インパクトドライバーとインパクトレンチの違いは?【徹底解説】

工具に関する豆知識電動工具エア工具
DIYユーザー向けインパクトドライバーインパクトレンチ初心者向け違い
システム開発課  Yoshida.K
Yoshida.K
  インパクトレンチ インパクトドライバー 違い

インパクトドライバーインパクトレンチは、建設・建築や整備工場はもちろん、DIYなどでも大活躍する電動工具です。
それぞれに適した用途がありますが、見た目や呼び名が似ていることもあり、混同されることが多い工具でもあります。

インパクトドライバーやインパクトレンチの「インパクト」とは、回転方向に「打撃(インパクト)」を出す事ができるという意味です
「打撃(インパクト)」を出すことで打撃力で対象物を回すことが出来るので、繊細な作業よりも「パワーが必要な作業」に向いています。

そこで、今回の記事では、インパクトドライバーとインパクトレンチそれぞれの違いや使い分けを詳しく解説していきます。

インパクトドライバーやインパクトレンチの違いは、本質的にはドライバーとレンチの違いになります。
用途にあった適切なインパクト工具がどちらなのかわかると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること
・インパクトドライバーとインパクトレンチの違い
・インパクトドライバーとインパクトレンチの特徴
・インパクトドライバーとインパクトレンチのメーカー

👇お持ちの工具の値段がすぐにわかる!👇

工具買取 LINE査定

インパクトドライバー とインパクトレンチの最大の違いは用途

インパクトドライバーとインパクトレンチの最大の違いは使用用途です。

インパクトドライバーは、ねじを締め付けて固定したり緩めて外したりする作業を行うための工具です。
対して、インパクトレンチは、ボルトナットなどを回すことによって、締め付けて固定したり緩めて外す作業を行うための工具です。

見た目は似通っているものの、使用用途が違うために先端構造が違うのです!

インパクトドライバーは、先端にビットという棒状のものをセットし、ビットをチャックという部分で固定して回転させることによってネジなどの締緩作業を行います。

インパクトレンチは、アンビルという先端が四角の棒状のものに、ソケットレンチをセットして回転させることによってボルトやナットの締緩作業を行います。

そもそも、

インパクトドライバー: “ドライバー” 
インパクトレンチ  : “レンチ

なのです!

インパクトレンチ インパクトドライバー 違い

(diylaboより引用/PineValleyより引用)

ドライバーやボックスドライバーで回すのは小さなボルトやビスで、大きなボルトやナットを回すのは、メガネレンチやソケットレンチなどのレンチを利用します。

ドライバーを電動にしたのが電動ドライバーで、そこに打撃力で回すインパクト機能を足したのが、インパクトドライバーです。
レンチを、エアー駆動による内蔵ハンマーの打撃力で回すようにしたのが、エアーインパクトレンチで、エアー駆動から電動にしたのが電動インパクトレンチです。
使う対象物のネジのサイズや強度が違います。

つまり、回転させるネジに合わせて、トルクが違うのです。
トルクとは、ボルトやナットを締めたり緩めたりする際にスパナやレンチを回すための力(回転力)を意味します。
インパクトドライバーよりインパクトレンチのほうがトルクの力が強く、強力ゆえに小さなネジには使えないのです。
逆も然りでインパクトドライバーは、トルクがインパクトレンチに対して弱いので大きなボルトやナットを回す事ができません。
トルクに合わせて、ソケットやビットの差し込みが違います。

ドライバー:ビット用の六角穴
レンチ  :ソケットレンチ用の四角の凸

インパクトドライバーとインパクトレンチでは使用用途が違い、設計がそもそも異なるので互換性はなく、先端部品のみの交換もできないのです!

そもそもインパクトドライバーとは

インパクトドライバーの用途

主な使用方法例として、以下の3点があります。

・ネジを締める
・穴をあける
・研磨をする

これらの用途でインパクトドライバーを活用するには、先端の『ビット』と呼ばれる部分を変更することで無数の使い方ができます。

たとえばプロの職人さんの間では、建築現場で内外装問わず多くのシーンで使用されています。
建築現場では主に、ドライバービットを使用した木材へのビス打ちや、先端をボックスソケットに付け替えることで、足場の固定クランプのボルトを締める作業にも大活躍!

また、インパクトドライバーは一般の家庭でも重宝します。
自身で収納棚を組み立てる際などに使用すれば、手で一本ずつネジを締めるよりもはるかに効率よく作業ができるんです。

なのでDIYをはじめる方にとっては必需品とも言えます。
手動で数十秒程度かかるネジ締め作業・穴あけ作業を電動で行えるので、楽ちんですよね。

大工などの職人さんにとっては一人一台の必須アイテムです!

