう。
③ビスの打ち込み
本体にビスを装填したら、ケガキ線などに沿ってビスを打ち込んでいきましょう。
スクリュードライバーはスイッチを押すだけでは先端のビットは回りませんので、スイッチをONにした状態できちんとボードに押し込んでください。
押し込まれると同時にビスが打ち込まれるため、きちんと打ち込まれたか確認してください。
スクリュードライバーは打ち込みの深さも調整できるため、打ち込み状況を確認しつつ調整してみてください。
スクリュードライバーの人気メーカー&機種!
スクリュードライバーはボードの張り付け作業など、インパクトドライバーに比べて利用環境が限られることもあり、発売されているメーカーもそれほど多くありません。
なおプロの間でも定評があり人気のメーカーは、マキタとハイコーキの2社となっているため、これらのメーカーから最も利用環境に適している機種を選ぶようにしましょう。
FS6100W
マキタから発売されている「FS6100W」は、電源コード式のスクリュードライバーです。
6000回転モデルとなっており、重量もわずか1kgと軽量なため、作業中も疲労しづらいモデルです。
型番 | FS6100W |
価格 | ¥22,366 |
W5SE
ハイコーキ(HiKOKI)の「W5SE」は、電源コード式のスクリュードライバーです。
5000回転のモデルで重量わずか0.9kgとマキタの「FS6100W」よりも軽量で、ハンドルから重心までの距離が81mmと取り回しも簡単なタイプとなっています。
型番 | W5SE |
価格 | ¥14,680 |
W36DYA
ハイコーキの「W36DYA」は、36Vタイプの充電式スクリュードライバーです。
電源コード式の製品と同等の締め付けスピードを実現しており、浮き沈みも少ないキレイな締め付けができます。
型番 | W36DYA |
価格 | ¥57,510 |
6841R
マキタの「6841R」は、電源コード式のオートパックスクリュードライバーです。
コイル連結ネジにも対応しており、エアコンプレッサも不要なため、作業時の騒音も低減できるモデルとなっています。
型番 | 6841R |
価格 | ¥33,875 |
FS600DZB
マキタの「FS600DZB」は充電式のスクリュードライバーです。
回転数も6,000回転と電源コード式にも劣らないパワフルなモーターが搭載されているほか、1充電あたり3,500本程度(12.5 mm+木下地)の打ち込みが可能な作業量となります。
型番 | FS600DZB |
価格 | ¥22,540 |
まとめ
石膏ボードや軽天などを張り付ける際に活躍する「スクリュードライバー」ですが、以前と比べると本体自体の小型化や充電式への移行が目立つようになってきましたよね。
また充電式に関しては、電源コード式にも劣らないパワーや締め付け能力のモデルも多いため、作業時の取り回しも楽でこれからの主流になりそうですね!
通常タイプに加えて、連結ビスの装填ができるオートパックスクリュードライバーなどの充電式も発売されています。
スクリュードライバーはバリエーションも多く、利用シーンに応じたモデルがラインナップされているため、ご自身の環境にあったモデルを選んでみてくださいね!