コラム
COLUMN

【徹底解説】ビス打ち機とは?用途・種類・オススメ機種

おすすめ工具エア工具大工道具
ビス打ち機
工具のプロ  サルトくん
サルトくん

大工の現場では、たくさんの石膏ボードを素早く、正確に取り付ける必要があります。

そこで出番となるのがビス打ち機。ビス打ち機は、ビスの打ち込みと締め付けを行うツールです。

工具の世界は日進月歩。最新の情報をキャッチアップすることで、作業品質の向上につながるでしょう。

今回は、このビス打ち機の用途や種類、おすすめの機種を徹底解説します。

特に、

・ビス打ち機とは何なのか知りたい
・ビス打ち機の選び方がわからない
・ビス打ち機のメーカー選びで迷っている

といった方は必見です。記事の後半では各メーカーの主要製品も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ビス打ち機とは?

はじめに、ビス打ち機の概要を説明していきましょう。釘打ち機との違いや、対応するビスについても触れます。

ビス打ち機の用途

ビス打ち機とは、自動でビス(ネジ)の打ち込みとを締め付けを行う工具です。主に下地に石膏ボードを貼り付ける際に用いられます。

基本的に、ビス打ち機は圧縮空気を動力としており、使用するためには専用のコンプレッサーが必要です。

高圧を用いたエアモーターの回転は強力で、部材に押し当てるだけで素早くビスを打ち込めます。

なお、ビス打ち機はメーカーによって「ネジ打ち機」や「ターボドライバ」とも呼ばれています。記事の後半で紹介しますが、いずれも基本的な構造は変わりません。

ビス打ち機と釘打ち機の違い

ビス打ち機とよく混同される工具に、釘打ち機があります。どちらも圧縮空気で動作する点は同じで、見た目や使用方法も似ています。

しかし、機能としてはまったくの別物です。釘打ち機は釘を打ち込むための道具であり、垂直方向にしか力を加えません。

一方、ビス打ち機はビスを打ち込んだ後に締め上げるため、回転方向にも力を加えます。

ビス打ちと釘打ちは兼用できるように作られてはいません。取り違えないように気を付けてください。

つまり、釘打ち機とビス打ち機は

そもそもの設計も用途も違うのです!

ビス打ち機 釘打ち機 違い

コイルビスとDTSN規格

ビス打ち機に使用されるのは、コイル状に連結したビスです。

コイル1巻あたり100本のビスがつながっており、コンパクトな状態でビス打ち機のマガジンに装填できます。

なお、石膏ボードの取り付け作業には「DTSN」と呼ばれる規格が存在します。

DTSNは、建築基準法の各種基準(耐火防法など)を満たすための規格です。

DTSN規格のビスは長さ30mm以上、呼び径4.2mm以上、頭部の形状はトランペット型と決められています。

DTSN規格のビスは長く太いため、ビス打ち機によっては扱えないことがあります。業務で使用する際は、かならずDTSN対応のモデルを選んでください。

ビス打ち機の種類とは?

続いて、ビス打ち機の具体的な種類を見ていきましょう。

とはいえ、ビス打ち機のモデル数は限られています。以下の2点を基準に選べば、まず希望の製品が見つかるでしょう。

  • エア式(常圧・高圧)か電動式か
  • 対応するビスの長さはどれくらいか

エア式は常圧と高圧の違いに注意

ビス打ち機のようなエア工具は、常圧タイプと高圧タイプに分かれています。

常圧の工具は常圧対応の、高圧の工具は高圧対応のエアコンプレッサーに接続しないと正常に動作しません。

ちなみに、各タイプの対応空気圧は以下の通りです。

常圧 0.1~0.83Mpa
(約1~8.5Kgf ⁄ cm²)
高圧 0.1~2.45Mpa
(約1~23Kgf ⁄ cm²)