インパクトドライバーの特徴

トリガーを引くと先端に取り付けたビットが回転します。
正転・逆転を切り替えるスイッチがついておりますので、締付けだけでなくビスを緩めるときににも使うことが出来るのです。
インパクトドライバーは、先端のビット等を変えることによって幅広い作業を行えます。

バッテリーやコードから電源を供給する電動のインパクトドライバーもあれば、コンプレッサーからの圧縮した空気を用いるエアーインパクトドライバーもあります。

インパクトドライバーの主なアタッチメント

  • ドライバービット
    ドライバービットは、電動ドリルドライバーやインパクトドライバーに装着して回転させ、ネジやボルトを締めたり緩めたりするための先端工具です。
  • ドリルビット
    ドリルビットは、電動ドリルドライバーやボール盤などに装着して回転させ、木材や金属などの素材に穴をあけるための先端工具です。
  • ボックスソケット
    ボックスソケットとは、インパクトレンチで行うような六角ボルトの着脱を可能にするアタッチメントです。

「それならインパクトレンチいらないやん!」ってワケではなく、インパクトレンチはトルクが違います!

また、アクトツールでは、インパクトドライバーの販売も行っております。
以下のボタンより確認してみてください

インパクトドライバーの中古品をみる

そもそもインパクトレンチとは

インパクトレンチの用途

主な使用方法例として、

  • ボルトやナットを締める

ことができます。

インパクトレンチは、ボルトなどの大きいネジを締めたり緩めたりという作業で使われます。
主な具体例としては、車のタイヤ交換作業の際に、タイヤのボルトを締緩に使用されたり、引っ越しの際に家具を組み立てる時に用いると便利です。

また、インパクトドライバーと同じように建築現場でも活躍し、耐震用に建造物固定用のボルトの締緩作業に使用します。

手工具のモンキーレンチを利用して自動車のタイヤ交換などを行うことは可能ですが、バスやトラックのタイヤ交換を手作業で行うのは少し気が引けますよね。
そうした作業をエアーや電気の駆動で行ってくれるめちゃくちゃ便利な工具です!

インパクトレンチの特徴

構造的にはインパクトドライバーと似ていますが、より強いトルクとそれに耐える先端工具の取り付け部分の角ドライブが特徴です

インパクトレンチは、六角ボルトやナットを締めたり緩めたりする際に利用する工具のことです。
手で回すよりも大きなトルクをかけられるのが特徴です。
手工具用のソケットレンチをハンドルに取り付けて、ボルトやナットを締め付けます。

インパクトドライバーと同じようにバッテリーやコードから電源を供給する電動のインパクトレンチもあれば、コンプレッサーからの圧縮した空気を用いるエアーインパクトレンチもあります。

インパクトレンチのアタッチメント

ソケットレンチ

ソケットレンチとはいっても、インパクトレンチにはインパクトレンチ用のソケットレンチがあります。

手動のソケットに比べて電動やエアー式のレンチのソケット部には負荷が大きくかかるので、手動用に比べて動力工具用は外径が肉厚で強靱性に優れています。
インパクトレンチ用ソケットは手動用レンチに使っても問題は有りません。

インパクトドライバー インパクトレンチ 違い ソケット

インパクトレンチ用ソケットは主に3種類があります。

ロングソケット

様々な作業環境で使用できるように通常使われるソケットよりも長く、ボルトの逃がし穴が付いているのでディープタイプともいいます。
ボルトが狭い部分に使用されている場合において効果的です。

インパクトレンチ用ソケット(ロングタイプ)

ヘキサゴンソケット

六角穴ボルトを締めたり、緩めたりできます。
一般家庭だと、ニトリやIKEAで買ったベットを組み当てる際に重宝します。
引っ越し業者なども効率的に作業するため使用していることが多い印象です。

インパクト用ヘキサゴンソケット

ホイルナット専用薄形ソケット

自動車用ホイルナット専用で通常よりも薄いタイプです。ホイールの形状にもよりますが、ホイルナット専用薄形ソケットがあるに越したことはないでしょう。

ホイルナット専用薄形ソケット

またアクトツールでは、インパクトレンチの販売も行っております。
ご興味ある方は、以下のボタンより確認してみてください。

インパクトレンチの中古品をみる

アクトツールでは現在電動工具の買取を強化中!
下記LINEより無料査定ができます!👇

LINE査定 LINE査定

アクトツール中古通販 アクトツール中古通販

インパクトドライバー とインパクトレンチの主なメーカー

makita(マキタ)

