COLUMN
溶接棒の選びかた? アーク溶接
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- 久慈 健太郎町田店
2019.09.22

アーク溶接棒の種類って沢山あるよね!!
アクトツールでは実は溶接棒も沢山買取をさせて頂いています。
特に多いのがZ-44とかB-10など、
現場で大量に仕入れて余ってしまった、、
など未使用未開封であれば喜んで買取を致します!!
私もお店で溶接棒を扱っていてこれは何用だろう?
とか
LB-26Vなどの型番の後についている「V」ってなんだ?
とかいろいろ分からない事がいっぱいです。
まずは溶接棒選びの基本に少し触れてさせて頂きます。
①溶接棒を選ぶ際には2つの点に気を付けてください!
この2点を把握しながら溶接環境を鑑みて被覆タイプなどでしぼりこんでください!
1 :母材(溶接する金属)の材質、板厚にに合わせた種類の溶接棒を選ぶ!
2 :使用する溶接機の能力と溶接する板厚に合わせて棒の太さを決める。
※溶接棒が細いと何度も溶接して、盛る必要があります、
逆に太すぎると熱を加える時間が長くなり母材が溶けて穴が開くなどの問題が出てきてしまいます。
パワーの小さな溶接機ですと太い溶接棒自体使えない場合があります!
機械と母材に合わせた最適な太さのものを選んで使いましょう!。
②溶接棒の種類!
【軟鋼用定電圧溶接棒】
薄い軟鋼の鉄板などの溶接に使用!
家庭用の100V電源でも使用する事が出来ますので趣味でお使いの方は
この棒を選ばれる事が多いようです。
【一般軟鋼用溶接棒】
こちらも軟鋼用、鉄の薄板から厚板まで幅広い用途での溶接で使用できます。
ビードの伸びもよく再度溶接を始めた時の作業がしやすいです。
【ステンレス用溶接棒】
その名の通り基本的にステンレスを溶接する溶接棒です。
ステンレス同士、ステンレスとそれ以外の鉄などとの溶接など、
それぞれ違う物を選び使用してください。
例 ステンレス同士 神戸製鋼のNC-38
ステンレスと鉄 神戸製鋼のNC-39
など
【鋳物用溶接棒】
その名の通り鋳鉄などの補修や溶接に使います。
基本的には下向溶接のみとなります。
例 鋳物用 神戸製鋼 CI-A3 など
~アクトツールの定番品のご紹介!~
KOBELCO FAMILAC 溶接棒の定番ですね!
【Z-44】
軟鋼用/フラックスはライムチテニア系
※低ヒュームで最もポピュラーな溶接棒です。
サイズは3.2mmや4.0mmが人気!!
【B-10/B-14/B-17】
B-10は「ビーテン」などとも呼ばれてますね”
軟鋼用/フラックスはイルミナイト系
※アークはやや強く、溶け込みが深いのが人気!
B-14は溶接のしやすさが最も優れていると言われています。
B-17は耐割れ、耐ピット性がよくX線性能yが最も優れています。
アクトツールではこのBシリーズが一番人気があるかもしれません!
【LB-52】
軟鋼用及び490Mpa級高張力鋼用/フラックスは低水素系
代表的な低水素系全姿勢溶接棒!
【LB-47】
軟鋼厚板/フラックスは低水素系
敢えて紹介させて頂きます!
※JIS検定用としてよく用いられるそうです!
【B-33】
あまり需要はないですが軟鋼の薄板の肉盛などで使います!
いわゆる化粧棒ってやつですね!!
などなど
他にも上で上げていましたLB-26V
このVっていうのは縦向き(VERTICAL)下進専用っていう意味です!
暗号のような型番が沢山ありますが、
まずは母材と板の厚さを知る!!
そこでZ系が良いか? B系が良いか?
など選んで頂き、機械と母材の厚さに合わせてどの太さが良いか?
を選べば良い! ってワケです!!
ちなみにアクトツールで多く扱っているのは3.2mmや4.0mm!
ホームセンターなどで売っているホビー用の溶接機は
1.0mmや1.4mmでパワーも違いますのでまずは何を溶接したいか!
を確認する必要がありますね!!
100Vで使用できる溶接機で人気なのは
バッテリーウェルダーと言われる種類です!!
直流バッテリーを介する事で3.2mmや4.0mmの溶接棒でもラクラク
作業が出来てしまうという代物!!
お店で見かけたらすぐ売れてしまうのですぐに
従業員に声をかけてください!
バッテリは持ってるよ!! っていう方は
バッテリ無しで販売している溶接機はかなり安価でゲットできる
かもしれません!
是非溶接を楽しんでください!!
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アクトツール町田店の店長です♪
「とにかく工具のあふれ返っているお店」「とにかく楽しいお店」を目指して頑張っています。カメラが趣味なので「画」になる工具や変な工具が大好物です。 探し物のお手伝いから作業の相談まで雑談相手募集中です♪