上記の通り、高圧タイプの方がはるかに多くの空気が圧縮されており、パワフルな動作が期待できます。また、一部の長いビスは、高圧でないと打ち込むことができません。

こうした理由から、現在プロの現場で主流となっているのは高圧タイプのビス打ち機です。

一方、常圧タイプはエアーの消費量が少ないため、長時間の作業に向いています。

短いビスしか打ち込まない場合や、DIYでの使用が想定される場合は、常圧タイプでも十分にカバーできるでしょう。

最新の電動式ビス打ち機

すでに述べた通り、ビス打ち機のほとんどはエアー式、つまり圧縮空気で動作します。これは、エアーモーターを使用した方が小型で高出力に設計できるからです。

しかしながら、一部電動式のビス打ち機も販売されています。

エアー式と同じように、電動式もコイルビスを装填することが可能で、重量や作業速度も申し分ありません。

電動式のメリットとしては、

  • エアー式よりパワーが安定する上に、エアーの消耗を気にしなくていい。
  • エアーコンプレッサーを必要としないため、初期コストが抑えられる。

といった点が挙げられます。シーンは限定されるものの、使用する価値は十分にあるでしょう。

対応するビスの長さ

ビス打ち機は、それぞれ対応できるビスの長さが決められています。

規定外の長さのビスは装填することができないので、使用する前にスペックをよく確認してください。

メーカーによって多少の違いはありますが、対応できるビス長は以下の3パターンに分けることができます。

~32mm ショートタイプのビス長です。
この長さに特化したビス打ち機は、小型で取り回しに優れています。
~41mm スタンダードなビス長です。
多くのビス打ち機は、この長さに対応しています。
~51mm ロングタイプのビス長です。
この長さに対応しているのは、マックスの一部製品に限られます。

以下の項目では、各メーカーの機種を対応するビスの長さとともに紹介していきます。製品選びの参考にしてください。

工具の買取のご相談はこちら!

工具リユース業界No.1のアクトツールでは、アナタがお持ちの不要な・使う頻度の少ない工具を積極買取しています!電動工具をはじめ大工道具まで工具全般を高額買取致します。インパクトドライバー・コンプレッサー・鉋などの買取査定お待ちしております!

LINE査定LINE査定

0120-907-1340120-907-134

ビス打ち機のオススメメーカー&機種

現在、ビス打ち機を販売している国内メーカーは「マックス」「マキタ」「HiKOKI」の3社です。

各メーカーはしのぎを削っており、ラインナップにも大きな違いがあらわれています。メーカーごとの特徴と、詳しい製品を見ていきましょう。

マックス

マックス製ビス打ち機の特徴は以下の2つです。

  • LED表示でビスの残量がわかりやすい
  • 25mm~51mmまで幅広いビス長をカバー

マックス株式会社は、80年近くの歴史を持つ機械メーカーです。

各種工具の中でも、特にエア工具に注力しています。釘打ち機の分野における国内シェアは50%と、業界最大手の存在です。

身近なところでは、ステープラー(ホッチキス)の分野でもマックスが国内トップシェア(約75%)を獲得してます。

マックスのビス打ち機は、「ターボドライバ」と呼ばれています。高圧だけでなく、常圧タイプの製品も展開されていることが特徴で、幅広い用途に対応できます。

また、51mmのビスに対応した製品を扱う国内メーカーは、現在のところマックスだけです。

マックス:ビス打ち機一覧

空気圧
対応ビス長
備考
高圧
28~51mm
木鋼兼用
DTSN対応
高圧
25~41mm
木鋼兼用
DTSN対応
高圧
25~41mm
木下地専用
在庫僅少品
高圧
25~32mm
木鋼兼用
DTSN対応
常圧
25~41mm
木鋼兼用
DTSN対応

HV-R51G1

定価:124,300円(税込)

DTSN規格の中で最も長い51mmに対応した製品です。ロングタイプといっても、その扱いやすさは他のモデルと変わりません。

締めすぎを防ぐ「浮かせ打ち機構」など、仕上がり品質を高める工夫がされています。

使用空気圧 高圧
対応ビス長 28mm~51mm
DTSN規格
重量 2.0kg

HV-R41G5

定価:102,300円(税込)

スタンダードな25mm~41mm対応のモデルです。従来モデルよりも必要な押付力が約30%下がり、締め付けのスピードが約80%上がりました。

使用空気圧 高圧
対応ビス長 25mm~41mm
DTSN規格
重量 2.0kg

HV-R32G2

定価:91,300円(税込)

こちらは25mm~32mmと、ショートタイプのモデルです。本体が小型化できるため、取り回しに優れています。

「垂直ガイドバンパ」搭載により、締め付け時のカムアウト(ピットがネジ穴から外れること)が低減されます。

使用空気圧  高圧
対応ビス長 25mm~32mm
DTSN規格  〇
重量 1.9kg

TD-341G4

定価:98,780円(税込)

常圧式のタイプです。常圧といっても、基本的な機能は高圧タイプと変わりません。

DTSN規格に対応しているため、プロの使用にも充分に堪えられます。

使用空気圧  常圧
対応ビス長 25mm~41mm
DTSN規格  〇
重量 1.8kg

マキタ

マキタ製ビス打ち機の特徴は以下の2つです。

  • マガジンが縦型(他社は横型)で邪魔にならない。
  • 電動式(AC電源・充電)モデルを展開している。

大手総合工具メーカーのマキタも、ビス打ち機の製造・販売を行っています。マガジンが縦型に配されているなど、スマートで取り回しやすい設計が特徴です。

何より特筆すべきは、電動式のビス打ち機を開発している点でしょう。「6841R」(AC100V)と「6841R」(バッテリー18V)は、どちらも25mm~41mmのビスに対応した製品です。