(引用:マキタ

日本国内の工具シェアNo.1企業、マキタ。
故に職人さんに使われている総数でも1位のメーカーで、信頼と実績のある企業といえるでしょう。

HIKOKIの36Vマルチボルトバッテリーに対抗して40Vmaxバッテリーを開発しました。

インパクトドライバー レンチ 違い 700 172

HIKOKI(ハイコーキ)

(引用:HiKOKI

日立工機の名称で親しまれてきましたが、2018年にHIKOKIとしてブランド名を変更しました。
バッテリー工具のパイオニアであるが故にバッテリー開発のスピードも早く、18V用工具にも互換性があるマルチボルトバッテリーの36Vバッテリーを2018年から展開しています。

WH36DC WR36DC

種類 型番 最大トルク
充電式インパクトドライバ WH36DC 200Nm Amazonで見る
充電式インパクトレンチ WR36DC 300Nm Amazonで見る

Panasonic(パナソニック)

(引用:Panasonic

家電メーカーとして有名なパナソニック。
それ故に動力工具の対象物がプラスチックなどになることが多いので、インパクト製品の傾向としてはパワー特化型ではない路線。

18V EZ76A EZ75A8

種類 型番 最大トルク
充電式インパクトドライバ EZ76A1 170Nm Amazonで見る
充電式インパクトレンチ EZ75A8 280Nm Amazonで見る

上記で分かる通り、インパクトレンチの方が少し価格は高くなっています。

インパクトドライバーとインパクトレンチの違いまとめ

同じ締緩作業を行うインパクト工具ではありますが、
結局は、用途が違うのでパワー(締め付け能力)も違うのです!
締め付け能力(トルク)は

インパクトレンチ > インパクトドライバー

なのです!
アダプターやアタッチメントなどで、それぞれの用途を代用することができますが
基本設計が異なるので、できるだけ目的に合ったインパクト工具を使いましょう!

以下、マキタの代表機種(40Vmax)の詳細比較表です!

インパクトレンチ インパクトドライバー 違い TD

TD001GRDX TW001GRDX
充電式インパクトドライバー 充電式インパクトレンチ
40Vmax(2.5Ah) 40Vmax(2.5Ah)
¥69,530(税込) ¥73,000(税込)
ネジの締緩・穴をあける ボルトやナットの締緩
最大締付トルク
220N・m
最大締付けトルク
1,350N・m
小ネジ:M4~M8
普通ボルト:M5~M16
高力ボルト:M5~M14
コーススレッド:22~125
普通ボルト:M12~M36
高力ボルト:M10~M27

最後までご覧いただきありがとうございました。

インパクトドライバーとインパクトレンチの違いはお判りいただけましたか?
皆さまの機種選びのお役に立てば幸いです。

インパクトドライバー・インパクトレンチを売るならアクトツールへ!

もういらなくなった工具は工具買取専門店で「売却」を検討しませんか
その中でもアクトツールは全国17店舗ある工具買取店で、下記の店舗で営業を行っています。

アクトツールは工具の取扱量No.1を誇り、創業40周年を迎えています。
また、店舗にはプロの整備士が在籍しており、買取した工具の修理・メンテナンスも自社で対応可能です。

つまり買取した工具の修理委託をする必要がなくなるため、その分を買取額に上乗せすることができます。
店内には工具の専門知識を有しているスタッフが多数在籍しているので、ぜひお気軽にお越しくださいね。

さらに工具の買取は「店頭」の他に「出張」「宅配」の3つがあるので、お家にいながら100%額めんで工具を売ることが可能です。

出張または宅配買取サービスを今後ご利用になりたいという方は、まずはLINE査定サービスをご利用ください。
LINE査定を利用すれば、お手持ちの工具の写真をLINEで送るだけで、工具の見積もり金額がわかります。

店頭での査定の場合でも、LINE査定の場合でも、査定金額は変わらない
のでご安心ください!

ぜひ下記のボタンからお気軽にお試しください。

LINE査定 LINE査定

電話番号 0120-907-134
取扱商材 電動工具・エア工具・エンジン工具・ハンドツールなど多数
買取方法 店頭・出張・宅配
場所 関東を中心に全国17店舗

まずは以下のボタンよりLINE査定をお試しください!

アクトツールで工具を売る!

LINE査定 LINE査定

👇お持ちの工具の値段がすぐにわかる!👇

工具買取 LINE査定
システム開発課  Yoshida.K

システム開発課  Yoshida.K プロフィールはこちら

新卒で入社し、店舗での買取・販売スタッフ経験を経て現在は、アクトツールのマーケティング責任者として活躍中。多くのお客様との接客経験から得た工具に関する知識を活かして、ホームページの監修をメインに行っています。

Yoshida.Kの記事一覧はこちら

関連記事