一般に電動工具というと、エア工具よりも重たくなる傾向にあります。

しかし「6841R」の重さは1.9kg、「FR451D」は2.4kg(バッテリー込み)と、他社のエア式モデルに引けを取らない軽さです。

マキタ:ビス打ち機一覧

空気圧
対応ビス長
備考
高圧
25~41mm
木鋼兼用
DTSN対応
高圧
25~32mm
木鋼兼用
DTSN対応
電源
対応ビス長
備考
6841R
電源式
100V
25~41mm
木鋼兼用
充電式
18V
25~41mm
木鋼兼用

AR411HR

定価:102,300円(税込)

スタンダードな高圧エアビス打ち機です。

マガジンを縦型にしたことで、際打ち・隅打ちなど狭い場所での使い勝手が向上しました。

使用空気圧 高圧
対応ビス長 25mm~41mm
DTSN規格
重量 1.9kg

AR320HR

定価:97,900円(税込)

ショートタイプの高圧エアビス打ち機です。

使用空気圧 高圧
対応ビス長 25mm~32mm
DTSN規格
重量 1.8kg

6841R

定価:49,500円(税込)

電源コード式のビス打ち機です。コンパクトで重心のバランスも優れており、軽快に作業できます。

コンプレッサーが必要ないため、静音性も実現しています。

電源 AC100V
対応ビス長 25mm~41mm
DTSN規格 ×
重量 1.9kg

FR451D

定価:50,710円(税込・本体のみ)/100,650円(税込・バッテリー付)

コードレスタイプの電動ビス打ち機です。マキタ製18Vバッテリーを流用すれば、他の製品より大幅にコストを抑えられます。

なお、別売りのバッテリアダプタ(BAP18E)を装着することで、バッテリー部分を足元に置いて使用できるようになります。

これにより約450gの軽量化となり、より軽快な作業が可能です。

使用空気圧 AC18V
対応ビス長 25mm~41mm
DTSN規格 ×
重量 2.4kg(バッテリー含む)

HiKOKI


HiKOKI製ビス打ち機の特徴は以下の2つです。

  • ねじ締めがスピーディで仕上がりも美しい
  • オイルの飛散が少なく、メンテナンス性が高い

HiKOKI(旧・日立工機)も、マキタと同じく国内大手の工具メーカー。プロ用からDIY用まで幅広くラインナップしています。

HiKOKIのビス打ち機は、「ねじ打ち機」の名称で販売されています。オイル吸収フィルターの搭載や、ピット交換を容易にする構造など、他社にはない長所が多数。

ゴールドを基調としたデザインも高級感があり、所有欲を満たしてくれます。

HiKOKI:ビス打ち機一覧

空気圧
対応ビス長
備考
高圧
25~41mm
木鋼兼用
DTSN対応
高圧
25~32mm
木鋼兼用
WF4H3
高圧
25~41mm
DTSN対応
生産完了品
常圧
25~41mm
DTSN対応
WF 4AR3
常圧
25~41mm
DTSN対応
生産完了品

WF 4HS

定価:104,500円(税込)

スタンダードな高圧ビス打ち機です。従来品(WF 4H3)より1.7倍速い締め付けを可能にしました。

オイルの飛散を減らす構造が組み込まれ、メンテナンス性が高い点も特長です。

使用空気圧 高圧
対応ビス長 25mm~41mm
DTSN規格
重量 1.8kg

 

WF 3H

定価:90,200円(税込)

ショートタイプの高圧ビス打ち機です。本体の長さ(270mm)・重さ(1.6kg)ともに業界最少クラス。操作性にも優れています。

使用空気圧 高圧
対応ビス長 25mm~32mm
DTSN規格 ×
重量 1.6kg

WF 4AS

定価:101,200円(税込)

こちらは常圧エアビス打ち機です。基本的な機能は高圧タイプを踏襲しており、締め付けも業界最速クラス。

使用空気圧 常圧
対応ビス長 25mm~41mm
DTSN規格 ×
重量 1.8kg

まとめ

今回はビス打ち機について解説しました。

ビス打ち機を販売するメーカーは3社に限られます。各メーカーの特徴を把握した上で、ぴったりの製品を選んでください。

中古工具専門店のアクトツールでは、ビス打ち機を筆頭に多数のエア工具を取り扱っています。

商品はすべてメンテナンス済みで、1ヶ月間の保証つき。初めての方でも安心して購入できます。

詳しい商品内容を知りたい方は、以下のリンクからオンラインショップをご覧ください。

アクトツールでエア工具を探す

工具のプロ  サルトくん

工具のプロ  サルトくん プロフィールはこちら

アクトツールのイメージキャラクター『サルトくん』
工具買取のお役立ち情報を発信していきます!
中古工具の買取はアクトツール工具買取専門館まで♪

サルトくんの記事一覧はこちら

関連記事